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やったもん勝ちだから本当に怖い(7月3日更新)

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いろいろ拙ブログのネタに事欠かない昨今ですが、今日はこちらの件を。

ダッカ人質テロ 日本人7人の死亡確認 13人救出、IS系が犯行声明

産経新聞 7月2日(土)23時46分配信

 【ダッカ=岩田智雄】バングラデシュの首都ダッカで1日午後9時半(日本時間2日午前0時半)ごろ、武装集団が飲食店を襲撃し、客の外国人ら数十人を人質に立てこもった。治安部隊が2日朝に現場に突入、日本人男性1人を含む13人を救出した。同国軍関係者は、実行犯6人を射殺し、1人を拘束、人質20人が死亡したと明らかにした。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアが犯行声明を出したが、真偽は不明。

 日本政府関係者によると、日本人男性5人、女性2人の計7人の死亡を確認した。

 日本政府関係者によると、救助された男性は東京都内の建設コンサルタント会社社員で、千葉県に住む40代の渡辺玉(たま)興(おき)さん。渡辺さんは負傷したが、命に別条はないという。

 国際協力機構(JICA)の円借款プロジェクトに参加する企業の技術者ら日本人8人で食事中、事件に巻き込まれた。

 渡辺さんは「別々に逃げ、他の7人の安否は分からない」と現地の日本大使館員に話していた。死亡が確認された7人は、渡辺さんと同じ会社を含む都内の3つの建設コンサルタント会社に勤務し、そのうち2人は女性だという。

 安倍晋三首相は2日夜、7人に関し、「確認に全力を尽くしているが、大変厳しい状況だ。バングラデシュの発展のために尽力してこられた皆さんであり、痛恨の極みだ」と述べていた。

 安倍首相は同日、バングラデシュのハシナ首相と電話会談し、「非道な行為はいかなる理由でも許されず、断固として非難する」と述べ、同国への連帯を表明していた。

 地元当局によると、実行犯は8、9人で、襲撃時、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながら発砲。警察と銃撃戦となり、警官2人が死亡し、約30人が負傷した。AP通信によると、武装集団は外国人20人を含む35人を人質に取って立てこもった。

 発生から約10時間後、当局が治安部隊100人以上を投入し、救出作戦に着手。激しい銃撃戦となり、爆発音も響いたという。

 軍当局者は「死亡した人質の大半はイタリア人と日本人だ」と語った。イタリア政府は9人の犠牲が確認されたと明らかにした。犠牲者には、バングラデシュ人や韓国人、インド人も含まれていたという。

 現場はダッカ国際空港に近いグルシャン地区にあり、日本大使館など外国公館にも近い。襲撃が起きた1日はラマダン(断食月)最後の金曜日で、治安当局はイスラム過激派の活動を警戒していた。

で、私が印象に残ったのが、こちらの記事です。

>ダッカ人質テロ 「私は日本人、撃たないで」店外に響いた悲痛な叫び 

2016.7.2
 【ニューデリー支局】イスラム教のラマダン(断食月)の夜、バングラデシュの首都ダッカにある飲食店が武装グループに襲撃された。一夜明けて治安当局が突入、武装グループは制圧されたが、店内で人質になっていたとみられる複数の日本人と連絡が取れないことが判明。「信じがたい…」。現地の邦人社会には衝撃と動揺が広がり、日本政府や会社などは情報収集に追われた。

 日本人ら外国出身者に人気の飲食店「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」に武装した男たちが押し入ったのは、現地時間の1日午後9時ごろだった。

 現地報道などによると、武装グループは店の出入り口を封鎖し「アッラー・アクバル(神は偉大なり)!」と叫びながら発砲。爆発物を投げ、店内を制圧した。スタッフら10人以上が建物の階段を上がり、屋上から飛び降りるなどして逃げ出したが、多くの客は人質にとられた。

 飲食店の隣に住むレストラン経営の女性(49)は発砲音で異変に気づいた。窓から様子をうかがうと、駆け付けた警察官と武装グループが銃撃戦を展開していた。

 周囲は暗く、詳しい様子は分からなかったが、銃声の中で懇願するような男性の声が聞こえてきた。

 「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート(私は日本人です、撃たないで)」。女性は産経新聞の取材に、「まるで戦争のようだった」と話した。

 近所の男性は銃撃戦を動画で撮影した。「3分ほど前から始まった。とても大きな音。ああ、まだ続いている」。動画の中の男性は恐怖で声を震わせていた。

 現地新聞などの報道によると、双方の発砲は徐々に散発的になり膠(こう)着(ちゃく)状態に陥った。

 店内に取り残されたウエーターは、親族への電話で自身の周囲に複数の遺体が横たわっていると伝え、「人質は危険な状態。武装グループは『警察が発砲した場合は殺す』と言っている」。家族連れで飲食店を訪れ人質になった男性はおじに電話をかけ「お願い、助けて」と訴えた。

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)系メディアは、武装グループが殺害したとする遺体の画像を配信。武装グループは人質全員にコーランを暗唱するよう求め、暗唱できた者には危害を加えなかったという。

 死傷者が出た治安当局側は午後11時ごろ、いったん距離を置き、銃撃や爆風に備え防弾チョッキやヘルメット、重火器をかき集めた。2日未明、武装グループとの接触を試みる一方、突入に向け装甲車の手配など準備を進めた。

 午前4時45分ごろ、治安当局関係者がジャーナリストらに対し、飲食店から離れるよう要請。その約3時間後、治安部隊は装甲車を配置した上で、自動小銃などを持った隊員たちが突入した。

 銃声と爆発音が響く中、顔や衣服が血まみれになった隊員らが最前線から後退する場面も。現場にいた警察官の一人は「あられのような弾丸と手投げ弾に見舞われた」と話した。

 次々と人質が救出されたが、飲食店の中を見たという隊員は「血まみれの人が5人いた。亡くなっていたかは分からない」。その後、飲食店内で多数の人質が死亡していることが判明した。

 近所の女性は「家族連れも多く、みんなの憩いの店だった。ここでこんなことが起きるなんて…」と絶句した。

惨劇の舞台となった店のHPはこちらです。近日中に閉鎖されるかも。以下ネットからいただいた写真を掲載します。

で、私が印象に残ったくだりはここです。

>銃声の中で懇願するような男性の声が聞こえてきた。

 「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート(私は日本人です、撃たないで)」。

報道されたところによると、犯人側は、コーランを読ませてイスラム教徒かどうか確認してそれで非イスラム教徒には拷問(というのが具体的にどのようなものかわかりませんが)したとか。真偽はわかりませんが、つまり自分は日本人だ(だからあなたたちから危害を加えられるいわれはない)、という話は通用しなかったわけです。昔、日本赤軍とPFLPが仲が良かった時代なら、特にアラブ系のテロリストなら日本人は大目に見てもらえたのかもしれませんが、たぶん今回の犯人たちはそんなことを知らないでしょうし、知っていたってそんなことは過去の話だということでしょう。

それでこのような事件が起きるたびに同じ話を書いていますが、こういう事件はやったもん勝ちですからどうしようもないですね。オウム真理教のテロなどは、実行者や最高責任者(麻原彰晃)らは姿を隠しましたが、今回の事件その他は、自爆テロだったり、あるいは立てこもっても交渉などをしようとしないのですから、自分は助かろうとしていないわけです。こうなるとどうしようもない。治安部隊などから射殺されても、実行しちゃえばそれで任務完了なのだから、まさに勝利なわけです。その後の治安部隊との戦闘などは、余技でしかありません。

だいたいこういう事件は、やろうと思えばいつだってできます。日本では、簡単に銃なんかは入手できませんが、たとえば満員の山手線や小田急線あるいは地下鉄で、車内にガソリンをまいて火をつけたらどうですか? やろうと思えば簡単にできます。ただ(現段階)やる人がいないだけです。で、電車内へのガソリンの持ち込みを防ぐことはできませんね。やられたらおしまいです。

それでこのような記事もありました。

><バングラテロ>「出来よい息子、悔しい」死亡の岡村さん父

毎日新聞 7月3日(日)1時1分配信

 「出来のよい息子だったのに。悔しい」。日本人7人の死亡が確認されたバングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件。そのうちの一人、建設コンサルタント会社「アルメックVPI」社員、岡村誠さん(32)の父駒吉さん(71)=千葉県富里市=は、そう声を絞り出し、無念さをあらわにした。

 岡村さんの死亡確認を聞いたのは2日午後11時過ぎ。事件の発生後に外務省から連絡を受けていたが、それまで安否は分からなかった。駒吉さんが外務省に電話をかけて、その後の状況を確認したところ、担当者が「誠に申し訳ないが、亡くなっています」と答えたという。

 岡村さんは日本大大学院を卒業後、アルメックVPIに入社。駒吉さんによると、東南アジアを中心にインフラ整備の仕事をしていた。中学生の頃から都市を開発するテレビゲームなどに熱中するなど、インフラに携わる仕事を目指していたという。

 先月上旬にはバングラデシュに向かう岡村さんを自宅近くの駅まで送迎した駒吉さん。その際、昨年10月に首都ダッカの宗教施設であった複数の爆発が頭によぎったという。

 駒吉さんが「今回はちょっと気をつけろよ」と言うと、岡村さんは「うん。わかった」と応じたという。その後、岡村さんが出国前に空港から「1カ月後には帰るから」と電話してきたのが、最後の言葉となった。

 駒吉さんら家族は3日にも政府専用機で現地に向かう。駒吉さんは「本当に優秀な息子だった。大学時代もいろいろな賞をとった。政府にはきちんとテロの対策を取ってもらわないといつまでも同じことが続く。もう同じような被害は出ないようにしてほしい」と話した。

>先月上旬にはバングラデシュに向かう岡村さんを自宅近くの駅まで送迎した駒吉さん。その際、昨年10月に首都ダッカの宗教施設であった複数の爆発が頭によぎったという。

 駒吉さんが「今回はちょっと気をつけろよ」と言うと、岡村さんは「うん。わかった」と応じたという。その後、岡村さんが出国前に空港から「1カ月後には帰るから」と電話してきたのが、最後の言葉となった。

 駒吉さんら家族は3日にも政府専用機で現地に向かう。駒吉さんは「本当に優秀な息子だった。大学時代もいろいろな賞をとった。政府にはきちんとテロの対策を取ってもらわないといつまでも同じことが続く。もう同じような被害は出ないようにしてほしい」と話した。

現実問題として、気をつけるのは当然ですが、今回の事件に関しては、気をつけようもないですね。だって別に危険なところにいたわけではないし、岡村さんに非があるわけではない。政府がテロ対策を取るったって、バングラデシュその他外国の話ですから、日本に出来ることは極めて少ない。各国政府だって、こんな事件どんな対策を取ったって防げるものではないでしょう。同じような被害が出ないことを願うのは当然ですが、実行犯とこのような行為に意味を見いだす人がいる限りこのような事件は起きますね。それはどうしようもないことです。

ただ私もそこらじゅうをほっつき歩いている人間ですから、こういう事件は怖いですね。韓国とか台湾なら、外国人がたむろるところへ私は足を踏み入れませんが、中国や香港、マカオでしたらそうでもないし、ミャンマーですとそのようなところに私はだいたいいます。発展途上国では、先進国以上に外国人というのは別格な存在です。で、外国人があつまるところは、このような事件の格好の舞台になります。地元の人間が少ないところだから、襲う際も大義名分(?)が(主観的には)立ちやすいのでしょう。今回の事件の店も、報道でも外国人御用達とされているし、上の写真を見ても、一般のバングラデシュ人が入れるような店ではありません。

旅行者もそうですが、ビジネスで渡航している人も、ある程度このような場所への立ち寄りは少なくともそれなりの注意をした方がいいのかもですね。最悪の際のことを考えて、逃げる方法(具体的には出口を確認するくらいしかないでしょうが)も考慮したほうがいいかもです。ホテルに泊まる際、非常口を確認するようなものです。

もちろんこのような事件に遭遇する可能性は、人間そんなに高くはありません。出来ること、注意することも限られています。それは前提の上でいろいろ考えていきながら、私も旅行していきたいと思います。なお、今日は7月3日ですが、4日の記事として更新します。


そもそも拉致問題と選挙というのは、根本的にそぐわないと思う

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日私の記事にコメントをいただきました。それでそのコメントでいろいろ考えるところがありまして、コメントの文面とはあまり対応していないかもですが、選挙と拉致問題についてちょっとあらためて考えてみたいと思います。

つまり、そもそも拉致問題というのは、選挙の際に争点となりうるか、当選したとして何ができるかということをちょっと再検討してみたいのです。

産経新聞に次のような記事が出ました。

>2016.6.26 05:02

【主張】拉致と参院選 救出への言及が足りない

 参院選に臨む党首討論会を聞き、驚いていることがある。それは、拉致問題に対する言及の、あまりの少なさだ。

 拉致は、北朝鮮という国家による残酷な誘拐事件である。国政選挙に当たり、被害者を必ず救い出すとの決意と具体策を各党はもっと熱く語るべきではないか。

 日本記者クラブ主催の党首討論会では、日本のこころを大切にする党の中山恭子代表が「拉致問題が進展していない状態を非常に歯がゆく思っている」と述べ、安倍晋三首相が「拉致問題は最重要課題だ。解決を目指して毅然(きぜん)と交渉を続ける」などと答えたのが、ほぼ唯一の拉致問題をめぐるやりとりだった。

 安倍首相が「最重要課題」とした自民党にしても、参院選公約では、末尾近くで「あらゆる手段を尽くして被害者全員の即時帰国を実現し、拉致問題の解決を目指します」とあるのみだ。連立与党の公明党は「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」の基本姿勢で「一日も早い全面解決に向けて全力で取り組むよう政府に求める」と、政府任せである。

 民進党は「期限の定めのないストックホルム合意を検証しつつ、拉致問題の早期解決に全力で取り組む」などとし、共産党は「拉致問題や日本による植民地支配などの過去の清算といった、日朝間の諸懸案を包括的に解決することをめざす」などとしている。

 公示後の「第一声」でも「日本の若者が監禁されていることが分かっていながら放置してきた。独立国としてあり得ない」と訴えた中山氏が目立つばかりで、他党首の、この問題に対峙(たいじ)する肉声が聞こえてこない。

 北朝鮮は今年2月、拉致被害者の再調査を約束した「特別調査委員会」を解体すると、一方的に表明した。核実験と長距離弾道ミサイルの発射に対し、日本が独自制裁を強化したことへの対抗措置なのだという。

 拉致は犯罪である。この解決は本来、何らの交渉材料ともなり得ない。非が北朝鮮にあることは明白だが、日本側がより強い態度に出なければ事態は動かない。

 参院選で拉致問題が埋没することを被害者家族は懸念している。集会では「演説で5分でもいいから話題にしてほしい」の声もあったという。この悲痛な思いに応えず、何のための国政選挙か。

記事を読んでいれば、一応どの党も多少の言及はあるようですね。それは当然です。拉致問題は、大問題ですから。ある程度の議員を持つ政党がまさか「拉致問題なんかどうでもいい。早く北朝鮮と国交を回復しろ」とは言わないでしょう。しかし言及は少ない。それで仕方ないと思います。なぜなら例えば野党に関しては、拉致問題についてできることがほとんどないからです。

今回は参議院選挙ですから、かりに野党が過半数を取ったとしても政権交代はありません。そうなると、それは政府・与党に対して訴えていくということになる。それ以上のことはできません。与党だって本質的には同じです。政府に訴えていく、という以上のことはできない。これけっこう本質的な問題だと思いませんか。

たとえば増元照明氏は、2004年の参議院選挙(東京選挙区)と2014年の総選挙に出馬して落選しましたが、仮に彼が当選したと仮定しましょう。それで、具体的に何ができますかね。国会質問をする以上のことはできないんじゃないんですかね。

国会質問に意味がないとはいいませんが、たぶん増元氏がどれだけがんばっても、できることは極めて限られているでしょうね。というのは、現在拉致問題というのは、北朝鮮にいる(とされる)拉致被害者をどうやって日本に帰国させるかという問題であって、これは政府の仕事だからです。いくら日本の国会が、拉致問題で全会一致で北朝鮮を非難したところで、そんなものは解決の役に立ちません。政府が動かなければどうしようもない。上の産経の社説で、

>連立与党の公明党は「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」の基本姿勢で「一日も早い全面解決に向けて全力で取り組むよう政府に求める」と、政府任せである。

と公明党を批判しますが、公明党の言い分はまさに正しいのです。政府が動いてくれなければ解決はできないのだから。それで各政党の拉致に対する公約は抽象的なものになります。具体性がないのは当然です。具体的なことは、政府でなければできないからです。

1988年の、共産党の橋本敦議員の国会質問と政府答弁などは、まさに国会議員が活躍した例でしょうが、これは北朝鮮側が拉致を認めていなかった時代の話です。現段階北朝鮮も拉致を認めているわけで、それをどうするというのは政治決断です。だから、こういうことは、政府高官、具体的には首相が「私が任期中に解決する」とかいって、あるいはいわなくても、解決するしかないのです。拉致問題解決ができるのは、首相、外相、官房長官などの政府高官、あとは外務省などの中央官庁です。事実小泉訪朝の際も、けっきょく政府高官と外務省が動いたから、拉致被害者帰国が実現したわけです。与党はほとんど関与していないでしょう。彼(女)らが動かなければどうにもならない。つまり私が何を言いたいかというと、しょせん拉致問題というのは、選挙の話ではないということです。政党の政策でなく、日朝交渉をどうするかという具体的な問題こそが焦点であるわけです。

さて、ポスト小泉の首相たちを見てみますと、安倍→福田→麻生→鳩山→管→野田→安倍(再度)となります。それで、この人たちは、拉致問題に本気で向き合ったんですかね?

私の見たところ、あるいていど本気で拉致問題解決に動いた(あるいは動こうとした)首相経験者は、福田康夫氏のみに思えますね。安倍晋三なんか口先だけです。福田氏は拉致問題を自分が解決するといっていたし、ある程度動いていたように思います。もっとも「巣食う会」にとっては、解決しない方がいいのでしょう。そう考えると、福田氏の1年での首相辞任は非常に惜しかったですね。

さて、第一次安倍政権についてはとりあえず不問にするとして、現在の安倍政権で、拉致問題って解決に向かって何らかの進展はあるんですかね。私のみたところ無いように見えます。もちろん水面下で進行していて、これからおおっと思うことがないとはいえませんので、このあたりは慎重に私も見きわめたいのですが、しかしけっきょく、安倍政権で拉致問題が解決に向かって進展していないのなら、それは安倍(内閣)が無能なのか、やる気がないかです。そうでもなければ、拉致被害者の全員帰国とかいう建前があまりに非現実的すぎるかです。

いずれにせよ「拉致被害者の全員帰国」なんていうのは、あまりに非現実が過ぎるから、これを何とかしなければと思いますが、それができるのもけっきょく首相だけですよね。それ以外の人間はできない。私はこのブログで、安倍晋三のことを馬鹿だクズだ亡国・売国首相だと罵倒していますが、安倍が首相である限り、やっぱり安倍が動いてくれなければしょうがないわけです。で、どうですかねえ。安倍は動いてくれるのか。現段階、安倍晋三はこれと言って動いてはいないですよね。第二次安倍政権が始まった時、私も正直「お、安倍も少しはこの件で動いてくれるのかな」と考えた部分もあったのですが、現状やっぱり安倍には、自分を支持してくれている右翼系の連中の意向に沿わないことをこの件でする気はなさそうですね。別に私の考えが当たってほしいとは、この件では思いませんが、安倍が動いてくれるかどうかは、安倍が首相を辞任する日に決着はつくでしょう。それは私も注目します。

もちろん拉致問題が選挙で争点にならない理由はほかにもいろいろありますよ。私が前に主張した、年金その他の生活に密着することの方が争点になるだろというのもそうだし、またbogus-simotukareさんがおっしゃるように、

>争点にならないのは「俺達救う会の主張だけが拉致解決の唯一の道、他の主張をする奴は拉致問題解決の妨害をしている」と放言して議論を封じた上、その「唯一の道」が何の成果も生まないからです。これで争点になったらその方が不思議です。

ということでもあります。古くは、蓮池透氏を家族会から追い出したこと、最近では、過日の横田さんたちの孫との面会の写真についての想像を絶するお粗末な事態なども、その一環であるわけです。こんなことが頻発したら、ばからしくてたいていの人間が相手にしなくなるのは理の当然。どうしようもないとはこのことです。

なお今回の記事は、bogus-simotukareさんの上での引用記事を大いに参考にしました。感謝を申し上げます。

世の中いろんな人がいるんだなと改めて思う(こういう馬鹿なことをされてはどうにもならない)

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「社会時評」というほどでもないので、今日は「Weblog」で。gooのブログは、初期仕様でカテゴリーに「Weblog」というのがあり、私はこのカテゴリーを「その他」くらいのニュアンスで使っています。記事を。

>スーパーにゴキブリ放つ=小学校事務員の女逮捕―兵庫県警
時事通信 7月5日(火)10時6分配信

 スーパーの店舗内にゴキブリ十数匹を放ったとして、兵庫県警垂水署は5日、威力業務妨害容疑で神戸市立西脇小学校事務員の永瀬俊子容疑者(56)=同市西区学園西町=を逮捕した。

 容疑を否認しているが、ゴキブリを放ったことは認め、「生かしてやりたかった」と供述しているという。

 逮捕容疑は、6月26日午後11時20分ごろ、神戸市垂水区にあるスーパーの鮮魚コーナー前でゴキブリ十数匹を放ち、業務を妨害した疑い。

 同署によると、同月27日にスーパー側が警察に被害届を提出。店内の防犯カメラには、同容疑者がゴキブリの入った開封済みの袋を置いて立ち去る様子が映っていた。自宅で飼っているネコの餌の周りにいたゴキブリを集め、スーパーに持ち込んだという。

・・・(苦笑、いや笑っちゃいかんね)。

過日こんな記事を発表しました。

あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話(再説)

上の記事で登場したのは、スーパーの商品に縫い針を刺す女でしたが、今回はスーパーの鮮魚コーナー前でゴキブリを放つですか(呆れ)。

今回の動機は、

>「生かしてやりたかった」

ですか。だからといったって、スーパーの鮮魚コーナーの前でゴキブリを放たなくったっていいだろうと思いますが、そんな常識は通用しないんですかね。そうだとしたら、これも困ったものです。

だいたい上の記事で紹介した人は、記事からは判断できませんが、年齢などからしてたぶん無職である公算が高いでしょうが、今回は正規職かどうかはわかりませんが、小学校事務員だそうですから、公務員もしくはそれに準じる立場じゃないですか。そういう人が、こんなつまらんことで人生に重大な障害を起こさなくてもいいじゃないですかねえ。

やや話の次元は異なりますが、アパート住いなどの人で、禁止されているのに部屋でネコなどを飼って、それで家賃滞納その他で退去後部屋がリフォームしても全く使える状態にないなんて話がちょいちょいあります。そういう人は、時によっては生活保護受給者だったりします。他人の迷惑を少しは考えろですが、そういうことを考えられないんでしょうね、こういうことをする人は。

今回の記事の女は、イライラしてやったとかそういう話でもないのかもですが、例えば店と何らかのトラブルがあってそういうことをする、なんて話なら、もちろん犯罪ですから論外ですけど、まだ話としては分かる部分もあるかもですが、たぶんこの件は「近所だから」とか「通勤経路にある店だから」とかいう理由でこの店が選ばれたんですかねえ。どんな理由にしても、店からしても迷惑にもほどがあるというものです。

このような事件は、今後も起きるのでしょうが、本当にいろんな意味で困ったものだと思います。

白人のアスリートが大股開きをすると、さすがに迫力がある

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7月1日金曜日、地元のアイリッシュパブ(兼スポーツバー?)でギネスを飲んでいまして、店内テレビに映っているテレビ中継を見ていました。やっていたのは、ウインブルドンの土居美咲とチェコのカロリナ・プリスコバ戦です。

それを見ていて、お、すげえと思いました。プリスコバが、そこまでやるかというくらい大股開きで座っていたからです。

土居の場合、脚にタオルをかけているし、また脚もお行儀のよいポーズですが、プリスコバは脚を大開脚といったところ。タオルもかけたりしてもいましたが、そんなものは途中からやめてしまい、しかもテレビカメラも容赦なく彼女の脚の間を映していました。

それでプリスコバは長身だし、しかも白人のアスリートですから脚も長いのです。かなりの迫力でした(苦笑)。私の後ろに座っていたカップルの男性も、連れの女性に「ほら、すごいだろ!」なんていっていました。

もちろん彼女は、スコートと呼ばれる物を着用しているわけですが、それにしたってあのポーズはかなりのものでした。

さて、そう考えると、ビーチバレーなどもやはり選手はかなり脚を開いて座っていますね。これも白人の選手の方が開き方は激しいみたいです。もっとも日本の選手なども、そんなに行儀よく座っているわけではありません。たぶんですが、ビーチバレーという露出度の高い競技を選択した時点で、それなりにふっきれているのでしょう。

で、ビーチバレーの選手も、長身ですからやはり脚を開くと迫力があります。しかも水着だから、より迫力が高くなります。

それにしても上のテニスでの股間の撮影は、まあ業界ではお約束みたいなものなのかもですけど、カメラマンも映像を選択する人も遠慮というか容赦がないね(笑)。別にご当人そんなことをいまさら気にはしないのでしょうけど、やっぱりすごいというものです。

こうやって考察していくと、やはり白人というのは、プロのアスリートのような人でなくても、この種のことに対する抵抗が低いというのは確かと思います。米国より欧州の人の方がその傾向はあると思います。白人は、服も露出度が高いしね。それで肌が紫外線に焼けて、非常に傷んだりしちゃうわけです。

オリンピックでは、たぶんこのような光景を複数の競技で見ることができるはず。そこは私も楽しみに(笑)したいと思います。あ、すみません。録画とかはしなかったので、そのものずばりの写真はありませんのでご容赦ください。写真は、2012年のウィンブルドンにて。

人質に対する態度が、根本的に変わってしまったのが怖い

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昔見た「エンテベの勝利」という映画にこんなシーンがありました。空港ロビーみたいなところに人質が集められて、それをドイツ人ハイジャッカー(ヘルムート・バーガー)が警戒します。そこにイスラエル軍が突入してきます。もはやこれまでと見たドイツ人ハイジャッカーは、機関銃で人質を撃とうとします。しかしその瞬間、前に話をした人質(セオドア・ビケルが演じていました。彼も昨年亡くなっています)と目が合い、銃口をイスラエル軍に向け、その直後に射殺されるというシーンです。

本当のエンテベ空港の事件で、このようなことがあったのかどうかは私は知りません。あるいはハイジャッカーはそんな余裕なく射殺されたのかもしれない。しかし少なくとも犯人側が、人質を殺そうとはしなかったのは確かです。人質の死者は、救出作戦中にイスラエル軍の弾に被弾した人たちと、病院に入院して救出作戦後に報復として殺害された女性です。女性の方は確かに殺されたのですが、これはやや状況が特殊でしょう。

エンテベ空港の事件については、ほかにも映画化されています(特攻サンダーボルト作戦サンダーボルト救出作戦 )し、またドキュメントも制作されています。本も出ているようですので、私なりにこれからも勉強していきたいと思います。

それでinti-solさんもお書きになっていたペルーの日本大使館の事件も、ゲリラ側は人質を殺す時間の余裕はありました。しかしそれを彼らはしなかった。情が移ったとかあったのでしょうが、ともかく彼らはそれをしなかったわけです。

それよりもっと以前の連合赤軍のあさま山荘事件でも、連合赤軍のメンバーは、人質を殺すことはしませんでした。つまり、20世紀あたりまではこの種の事件は、政治的な目標を掲げる人たちは、人質を殺すということを前提としての行動をとることはしていなかったわけです。例外はあるとしても、基本的にはそのような態度であったと考えられます。

しかし現在は、そのような話は通用しにくくなりました。今回のバングラデシュの事件では、コーランを暗唱させてできない人間を殺した(最初「拷問」と報じられていましたが、殺すのは拷問じゃないですよね)とされます。当たり前ですが、このような行動は、周到に準備しないとできません。で、犯行グループはそれをしたうえで今回の犯行に及んだわけです。そして、犯人は、生きのびようともしていなかったらしい。治安部隊突入直前に、自分たちが殺した人質のことを話して、「自分もいずれ同じようになる」という趣旨のことを話していたとか。実際逮捕されて裁判になっても、バングラデシュですから、日本のように公安事件の死刑執行に躊躇するような甘い国ではありませんから、死刑判決を下され厳格に執行される可能性が高い。死を覚悟していれば、人質の命などなんのものでもないということになりそうです。

「確信犯」という言葉もどうかですが、昔の政治的なテロリストのたぐいは、少なくとも一般の人質を殺すということはしない、それを誇りにしている部分はあったかと思います。政府高官とか政治家、警察などの治安関係者、あるいは大企業の幹部などの財界人などは殺す価値を見いだしていたのでしょうが、一般人は殺しても価値はない、意味はないと考えていたかと思います。

しかし今回の事件などを見ても、殺すこと自体に価値を見いだし、またある程度の時間立てこもることによって世界的な注目を集めることに大きな価値を見いだしていますから、こうなるとどうしようもないですね。殺すこと自体に価値を見いだしているのなら、そうなると人質を平気で殺します。

一部の報道で、遺族が、どこに怒りを持っていっていいかわからないという趣旨のことを述べていらっしゃると報じられました。そうだと思います。別に犯人たちはこの日と自治に恨みがあったわけではない。単なる運の悪さで彼(女)らは犠牲になっただけです。いわば通り魔に襲われたのと同じです。あまりいい例ではないですが、大阪教育大学付属池田小学校の事件や、秋葉原の通り魔事件の犠牲者と同じようなものです。

たとえばオウム真理教のテロ事件なども、基本的に犯行声明のたぐいは出しませんでした。いわばポスト・モダンなテロリズムだったと思います。そういうテロがこれからの時代の主流となるのかなと思います。そうだとしたらとても怖いことです。つかまったらおしまいか、そうでなくても昔と比べて格段に危険になっている。冗談でなく、ラマダンの最中とかラマダン明けのあたりはイスラム圏に不要不急の渡航をするのはやめた方がいいし、またするのなら外国人がたむろるところは避けるとか、自分なりにできる自衛はしなければいけませんね。少なくとも脱出ルートくらいは確認しておいた方が、しないより身の安全は高まりそうです。

私も発展途上国をも旅のテリトリーとしていますので、これからもいろいろ注意して旅行をしていきたいと思います。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(34)

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こういった光景は、日本ではなかなか見るにいたらないと思います。うれしくなってしまいます。

たまに私を抜かしていく観光客を乗せた車、あるいはツーリングをしている観光客くらいしか、人を見かけません。

こういうものも、いかにもアイルランドっぽいものがあります。

写真のような建物には、まだ人は住んでいるのでしょうか。確認はしませんでした。

このようなスペースに、家畜を飼うわけです。

なかなかいい建物です。

こういった家畜が平和に草を食む光景、私好き。

こういう家に住めればいいなという気がします。

さらに自転車を走らせます。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(35)

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現在アラン諸島に在住している人たちは、観光や農業で生計を立てているのかもですが、道路沿いの家を拝見すると、なかなかいい家におすまいです。

このような古い家もあります。居住用か、現在人がいるのかは不明ですが。

なかなかいい光景です。私のようにストレスの強い人間には心が洗われます。

逆光がきれいです。

なかなかいいですね。

こういうのを見ると、お、アイルランドだなと感じます。

年を取ったせいか、花に注目してしまう私。

ひたすら自転車をこぎます。

(つづく)

サッカー欧州選手権の本選出場国数拡大は、それなりに成功したようだ

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今回の欧州選手権で、やはり特筆すべきは、アイスランドのベスト8進出でしょう。アイスランドは、予選の段階でオランダに勝利していましたから、それなりの活躍をするのは不思議でありません。しかし決勝トーナメントでイングランドを倒したのはやはりすごい。

アイスランド代表は、2011年からスウェーデン人のラーシュ・ラーゲルベック氏が監督をつとめています。やはり氏の手腕というのも大きいのかもですね。彼は、スウェーデン代表の監督も務めましたが、1998年から2004年までは、トミー・セデルベリと共同監督でした。「共同監督」というのもあまり聞きませんが、ラーゲルベック氏は、戦術分析、セデルベリ氏は監督采配をしたとのこと。このような特異な体制が6年続いたのは、たぶん双方ともお互いを尊重していたからのことでしょう。それで現在アイスランド代表は、ヘイミル・ハルグリームソン 氏が共同監督をつとめています。ラ―ゲルベック氏は、今回の大会後に監督を引退するということですから、単独監督になるわけで、次のロシア大会でのアイスランドの活躍が楽しみです。

あとウェールズの準決勝進出もすごいですね。ウェールズ代表は、今まで大きな国際大会は、1958年のワールドカップスウェーデン大会に1度出ただけで、それでほかはすべて予選敗退でした。実際には、80年代は、リヴァプールで活躍したイアン・ラッシュマンチェスター・ユナイテッドの顔みたいな存在で、のちに代表監督もつとめたマーク・ヒューズ、世界的にも高い評価を得たGKネヴィル・サウスオールなどすごい選手がいて、86年大会などは本大会まであと一歩というところまで行ったのですが、スコットランドの後塵となり出場がかないませんでした。ウェールズのサッカーファンとしては、遂にというところかもしれません。なにしろ58年も前の話ですから。

さて、もともとそれなりにいい選手を生み出してきたウェールズはまだしも、アイスランドのサッカーというのは、かつてはほぼ欧州のアウトサイダーと言って過言でない存在感と実力しかなかったわけで、今回の躍進は、やはり驚きですね。2014年のワールドカップでも、プレーオフまで行ってクロアチアに敗れたくらいで、その時点でそれなりの実力があることはわかっていましたが、まさに予選でオランダを2試合負かしたというのがまぐれでないことを証明したわけです。そしてこれは、欧州のサッカーが弱い国に、大きな希望をもたらしたのではないでしょうか。

なにしろアイスランドの人口は、Wikipediaの国の人口順リストドのページによりますと、2015年の推計人口で32万人強です。この数は、日本の都道府県どころか政令指定都市の人口にもまったく及ばない。Wikipediaの日本の市の人口順位のページによりますと、2016年6月1日現在の人口でだいたい一緒なのが、法定人口では、越谷市、特別区の新宿区、秋田市が32万人台です。これらの人口よりは、バルト3国、キプロスやルクセンブルク、マルタなどの方が人口が多いわけで、強化すれば、こういた国々が欧州選手権に出場することも夢ではないのかもしれません。今あげた国は、なかなか国際大会の予選でも勝つのが厳しいというくらいの実力ですが、これだって今後の強化次第で侮れない実力をつけてくるかもしれないのです。

もちろんアイスランド人は、肉体的に恵まれていて、スポーツに秀でた国民なのかもしれません。アイスランドのハンドボールチームは、北京五輪で銅メダルを取ったくらいの実力です。しかしそれにしても、やはりサッカーのナショナルチームの歴史を大きく変えるすばらしい実績です。

それで上の決勝トーナメントの表を見ますと、あとスロヴァキアが初出場です。この国は、チェコスロヴァキア時代にワールドカップで準優勝(1962年)、76年には欧州選手権で優勝しているくらいで、アイスランドと同一には語れませんが、予選リーグ敗退のアルバニアも、今まではとても国際大会に出場できる力はありませんでしたが、コソボ出身者や海外在住の移民、亡命者の子弟が力をつけてきて今回の出場を勝ち取ったわけです。2016年からコソボ代表がFIFAで認められることになりましたので、アルバニア代表は厳しくなるかもですが、ここらあたりは今後の推移を見守りたいと思います。

そう考えると、やはり本選参加国数拡大は、今回の結果、この記事執筆時点では、決勝の結果はわかりませんが、フランスとポルトガルという強豪国同士の決勝ですから、この記事の趣旨には関係ないとして、それなりの成果があったということですかね。ワールドカップも、1998年から24か国→32か国になり、日本の出場もそれによってだいぶ楽になりましたが、出場国数を増やすことによって懸念されるのが、レベルの低い国が参加して大差の試合が出ることですが、今回の欧州選手権は、現段階予選リーグ36試合中、3点差がついた試合が3試合、決勝トーナメントでは、3点差が2試合、4点差が1試合です。決勝トーナメントの方が、むしろ3点差以上ついた試合の割合が大きいのは、つまりは本気を出してきているかどうかということでしょうが、今回は24チーム中16チームが決勝トーナメントに進めるルール(ワールドカップの、86年~94年までの3大会と同じ形式)ですので、チーム力が若干落ちるチームが決勝トーナメントに進んでいる事情があります。いずれにせよ各代表チームのレベルがだいぶ上がっているわけです。昔のワールドカップでは、1974年大会でユーゴスラヴィア対ザイール戦が9-0でユーゴの勝ちだとか、82年大会でハンガリー対エルサルバドルが10-1でハンガリー勝利、最近でも2002年大会のドイツ対サウジアラビアが8-0といったスコアだったこともありましたが、最近ではそのようなこともなくなりました・・・いや、前回のワールドカップでの、ドイツ対ブラジルみたいな試合もありますが、あれは決勝トーナメントのしかも準決勝ですから、レベルうんぬんの話ではないでしょう。

欧州選手権は、16か国の出場に拡大された96年大会(それ以前は8か国)からを見ても、予選、決勝31試合(予選リーグが4チーム1リーグ6試合で24試合、決勝トーナメントが7試合、3位決定戦なし)で、3点差の試合が5試合(すべて予選リーグ)、00年大会が、3点差以上が4試合(3試合予選リーグ、決勝トーナメントで5点差の試合あり)、04年が3点差以上4試合(予選リーグ3試合、1試合5点差、決勝トーナメント1試合)、08年大会が3点差4試合(予選リーグ3試合、決勝トーナメント1試合)、12年大会が3点差以上3試合です。予選リーグが2試合(1試合4点差)、決勝トーナメントが、これが何かと話題になった決勝での4-0でスペインがイタリアを破った試合です。

それで今回は、まだ決勝が戦われていないのでわかりませんが、現段階4点差の試合がないので、そう考えると、規模を拡大しても、明らかに各チームの格差が縮まっているのかなという気がします。もちろん予選リーグの戦い方が、そんなに思い切って点を取って、自分たちの手のうちをさらすことはないというようになったこともありかもですが、規模の拡大によって平均のレベルが下がったという心配は、そんなになさそうです。

欧州選手権の規模拡大は、つまりは欧州選手権がビッグビジネスになったということですが、サッカー振興のための意味合いも大きいわけで、上にあげたアイスランドやウェールズ、アルバニア以外にも、北アイルランドも80年代2回ワールドカップに出たりとわりと強かった時代もあったのですが、それ以外はあんまり活躍できなかった(だからジョージ・ベストも国際大会出場はかないませんでした)わけで、北アイルランドでサッカーをする少年たちにも何らかの希望が出て来たのかもです。

そうすると、今回の規模拡大は、それなりに、まずまず成功したのではないでしょうか。日本もワールドカップ常連国になったことで、日本人のサッカーへの関心が格段に上がりました。欧州では、自国リーグや自分の国のナショナルチームより、プレミアやエスパニョーラの方の結果がはるかに関心があるという人が多いのかもですが、それにしたってナショナルチームに関心が集まれば、サッカー振興の大きな助けになるというものです。

ラグビーの話ですが、日本のラグビーが決定的に人気をなくした理由の1つが、95年のRWC南アフリカ大会での、ニュージーランドに17-145で負けたことです。なにしろWikipadiaラグビー日本代表にも、「145失点の屈辱」として紹介されているくらいです。あまりに負けると、やはり恰好はつきませんし、ファンも失望します。なおラグビーも、まだ私も研究途上ですが、この時のようなすごい点差は、その後はありませんね。たぶん世界的にラグビーのレベルが上がっていて格差も無くなってきているのかもです。

この記事執筆時点で決勝の結果はわかりませんが、スポーツについてはこれからもこだわっていきたいと思います。


塚本幼稚園の園児数は、今年の5月時点で定員の半分を少し超えている(2016年版)

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過日塚本幼稚園に関しまして、いくつかコメントをいただきました。それをご紹介します。コメントをいただいたのはこちらの記事です。

>Unknown (退園者)
2016-07-09 23:36:11
中に入ると 独裁幼稚園でした。
主導者の指示に沿わないものは 即退園命令です…

今までの退園者
●飼っている犬の臭いがするから 通園カバン捨てられる。あげくに犬を処分しろ! と。
まぁ子の方に関しては こんな簡単なイジメで終わりませんが
●PTAの収支報告 に反対票を投じて退園命令。これも馬鹿高い会費で 幼稚園側が全て管理。 PTA会長いわく「自分達は幼稚園の指示に従うのみです」とのこと
●PTA役員は 幼稚園側が独断で選別。断ると 即退園命令。
●何故だか毎年買わされる卒園アルバム。年長ではない学年まで強制購入。 兄弟がいれば2冊、3冊となり 1冊 2万する
●お漏らしした児は 濡れたパンツを素手で持たされ帰宅させられる。

書き出したらキリがない…
園長副園長夫婦とその娘たちに支配された独裁幼稚園。
幼稚園に物申した家庭は退園命令。
我が子の身の危険を感じた家庭は途中退園。
すでに洗脳された家庭は信者となる。

そんな怖すぎる幼稚園でした。

>バカバカしい (瑞穂の國記念小學院)
2016-07-10 07:56:39
開校が延びたのは 寄付金が集まらなかったから…と皆んな言ってます。
1.2年生募集だったので 塚本幼稚園児の一部の信者は卒園後1年だけ公立で過ごし 2年目から瑞穂の国に編入する予定で 他の私立小を受けずにいたのに 突然の延期…
信者でない者達は それ見たことか! と陰で笑い、信者は文句も言えず愕然としていましたね。
信者は富裕層が多く 医者、経営者などですから 結果編入時には3年生なので編入不可。公立小のままになってしまったのは想定外だったでしょうね。

寄付金の集まりが予定外に少なかったので そのトバッチリが園児家庭に降りかかり やたらと行事が減ったり 事あるごとに金銭の要求、値上げ…
驚くばかりです。
こないだの遠足は入園料がタダの動物園でした。
もう笑うしかない…

ところで何故ここに書き込むかというと インターエデュの塚本幼稚園スレに書き込んでも 関係者が見張っており直ぐに園の都合の悪いことは削除されてしまいます。何度書き込んでも10分後には削除へ…関係者が一般に成り済ました書き込みだけが残ってます。

>Unknown (bogus-simotukare)
2016-07-10 09:45:19
まあ「退園者」さんや「瑞穂の國記念小學院」さんの言う事がどこまで事実かは部外者には確かめようがないですが、ここまで非常識な幼稚園だと「充分あり得そう」なのが何とも。

 塚本幼稚園については、下の記事

またこの幼稚園か(塚本幼稚園のはなし)

で、次のような指摘を紹介しました。

>>inai_inai 以前ニュース番組でこの幼稚園の特集をやってたな。給食を時間内に食べられなかった子は廊下で食べさせられてて、園長が「ああして恥の文化を教えている」とか言ってて目眩がした覚えがある

それを読んで私も心底から呆れたので、

>これがもし事実なら、地元の役所が指導を入れるレベルじゃないですかね。それともこのような幼稚園に子どもを通わせる親は、これを「妥当な教育」と考えているのでしょうか。なんとも救いがありません。テレビがどういう意図で取り上げたかは不明ですが、視聴者だっていい顔はしないでしょ、こんなの。つまりは、これが自分たちの教育の宣伝になると本気でこの園長は考えているのでしょう。まともじゃないですね。

と書きました。で、どうなんですかね。役所からこの件で、事情聴取のたぐいでも、その番組が放送された後なされたのか。通報があったかなかったかも定かでありませんが、この幼稚園の評判を、管轄する役所(大阪市など)も知らないわけでもないでしょうに。

それで、昨年「ねこ一世」さんから教えていただき上の記事で紹介した貴重な資料を思い出しまして、では今年はどうなのだろうと考えて、さっそく確認してみました。下にエクセルの画像をお見せします。出典は、大阪府のHPより。PDFファイルもあります。

塚本幼稚園は、315人の定員のうち、158人の園児数ですので、まさに半数を文字通りぎりぎり超えているというところです。この表に入っている幼稚園だけでも、ほかにも半数くらいしか入っていない幼稚園は複数ありますので、必ずしも塚本幼稚園がとびぬけて入園児数が足りていないというわけでもありませんが、お世辞にもうまく経営ができているとは思えませんね。

この幼稚園の経営がうまくいっていないのなら、それはやはりこの幼稚園の非常識なところが保護者から嫌がられているのでしょうねえ。ほかにも右翼なところなどもそうかもですが、イデオロギーでなく具体的な指導として非常識なことをしているのだから、お話にもなりません。

bogus-simotukareさんもおっしゃるように、上の2人のコメンテイターの方々のお話が事実かどうかは、現在あるいは過去子どもを入園させていた方に取材でもしない限りわかりませんが、仮に事実としたらこの幼稚園はかなり末期的な状況じゃないですかね。あとはこの幼稚園に子どもを入園させる親の見識の問題でしょう。あなたは、このような教育についてどうお考えなのか、子どものためになると本気で考えているのか、というところです。知らないで入ったとかいうのならともかく、本気で納得して子どもを入れたのなら、これでは子どもへの事実上の虐待といわれても仕方ないんじゃないんですかね。子どもを「ヤマギシ会」に入れた親とまではいわずとも、それに近いものがありそうです。

いずれにせよ、こんなところに現首相の奥さんが公然とかかわるなんて、馬鹿も休み休みしろというレベルでとんでもない行為でしょう。安倍昭恵が、この幼稚園の実情をどれくらい承知しているのかは知るところでありませんが、いずれにせよ論外にもほどがあるというものです。まったく非常識にもほどがあります。

で、私が書いた

またこの幼稚園か(塚本幼稚園のはなし)

という記事は、現段階幸いにもというべきか、この幼稚園について検索すると上の方に表示されます。画像は、7月10日現在。

というわけで、この幼稚園についていろいろな理由で興味を持った方は、拙記事をお読みになる可能性が高いわけです。拙意見に賛同するかどうかはともかく、ぜひ私の記事を読んでいただいてこの幼稚園について考える道しるべにしてもらえるととてもうれしく思います。そして私なりにこの幼稚園というか、学園全体についても今後見守っていきたいと思います。最後に、この記事のヒントとなったコメンテイターの方々、ねこ一世さんにお礼を申し上げます。

韓国の「マッスル美女」たちをご紹介

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韓国では近年、「マッスル美女」なるものが人気があるとのことです。記事を。昨年10月の記事です。

> 美しさに人一倍敏感な韓国女子。彼女たちの間では現在、小麦色の肌にムキムボディーという健康的な体づくりが流行しつつある。その新しいトレンドは“マッスル女シンドローム”と呼ばれており、メディアを中心に注目が集まり始めている。

 (中略)

 一方、女性たちにとって「細くて白い」というのが従来の美しさの基準だったが、価値観が徐々に変化を遂げており、マッスル美女を目指す女性たちが急増している。

だそうです。

私はあまりそういうことに知識がないのでよくわからないのですが、ネットなどにもいくつか記事があります。それで、その関係の美女たちをご紹介。まずは、この件の先駆者らしき方の写真。ユ・スンオクという女性の写真。

こうやって写真を見ると、ボディビルダーのような肉体というよりは、引き締まった肉体、っていう感じですかね。お次はチェ・ソルファという方。今年の4月29日に行われた大会の写真。

以下は違う時の写真の模様。

最後は雑誌の表紙です。容姿では、上のユン・スンオクのほうがいいですが、水着の小ささはすごい。

それでは次に、さる7月2日に行われた大会の写真を。この大会は、こちらによると

>“マッスル美女”ブームで沸く韓国で、新たなイベントが開催された。その名も『HTVコリアフィットネススター・チャンピオンシップ大会』。7月2日にソウル市内のイベントホールで行われた。

韓国では近年、“奇跡のDカップ女神”ユ・スンオクの出現によって一躍有名になった『マッスルマニア』や、あのアーノルド・シュワルツェネッガーなども輩出したNABBA(全米アマチュアボディビルディング協会)主催の『NABBA コリアグランプリ』など多数のボディビル・コンテストが行われているが、『HTVコリアフィットネススター・チャンピオンシップ大会』は初めての開催にもかかわらず参加者の数は300人を超えたという。

というもの。なお写真に写っている人たちについては情報がないのをご了承ください。

 

なおこの大会には、イ・ボミというプロゴルファーと同じ名前の女性が出場しています。

年齢やプロフィールなどはまだ紹介されていないとのことですが、いずれ明らかになるかもです。

純粋なボディビルダーでなく、引き締まった肉体の美女のコンテストという趣ですが、私なんか韓国美女というと、すらりとした体型に色白という印象が強いので(一番上の引用記事と同じです)、やや違和感がないわけでもありません。

こういう女性たちは、いま一つ好みでないという方も多いでしょうが、明日またちょっと記事を書きます。またマッスル美女たちの動画もいろいろありますので、それらも紹介できればと思います。私もこちらの方面にはあまり詳しくないので、読者の皆様におかれましては、コメント欄で乞う情報です。

韓国の「マッスル美女」たちをご紹介(ペ・スヒョンの巻)

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もう昨日で見飽きたって? ついでですから。今回は、本業はチアリーダーというぺ・スヒョンという方。写真を勝手にもらっておいてこんな言い草もないですが、写真にすべてマークが入っているのは乞うご容赦。

写真はこちらから。なおSKワインバーンズとは、仁川の野球チームです。こちらの記事にも「プロ野球のSKワイバーンズやプロバスケKBLの原州東部プロミで活躍する“人妻チアドル”で“マッスル美女”ともされるペ・スヒョン」と紹介されています。

>今回は、SKワイバーンズのチアリーダーとして人気の高いペ・スヒョンをピックアップ。最近は“マッスルクイーン”としても名高い、彼女の肉体美を33枚の写真でお届け!!

彼女の顔って、典型的な韓国の整形美女という雰囲気がありますね。それにしても水着極小・・・。どうでもいいですが、隣の195番の方の胸のはみ出具合もすさまじいですね。

ではついでに。

[슈가코리아 라이브] 2016 머슬마니아 X 맥스큐 유니버스 세계대회 선발전 - 30일 Live

長時間動画が収録されていますので(男子の部門もあります)、興味のあるところを見ればいいでしょう。

明日から韓国へ行きます

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別にマッスル美女を観にいくわけでもありませんが、夏の旅行第一弾(今年は、国内をふくめれば4回遠出をするつもり)として明日から韓国へ出かけます。2泊するうち最後はソウルに泊まりますが、最初はまだ決めていません。だいたい目星はつけています。アイルランド紀行が長いので、どのような形で記事にするかは未定です。それではよい連休を。記事は、旅行記を自動更新します。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(36)

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さらに自転車を進めます。

道しるべがありました。私は、今日はドン・エンガスに向かいます。断崖にある砦です。

荒涼とした海がなかなかです。

ひいひい走って、ようやくたどり着きます。

墓をちょっと見学します。

やはりケルトっぽい墓・・・といっていいのでしょうか?

牛ものんきに草を食んでいます。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(37)

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ダン・エンガスは入場料を取ります。自転車を停めて、それで金を払って中に入るわけです。

こちらが入場料を払う建物でです。

自転車を停めます。鍵はないので、盗まれたら他人の自転車を盗る・・・ってことになるんですかね。タクシーなんか、この島ではなさそうだし。それとも団体さんの車に便乗させてもらいましょうか。

私も、自分の自転車の駐輪場所を忘れないように気をつけます。

そういうわけで、いよいよ向かいます。

こういう日本ではまずお目にかかれない風景を見るのもなかなかいいものです。

石がいかにもケルトです。

ひたすらひいひい上ります。

思わず望遠レンズで撮ってしまいました。

 

ついに到着です。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(38)

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ドン・エンガスです。逆光に観光客の姿を見ます。

うーん、いいですね。

ここではこのようにうつぶせになって海を眺めるのがお約束です。

何枚も写真を撮ってしまいます。

どう? なかなかいい写真でしょ。

私も近くにいる人に写真を撮ってもらいました。私の姿はお見せするに値しないので隠します。

やっぱり写真を撮ってもらいます。

ところで1人、アジア人の美女がいました。彼女が私に英語で話しかけてきたので、ちょっと話をしたら、彼女は韓国人で、しかも日本語の得意な女性でした。大学生とのこと。一人旅で自撮り棒を持っている女性でした。

彼女は、日本の文化が好きで、日本にも来たことがあるとか。今回は、フランス、英国と回って、アイルランドに来たと話しました。彼女のような美女と話ができて運がいいというものです。

それにしても、私が韓国に行っても、彼女のような女性と話をする機会はそうはないわけで、そう考えるとやはり旅先というのは、普段はなかなか出会えない人との出会いがあるわけで、これもなかなかいいものです。これだから旅はやめられません。

それでその女の子の写真を見せろ、って言う人もいるかもですが、すみません、それはこの記事では遠慮いたします。

女の子と別れて、さらに高い砦を目指します。

やはり高いところはいいなとつまらんことを考えます。

海もさらに迫力があるというものです。

1枚記念写真を撮ってもらったら、頼んだ男性が、君も寝そべろ、写真を撮ろうといってくれたのでそうします。私は寝そべっています。

うーん、こういう岩場もいいですね。

それでは戻ることにします。

(つづく)


韓国から帰ってきました

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無事に韓国から帰ることができました。

今回はソウルと地方都市という旅でした。最近は、そのパターンがほとんどです。

アイルランド・英国紀行が滞っているので記事にするかもふくめて今考慮中です。

旅先で読んだ原節子の評伝が面白かった

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韓国へ、私はガイドブックを除いて次の3冊の本を持っていきました。

原節子の真実

中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて 

チョムスキーの「教育論」

写真の大きさは、Amazonからいただいた画像がその大きさだったということで、他意はありません。3冊とも未読の本です。我ながら脈絡のない選書ですが、しかし旅行の時というのは本を読むには最適なわけです。時間がとれますし、また活字を読む気になりやすいのです。いままで多くの外国文学を旅先で読んだものです。

で、チョムスキーの本は読むに至らなかったのですが、あとの2冊の本は読みました。で、2冊とも面白い本でした。特に原節子の本は、かなり面白く読めました。

で、ほかの2冊は自分の本なのですが、原節子の評伝は、図書館から借りてきた本ですし、また延滞して予約も入っていたのでもう返してしまったので手元にないのですが、「へえ」と思うことがずいぶん書いてありました。というわけで、この本は後日詳細にまたご紹介したいと思います。例えば1944年から45年にかけてのある時期、彼女は表立っての活動をしていません。この時の彼女について、推測交じりですが、なかなか面白いことが書いてあります。ネットで検索すれば分かっちゃいますが、ちょっと想像しにくい、しかしある意味当時の彼女からすれば自然かもしれない活動を彼女はしています。

あともう一つ、人間というのは、(当然といえば当然とはいえ)かなり偶然によって人生が決まって行くのだなと思いました。原節子が女優になったのも、そして映画史上最高レベルの女優になったのも、多分に偶然の要素が強いわけです。それなりに知られている話ですが、あらためてそんなことを痛感します。私(たち)の人生も、さすがに原ほど劇的ではないとしても、実にいろいろなことが偶然によって左右されています。いいとか悪いとかはともかく。

また改めて、原節子の映画を見てみようかなと思いました。図書館から本を借りて参照しながら記事を書きますので、いつ発表できるかわかりませんが、乞うご期待。

すみません、今日はちょっと休みます

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一応このブログは、毎日更新ということにしていますが、韓国から帰ってきて、それから昨日今日と飲み会があるので、更新ネタはいくらでもあるのですが、正直疲れましたので、ちょっと更新をお休みします。といっても毎日更新の形にしたいので、後日まとめて発表ということになるかもですが、ご了解ください。よって明日も、更新できればする、くらいです。ごめんなさい。

「やってられん」となれなかったから、こうなったのかもしれない

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気が付くと、「社会時評」というカテゴリーの記事が、この記事の前の記事

塚本幼稚園の園児数は、今年の5月時点で定員の半分を少し超えている(2016年版)

で、400となりました。最初は、「Weblog」などのカテゴリーにした後で「社会時評」にしている例もあるのですが、ほかにも「北朝鮮・拉致問題」でも硬派系の記事を書いています。やはりこのブログは、社会問題系の記事を書かないといま一つ締まらないので、これからも折に触れて記事を書いていきます。

それで本日(7月22日)、私が「おいおい」と思った記事を。

>長女殺害、札幌地裁が情状判決 心の病へ父の苦悩酌む
北海道新聞 7月22日(金)11時0分配信

長女殺害、札幌地裁が情状判決 心の病へ父の苦悩酌む
札幌地方裁判所
公的機関に相談 解決策示されず
 札幌市中央区で今年3月、重度の精神疾患がある長女(43)を絞殺したとして、殺人の罪に問われた父親(81)の裁判員裁判。15日に札幌地裁で開かれた判決公判で言い渡されたのは、法定刑の下限である懲役5年を下回る懲役4年(求刑懲役7年)だった。公判では、極度の潔癖症などの「強迫性障害」に長年苦しんできた長女と、対処に苦悩し、追い詰められていった両親の姿が浮き彫りになった。

 地裁判決や検察側、弁護側双方の冒頭陳述などによると、長女は父親と母親(82)との3人暮らし。30年前から心の病に苦しみ、6年ほど前に病状が悪化し、「ウイルス感染」を極端に恐れるようになった。部屋にこもって個別包装された菓子しか食べず、事件当時の体重は約25キロだった。

行動の制限や束縛
 両親の行動も長女の厳しい制限を受けた。食事は袋詰めの切り餅や缶詰などに限られ、母親は外出を禁じられた。父親は長女と母親が寝起きする部屋に入ることを許されず、両親は洗面台の棚にメモを隠して連絡を取り合った。

 症状の悪化が進むにつれ、長女と両親との間で口論やもみ合いになることが増えた。長女が「私はカッとなったら何をするか分からない。刑務所に入るようなことをさせないで」と言ったこともあるという。

 両親は長女に入院を勧めたが、「誰が寝たか分からないベッドに寝られない」と拒否された。長女の束縛に耐えかねた母親が何度か警察に駆け込んだが、家族間で話し合うよう促された。区役所や病院にも相談したが、「本人に治療の意思がなければ難しい」などと言われ、根本的な解決策は示されなかったという。

「もう殺すしか…」
 事件前日の朝、長女に外出を止められ、父親は心臓病を患う母親を病院に連れて行くことができなかった。「もう殺すしかない」。3月5日未明、父親は長女をマンション駐車場に止めた車に押し込んだ。「助けて、お母さん」と叫ぶ長女の声が響く。「ごめんな、許してくれ。こうするしかないんだ」。父親はそう言いながら約30分間、首を絞め続けた。

 動かなくなった長女に毛布を掛けた父親は、妻に「おまえは元気で暮らせ」と言い残し、警察に自首した。初公判で証人として出廷した母親は「今は食べ物も外出も自由になったが、この生活は娘と夫の犠牲の上に成り立っていると思うと、複雑です」と話した。

 「殺す以外に方法はなかったのか」。被告人質問でそう尋ねられた父親は「強制的に入院させても良くなるとは思えなかった。何度も自問自答したが、殺すしかないという結論に行き着いた」と述べた。傍聴した親戚の男性(76)は「責任感の強い人だから、自分で何とかしなければと思い詰めたのだろう。もっと周囲に相談してくれれば…」と悔やんだ。

 過酷な状況を裁判所は鑑みた。刑法は、酌量すべき事情がある場合などに法定刑より軽い刑を言い渡すことができると定める。判決で中桐圭一裁判長は「強い殺意に基づく犯行」と指摘した一方、「30年以上長女の面倒を見続け、殺害するしかないとまで思い詰めた経緯には理解できる面がある」と情状酌量の理由を述べた。公判終了後、弁護人は「今回の裁判が、同じように苦しむ人の公的支援を考えるきっかけになれば」と話した。

病気の線引き曖昧
 厚生労働省によると、強迫性障害の患者数は国内に推定約100万人。大通公園メンタルクリニック(札幌)の山田秀世理事長(精神科医)は「どこからが病気なのか線引きが曖昧で、家族が対処に苦慮する場合も多い。解決するためには専門的治療を受ける必要がある」と話す。

 北海道精神障害者家族連合会(札幌)の竹下信昭事務局長は「対応できる行政窓口や医療機関を紹介するので、まずは家族会に相談してほしい」と呼び掛ける。連合会の連絡先は(電)011・756・0822。(報道センター 大城道雄)

北海道新聞

なんともひどい事件ですね。正直

>殺す以外に方法はなかったのか

と私も思うし、実際方法なんかいくらでもあるのですが、この父親(と母親)は、けっきょく違う方法を取るにいたらなかったわけです。それで身内の方の次の言葉も印象的です。

>責任感の強い人だから、自分で何とかしなければと思い詰めたのだろう。もっと周囲に相談してくれれば…

これも本質的には、この間私が書いた記事と似たようなところがあるのかもですね。

これでは大山のぶ代の人権が保障されない

大山のぶ代のケースは、けっきょく

ほかはともかく、その点は良かったと思う

でご紹介したように、大山の夫である砂川啓介が、自分の病気などもあり大山介護しきれなくなり老人ホームに入居させることになりましたが、あれだって本当に最悪の事態にならないという保証はないわけです。

そういってはみもふたもないですが、だいたいこういったケースは、介護あるいは看護その他面倒をみる側が、「やってられん」となったり、病気や年齢の問題などで面倒を見きれなくなり、殺すとか自殺とか心中とかをする前に一応の結末を迎えることが多いと思いますが、殺したりとかする事件は、そこを理由はともかく突っ切っちゃった場合が多いのかもですね。いや、私もそんなに詳しいわけではないですけど。過日判決があった埼玉の事件も、たぶん同じような側面があったんじゃないんですかね。

>2016年6月23日(木)

<利根川心中>三女に懲役4年実刑 地裁「両親を思いやった犯行」


親子心中事件で、3人が車で入水したとみられる利根川河川敷。川に向かうわだちがくっきり残っていた
 深谷市を流れる利根川で昨年11月、同市稲荷町北の藤田慶秀さん=当時(74)=と妻ヨキさん=同(81)=が水死した親子心中事件で、殺人と自殺ほう助の罪に問われた、同居の三女波方敦子被告(47)の裁判員裁判の判決公判が23日、さいたま地裁で開かれた。松原里美裁判長は「主体的な犯行で生命を軽視した」としながら「両親を強く思いやった犯行」として、酌量減軽を適用し、殺人罪の法定刑の下限を下回る懲役4年(求刑・懲役8年)の実刑を言い渡した。

判決で松原裁判長は、身体が不自由な両親を入水させるなどした犯行態様を「死の結果を生じさせる危険性が高く、2人の生命が失われた結果は重大」とした。

これまでの公判で、検察側は「無理心中以外に取り得る手段があった」とし、2人の生命が失われた結果の大きさを強調。弁護側は、慶秀さんが波方被告に無理心中を持ち掛けたことが事件の発端だったと指摘し、「支え合って生活してきた3人のバランスが崩れた」などと執行猶予付きの判決を求めていた。

判決では、母親の介護や父親の体調が悪化した経緯に触れ、「長年助け合って生きてきた家族として、両親を被告人なりに強く思いやって犯行を決意した」と指摘。法律上、犯罪の情状を酌量し刑を軽くすることができる酌量減軽を適用し、殺人罪の法定刑(懲役5年以上)を下回る懲役4年と判断した理由を述べた。

一方、波方被告が事件前、深谷市に生活保護の申請をしていた点を重視。「社会的な援助を受けて生きることもできたのに、自ら心中の実行時期を早め、主体的かつ積極的に犯行を行い、生命を軽視しているといわざるを得ない」と述べた。

判決などによると、波方被告は慶秀さんから「死にたいんだけど、一緒に死んでくれるか。お母ちゃんだけ残してもかわいそうだから3人で一緒に死のう」と頼まれ、昨年11月21日午後6時ごろ、慶秀さんとヨキさんを軽乗用車に乗せて深谷市内の利根川に入水。車外に連れ出してヨキさんを殺害し、慶秀さんの自殺をほう助した。

これもいかなる点でも親なんかを殺す意味はないと思いますが、この女性も頭の中が飽和状態にあったのでしょう。なお生活保護に詳しいライターのみわよしこが、次のような指摘をしていました。妥当かどうかは私には判断が難しいのですが、興味のある方は参考までにお読みになってください。

生活保護申請直後に一家心中、行政の責任論だけで語れない深層

なお私も、人生ろくでもないことが多々ありましたが、しかしだいたいにおいて「やってられん」と対応したので、今日でも何とか生きています。私を見習えとも言いませんが、たぶん自殺したりするよりはなんぼかましだろうと思います。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(39)

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そういうわけで、下界にもどります。

こうやって大西洋を眺めるのもいいものです。ところで、北米(ニューヨーク)から大西洋を見たことはありますが、欧州から見たのは、これが初めかも。

てくてく下ります。

上にゲール語(アイルランド語)、下が英語というのは、他の標識とも共通します。

なぜイエスが・・・?

寄ってもいいかもですが、今日は見送ります。

馬も一休み、ですかね。

立派な邸宅です。

牛もいます。また時間まで、島を周遊することとします。

海、海岸線がきれいです。

B&Bもあります。こういうところで泊まってもよさそうです。ここではないかもしれませんが、前に紹介した本にも、この島のB&Bが紹介されていました。

アイルランドB&B紀行

午前中はやや天候が不安定な時間もありましたが、午後からはすっかり天気も安定しました。

さらに奥に自転車を進めます。

(つづく)

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