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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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けっきょくテニスやゴルフは、オリンピックの競技にそぐわない(8月29日更新)

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リオデジャネイロ五輪が終わって個人的な意見を言いますと、やはりテニスとゴルフはオリンピックの競技にはそぐわないなと思いました。他にもオリンピックの競技としてはどうかと思うものはいろいろありますが、テニスとゴルフは非常にそぐわないなと思います。

で、なぜそう考えたかというと、けっきょくこのスポーツが個人スポーツで、しかもプロ化が進んでいる、ということです。この2つは、オリンピックの競技としては根本的にそぐわないのです。

つまりテニスもゴルフも、それをする人は基本的にオリンピックのメダルとか出る意義について興味がありません。それは当然な話で、テニスやゴルフをする人にとっては、四大オープンや全英オープンなどで勝つほうがよっぽど目標になるわけです。オリンピックの金メダルをどうしても取りたいと考えるのなら、違う競技をするでしょう。

おまけにテニスも、今回はどうもランキング加算にもならなかったわけで、それでは選手だってやる気などおきません。アンディ・マレーは、前回ロンドンは地元だからがんばったし、今回もその流れでがんばったのでしょう。日本の錦織圭は、日本人がオリンピック好きなのと、あとは日本テニス協会に対してだかどこだかそのあたりはつまびらかでないですが、つまりは義理で一生懸命やったんでしょうね。彼自身は、そんなにオリンピックのメダルというものに興味があるとは思えません。ゴルフにいたっては、やる人はみんな何らかの義理で参加しているだけでしょう。

それで、今夏のオリンピックは、治安が悪いだジカ熱だなんてのが、かっこうの出場辞退の理由になったわけです。治安が悪いのは事実だし、ジカ熱もいやでしょうが、出る価値があれば、また態度も違います。

そしてこれは上に書いた話につながることですけど、この2つのスポーツは、基本的に個人スポーツなわけで、国同士の戦いという趣旨がどうしてもぬぐえないオリンピックにはそぐわない部分が大きいわけです。マレーが金メダルを取って英国旗が掲げられて「God Save The Queen」が流れるというのも、本来変な話なわけです。私はどっちみちオリンピックでの国旗(?)掲揚と国歌(?)斉唱なんてのは非常にばかばかしいので絶対やめろと思いますが、しかし現実にはなくならないでしょうが、そんな私の個人的な意見はともかく、基本的にテニス選手というのは国籍とかいうものとほとんど無関係にプレーしているわけです。それはゴルフもご同様。国別対抗戦より個人戦のほうがずっと大事だし、またファンも興味があるわけです。

例えばテニスのダブルスは、オリンピックでは国籍が一緒であることが求められます。こんなのなんの意味もないのですが、IOCはそういったことにこだわります。フィギュアスケートのペアやアイスダンスもそうですが、国籍の統一にこだわる必要はないでしょう。どうしても国旗を掲げたいのなら、五輪旗でも掲げればいいだけです。テニスのダブルスに国籍なんか関係ないはずですが、そういうわけにはいかないというのも、テニスがオリンピックにそぐわない理由です。

以上ほとんどテニスの話ばかり書きましたが、ゴルフも事情は一緒でしょう。ゴルフが五輪競技になったのは、つまりはゴルフ振興のための方策ですが、ゴルフは多分テニス以上にオリンピックにそぐわないスポーツだと思います。だから長きにわたってオリンピックの競技から外されていたのです。

たとえば今回日本がわりと活躍した種目でいえば、水泳も柔道もレスリングも、日本を統括する協会のたぐいが最終的な権限をもっていますし、そこを軸に強化したり選手を選抜したり各大会に派遣しているわけです。しかしテニスもゴルフも、基本的にあるところまで来たら自分でどうこうしなければいけないスポーツです。自分でコーチを選び、マネジメント委託をしたり、いわば自分が主体になって動かないとダメなスポーツです。つまり個人の裁量が大きい。こういう部分も、けっきょくオリンピックの体質とそぐわないのだろうなと思います。

そう考えると、オリンピックで金メダルを取ることが最高の栄誉であるスポーツとそうでないスポーツの違いというのがありますよね。次の東京オリンピックで野球とソフトボールが復活しますが(しかしたぶんこのオリンピックのみの復活になるでしょう)、ソフトボールは金メダルが最高の栄誉ですが、野球は、もしプロが参加するのなら、たぶん「もらえればうれしい」という程度の大したことはないものになるでしょうね。プロ野球の選手なら、ペナントレースに勝つこと、そして最終的にMLBで活躍したり自分の年俸が上がるほうがよっぽど重要だし、またそれが当然なわけです。そしておそらく、MLBは東京オリンピックに選手は派遣しないでしょう。

ゴルフは今大会私はほとんど関心を持ちませんでしたが、テニスに関しても、正直「美女探求」に取り上げる対象としての関心以上は持ちにくいと思いました。


ヴェラ・チャスラフスカを追悼する(9月1日更新)

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今日は美女探求でもいいのですが、一応スポーツのタグで。

元体操選手で、64年の東京オリンピックを代表する選手だった、チェコスロヴァキア(当時)のヴェラ・チャスラフスカが亡くなりました。記事を。

>チャスラフスカさん死去=「体操の名花」、金7個―74歳

時事通信 8月31日(水)15時20分配信

 【ロンドン時事】1964年東京、68年メキシコ五輪の体操女子で計7個の金メダルを獲得したベラ・チャスラフスカさんが死去したことが31日、分かった。74歳。膵臓(すいぞう)がんを患って長く闘病し、チェコ・オリンピック委員会によると、30日に出身地プラハの病院で亡くなった。

 チェコスロバキア(当時)代表として東京五輪では個人総合、平均台、跳馬で金メダル。メキシコ五輪では個人総合連覇を果たし、跳馬と段違い平行棒、ゆかでも優勝。その優美な演技は日本でも人気があり、「五輪の名花」「体操の名花」と称賛された。

 女子の体操が技の難度を競うようになる前、美しさで観客を魅了した時代を象徴する選手だった。

 68年に民主化運動「プラハの春」を支持し、メキシコ五輪後も反体制の姿勢を崩さなかったため、政府の監視下に置かれて不遇な時期も過ごした。89年の共産党政権崩壊後はチェコ・オリンピック委員会会長などを務め、同国のスポーツ発展に尽力した。 

チャスラフスカの容体が悪いことは、過日の朝日新聞の記事で知っていました。

>がん患うチャスラフスカさん 「雲の上から手を振るわ」

金島淑華2016年7月24日14時53分

 「五輪の名花」「東京の恋人」。1964年東京五輪の体操で三つの金メダルに輝き、日本の人々を魅了した旧チェコスロバキア出身のベラ・チャスラフスカさん(74)が、がんに侵され、事実上の余命宣告を受けた。24日であと4年となる東京五輪に「ぜひ行きたい」と以前は話していたが、表現が変わった。「2020年は、雲の上から、大好きな日本に向かって手を振りますね」。穏やかな笑みをたたえ、そう話す。

 6月下旬、プラハのカフェでチャスラフスカさんと待ち合わせた。2年半ぶりに会った彼女は黒いリュックを背負っていた。食事はとらず、白ワインと水だけ注文。「水で半分に割って飲むの。少しのワインは健康にいいから」。リュックから伸びた細い管が、右腕につながっていた。「点滴で栄養をとっているから食べなくても大丈夫」

 昨年4月、膵臓(すいぞう)にがんが見つかった。10時間に及ぶ手術の後、医師が驚くほどの回復を見せている。そう、聞いていた。

 だから、次に彼女から発せられた言葉をすぐには理解できなかった。

 「先週、また肝臓にがんが見つかった。もう治療はできないそう。医師から『残りの人生を味わいながら生きて』と言われた。リオデジャネイロ五輪も招待されているけど、ちょっと遠いし……。静かな部屋でテレビで見るつもり」

この記事を読んだときは、そうか、余命1年から2年くらいの宣告を受けたのだなと思ったのですが、もうお亡くなりになったのですか・・・。私は彼女の現役時代はもちろん知らないですが、オリンピックとかアスリートとかに並々ならぬ関心を持つ人間としては、やはり彼女には大変注目をし続けました。いくつか記事も書いています。

ヴェラ・チャスラフスカが日本に来た

ヴェラ・チャスラフスカの(めずらしい?)写真

上の記事は2011年、下の記事は2014年です。どちらも彼女の来日に合わせて書いた記事で、2011年の記事では、彼女は

>14回目の訪日になるが、今回が最後になるでしょう

と語っていたので、私は記事の中で

>チャスラフスカさん、最後なんて言わないで、また日本に来てよ。

と書きました。これは私の願望でもあったし、たぶんまた来てくれるだろうという予測でもありました。そして2014年の記事をかけたのが、とてもうれしかった記憶があります。そしてその記事で私は、

>2020年にチャスラフスカさんがお元気でしたら、ぜひ日本にきてオリンピックを楽しんでいただきたいと思います。正直日本人と比べてチェコ人は平均寿命は短いので、78歳というのは日本人以上にハードルが高いかもしれませんが、でもお体が許せばぜひきていただきたいし、またきてくださるだろうと思います。

ヴェラ・チャスラフスカさんのご健勝をお祈りして本日の記事を終えます。

と書いたのですが、残念ながらかなわぬこととなってしまいました。そういうわけで、彼女の写真をご紹介して彼女を追悼したいと思います。

 

これは産経新聞(当時は「サンケイ」か)が出した本のようですが、当時の東側の人の本を出すとは意外な気もしないではありません。彼女が冷や飯食ったためかな?

 

これは晩年の写真。だいぶ体が大きくなっています。

 これが朝日新聞にのった写真です。今年の6月23日にプラハで撮られた写真とのこと。

ヴェラ・チャスラフスカさんのご冥福を祈って、この記事を終えます。

祝! 米国とキューバ間の直行定期便が約半世紀ぶりに再開!!(9月2日更新)

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米国とキューバ間の直行定期便が再開したというニュースを知りました。記事を。

>米国とキューバの直行定期便、半世紀ぶりに再開

2016.08.31 Wed posted at 10:42 JST

キューバ・サンタクララ(CNN) 米国とキューバを結ぶ定期便の運航が31日、約50年ぶりに再開される。ジェットブルー387便は米フロリダ州フォートローダーデールを発ち、キューバのサンタクララに到着予定。2015年に実現した両国の国交回復のシンボルとなる。

サンタクララは革命家チェ・ゲバラの墓地があることで知られる。ゲバラはキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長と共に闘い、後に米中央情報局(CIA)の関与により殺害された。

米運輸省によると、キューバとの直行便はジェットブルーのほかアメリカン航空、デルタ、フロンティア、サウスウエスト、シルバーエアウェイズなどの航空各社が最大で1日110便を運航する。

ただし米国からキューバへの渡航制限は緩和されたものの、まだ観光目的の渡航が正式に認められたわけではない。米国人はキューバ行きの便に搭乗する前に、教育や宗教、人道上の理由など許容された範囲内での渡航であることを誓約する書面に署名する必要がある。

キューバの観光当局によれば、渡航制限が緩和されて以来、米国からキューバへの渡航者は前年のほぼ2倍に当たる約9万3000人に上っている。

29日にキューバの首都ハバナで記者会見したロドリゲス副運輸相は、定期便の再開を評価しつつ、両国間の自由な往来を妨げる規制が依然として存在していることにも言及した。

ロドリゲス氏によると、米運輸省のフォックス長官は直行便の再開を記念して、31日にキューバを訪問する。

日経新聞によると

>最多の便数を獲得したアメリカンはマイアミから毎日4便、シャーロットから毎日1便運航する予定だ。

とのことで、マイアミからの便が一番多くなるのかもですが、私としては、ニューヨークからの路線に注目したいですね。来年私は、キューバへ行きたいと考えています。

2017年は、ゲバラが死んで50年だから、キューバかボリビアかアルゼンチンへ行ってみようか

上の記事では、ボリビアとアルゼンチンも候補でしたが、次に書いた記事

やはりニューヨークがいちばん好きな街かもしれない

では、

>来年ラテンアメリカに行く際に、ニューヨーク経由で行ってみても面白そうだなあと考えます。17年の段階では、キューバ行きの便は就航していないかもしれませんが、本来ならニューヨークからハバナへ向かう便に乗れればなと思います。

と書きました。現段階では、キューバ、といってもハバナだけの旅になるでしょうが、ほぼキューバ旅行に心を決めています。もっとも

>実際には、カナダ経由で行く可能性のほうが大きそうですが、余談ですが、「完全なるチェックメイト」という映画で、1950年代あたりのブルックリンのシーンを、モントリオールでロケーションしたそうです。トロント経由の便でラテンアメリカに行くのなら、ラテンアメリカでの滞在日数を削ってでも、モントリオールへ行って、怪しいフランス語で話をしてみたいと思います。

とも書きました。モントリオールもぜひ行ってみたい街(一応死ぬまでには、夏季オリンピックが開催された街はすべて行こうと考えています。冬季については、リレハンメルとかまで行く気はさすがにしません)なのですが、キューバに行くのならニューヨーク経由がいいかなと考えます。ニューヨークも長きにわたって行っていないので、たとえば7泊できれば、3泊ハバナ、4泊ニューヨークにすれば、なかなか充実した旅になるのかなと考えます。

しかし現状アイルランド紀行の記事は2017年に食い込みそうだし、2014~15の北京・天津紀行も現状発表のめどが立ちません。2016~17も、面白そうなところに行くつもりなので、ハバナ・ニューヨーク紀行の記事がいつ発表できるか見当もつきません。ともかく、航空券の値段と休みがどのようにとれるかを慎重に検討します。記事を各段階は、新しいカテゴリー「米国」「カナダ」「北米」「ラテンアメリカ」「キューバ」(すべて仮称)を作成します。いつになるかはわかりませんが、その日をお楽しみに。

「サザエさん」の視聴率低下とテレビの社会的位置づけの変化について考える(9月4日更新)

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 最近ネットで話題になっていることに、アニメ「サザエさん」の視聴率低下の話題があります。

「サザエさん」は、この数年で急速に視聴率を落としています。その理由として、内容の時代錯誤さなどが指摘されていますが、私が説得力を感じたのがこちらの記事です。

『サザエさん』急落は“脱テレビ”時代の予兆!?

この記事の中で筆者は、

>暇つぶし”“慰安”のために見る人が多い『サザエさん』は、他の目的が生ずると真っ先に見られなくなるタイプの番組なのである。今年頻発している視聴率一桁は、大半がこれで説明ができよう。

そしてより深刻なのは、「“暇つぶし”“慰安”のためにテレビを見る」という行為が減っている点だ。スマホが普及しソーシャルメディアを使う時間が増えているように、テレビのライバルが屈強になっている。デジタル録画機の普及も、「“暇つぶし”“慰安”のためにテレビを見る」を圧迫している。

筆者はこういう状況を“脱テレビ”時代とみる。よってテレビ局は、これまで強かった番組がそうでなくなる事態を想定し、見てもらうための新たな要素を加えていかなければならなくなっている。

なるほどなと思います。「サザエさん」が時代錯誤な内容の番組だから人気がなくなるというのなら、それは大した問題ではありません。しかし

>“脱テレビ”時代

というのなら、それは構造的な問題です。文字通りテレビの将来、存続にかかわる大問題ということになるでしょう。

さてbogus-simotukareさんのブログで、読売新聞がやはり「サザエさん」視聴率低下問題を記事にしていることを知りました。そこで興味深い指摘があります。

>意外と低いアニメ視聴率

ご存じの通り『サザエさん』は長谷川町子の4コママンガが原作。1950年代から江利チエミ主演の実写映画(全10作)が人気を集め、東京五輪の翌年の65年にはTVドラマも放送。そして、69年からは、現在も続くTVアニメがスタートした。アニメは当初、スラップスティック(ドタバタ喜劇)なテイストだったが、途中から現在のホームドラマの路線に変更になった。第2次石油危機が起きた79年には39.4%という驚異の視聴率をたたきだしているし、2000年代前半にもたびたび20%台をマークしている。

 現在の視聴率は、おおむね10%台前半で推移している。1桁に再び転落した7月の9.9%の翌週10日は11.1%に回復しているが、実は、これはその週のアニメの中では最高視聴率で、その週の視聴率トップ30にはギリギリ入らないぐらいの数字(30位の「ぶらり途中下車の旅」が11.8%)だ。13~14%をとった週は、アニメ番組で唯一、視聴率トップ30に食い込んでいる。

 誤解をしている人も多いかもしれないが、最近のアニメ視聴率というのは、おしなべて高くない。『サザエさん』に続く人気番組は『クレヨンしんちゃん』。これが8%~10%。その下に『ONE PIECE』と『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『名探偵コナン』が6~10%の間で並んでいる。つまり大半のアニメは視聴率10%未満なのである。全アニメ番組の半分弱を占めるコアなファン向けの深夜アニメになれば、視聴率はさらに低くなる。このように『サザエさん』はほかのアニメと比べても特別な存在といえる。

なるほどねと思います。「サザエさん」の視聴率低下もひどいですが、他アニメ番組も軒並み不調ということですね。そうすると「サザエさん」打ち切りも難しいかもですね。新しいコンテンツにしても、アニメでは現在以上に悪い視聴率となる可能性が大ですから。そうするとアニメを断念して違う種類の番組を制作したほうがいいのでしょうか。これもたぶん実行するかどうかはともかく視野に入れざるを得ないでしょうね。東芝も1社提供から降りて久しいですから、以前よりは打ち切りのハードルも低いでしょう。

ところで上の読売新聞の指摘にもあるように、この視聴率低下は「サザエさん」単独の問題ではありません。むしろアニメ全体の問題です。「サザエさん」が時代錯誤だから人気が落ちたというのなら、それは「サザエさん」を打ち切るなり現代的な内容に手直しするなりして視聴率を回復をめざすということになりますが、アニメ全体が視聴率が落ちていて、その理由が暇つぶしの手段として、テレビよりスマートフォンのほうが優先されるとなれば、おそらく内容うんぬんの問題でもないわけで、テレビ局としても対応はかなり難しくなります。

そこでこのスクリーンショットをご覧ください。これは、ビデオリサーチの、8月22日~28日の視聴率のです。2016年のVol.35です。

「サザエさん」が視聴率8.6%でアニメで1番で、こういうのを「くさっても『サザエさん』」と言っていいのかはともかく、アニメーション全体がひどい低視聴率だということが確認できます。しかもですよ。私が「おいおい」と思うのが、この表に出てくるアニメが、ほとんどが長きにわたって放送されている番組だったり、あるいは長期にわたるシリーズものであることです。Eテレのは海外のアニメだし(Eテレは、海外ドラマやアニメに日本人がそんなに興味を持たなくなってからも、一種の社会的使命のために放送をしています)そういった、本来なら視聴率を取れる(期待できる)はずの番組が、どれも良くない。そしてこれは、昨今すでに新しいアニメーションがゴールデンタイムで放送される時代ではないということを表しています。

世界名作劇場」から、NHKの放送したいくつかのアニメなど、まさに日本のアニメ史上というより日本テレビ史上に燦然と輝くすごい番組があり、あるいはそこまで言わずとも、半年なり1年なりのローテーションでさまざまなアニメ番組を各放送局が発表してくるという時代ではないんですよねえ、今は。私はとっくの昔にアニメには興味を失っているので、いまさらそれを残念がるつもりもないのですが、いろいろ感慨深いものもあります。

そうなると、「サザエさん」も安泰じゃないですね。惰性で続くのかもですが、上に書いたようにもし数字がより取れるコンテンツがあれば、打ち切りも視野に入るでしょう。

それで私が注目したいのが、サザエさんの声をやっている加藤みどりの引退の時です。これで続行すれば、十年単位で続くかもです。ただしあまりに視聴率が悪くなったら、その限りでもない。ついでながらに書いておくと、加藤は1939年生まれです。

そうこう考えると、どうもやはりアニメーションというコンテンツ自体がいろいろ限界、あるいは重大な見直しを必要とする時点に達しているということでしょうね。「サザエさん」ほか表にあるアニメは今後も長期にわたって放送されるのかもしれませんが、逆に新しいアニメをゴールデンタイムにぶつけて勝負を挑む、という状況ではないと思います。放送するとしても、事実上「惰性」「やめてさらに視聴率が悪かったら上司、スポンサー、視聴者に顔向けができない」とかいうたぐいの、あまり前向きとはいえない事情での放送続行になるんじゃないんですかね。

そうとなると、「サザエさん」ほかのアニメは、実態としては、すでに歴史的な役割は終えたのかもです。あるいは終える直前なのかも。もちろん今後復活する可能性はありますが。そういう点で言うと、たぶんテレビ業界も、歴史的な役割を終えたとまでは言わずとも、今までのような娯楽の王様、暇つぶしの王様、といった地位から滑り落ちた、あるいは滑り落ちている過程なのでしょう。

さらに、前に「笑っていいとも!」の終了について記事を書いたこととつながるように、いわゆるフジが視聴率No.1になった時代を象徴する番組ではないにしても(1969年開始の番組ですから)、これまたフジの高視聴率の象徴というべき番組が低視聴率に苦しんでいるのは、やはり時代というものを感じます。サザエさんが高視聴率を復活させるというのがなかなか困難であることが予想されるのと同様、フジテレビの視聴率復活も、決して簡単ではないでしょう。いや、私は「反フジ」ですから、別にかまわないんだけど(笑)。フジが産経新聞と縁を切れば、また話は違います(笑)。

それで、記事の趣旨とは全く関係ない話をさせていただきますと、朝日新聞の4コママンガが、フジテレビからアニメ化されたってのも時代ですよね(苦笑)。現在だったら、朝日はぜったいフジなんかに権利を渡さないし、フジだって朝日新聞のマンガを自分でアニメ化しようとするほどのチャレンジャーじゃないでしょう(笑)。当時は、まだそのようなところがいいかげん、あいまい、鷹揚だったところがあったんでしょうね。

今回の記事は、鈴木氏の記事、bogus-simotukareさんの記事を参考にさせていただきました。お礼を申し上げます。

そういうことであれば、産経新聞なんか何回廃刊になっているか、わかったもんじゃない(9月6日更新)

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過日読んで正直絶句した記事を。

>「子供の貧困」報道を架空取材で批判のビジネスジャーナル、NHKの指摘で捏造明らかに

31日には謝罪文掲載

posted on 2016/09/01 10:01
Tatsunori Tokushige

徳重辰典 BuzzFeed Staff, Japan

株式会社サイゾーが運営するニュースサイト「Business Journal(ビジネスジャーナル)」は8月25日付の記事「NHK特集、『貧困の子』がネット上に高額購入品&札束の写真をアップ」の一部に捏造部分があったと31日、サイトにて謝罪文を掲載した。
ビジネスジャーナルの担当者は31日夜、BuzzFeedの質問状に回答し、捏造発覚の経緯を明かした。

問題の記事は、8月18日に「NHKニュース7」内で放送された「子供の貧困」特集がやらせ問題で揺れているとの内容。記事は外部の契約記者が執筆した。
ビジネスジャーナルの記事では番組映像に「エアコンらしきものがしっかりと映っている」とあるが、実際には写っていなかった。さらに記事には、NHKに問い合わせ、回答を得たとあったが、実際にはNHKに取材は行わず捏造だった。

記事は担当編集者、編集長もチェック

ビジネスジャーナルの担当者は、記事の捏造発覚の経緯について「今回の捏造は、記事掲載翌日の8月25日にNHKからの指摘により判明しました」と説明する。
契約記者から入稿された記事に関しては、担当編集者および編集長もチェックしており「記事内容に疑いを持たずに掲載に至ったことの責任を編集部として重く受け止めております」と反省した。
NHKの報道を捏造と書きながら、実際に捏造を行っていたのはビジネスジャーナルだったという事実に「廃刊レヴェルの不祥事」「他業界なら即刻営業停止レベル」など厳しい声が相次いでいる。
特に同じメディアに関わる人間からは「『ネットメディアってこの程度なんでしょ』と思われるそうで本当に心外」「取材してないのに取材したと主張した記者って誰よ。非常に迷惑」などメディア全体の信用を貶めると非難が集まっている。

同担当者は「多くの方々から批判を頂戴しております。それらを真摯に受け止め、外部識者を交えてつつ、再発防止策を講じていくつもりです」とした。

記事で取り上げた女子高生への対応は

今回取り上げた記事の影響はNHKだけでない。記事中で取り上げられたNHKのニュースに出演した女子高生への誹謗中傷へも繋がっている。
担当者は「当該記事によってご迷惑をお掛けした方々にも、まだ十分ではない経緯説明やお詫びを引き続き行い、名誉回復の手段をできる限り講じる努力をしてまいります」と何らかの対応を行うとした。

回答文の文末では「本件については、関係者の皆さま、読者の皆さまにあらためてお詫び申し上げます」と改めて謝罪している。

NHKの番組と、それにまつわる騒動については、こちらの記事が的確にまとめているので、ご参照ください。

貧困女子高生” 炎上の背景に報道側の配慮不足とネットの悪ノリ

別にここではもちろん書きませんけど、高校生の実名や高校もネットでは出回っているのが現実です。ひどいものです。

それで上の記事ですけど、私がおったまげたのがこちら。

>ビジネスジャーナルの記事では番組映像に「エアコンらしきものがしっかりと映っている」とあるが、実際には写っていなかった。さらに記事には、NHKに問い合わせ、回答を得たとあったが、実際にはNHKに取材は行わず捏造だった。

というところです。編集者も編集長も確認したということですから、連中の確認というのは、エアコンが写ったスクリーンショット、番組の動画も実際には見なかったってことなんですかね。そういうことなんでしょうけど、それじゃあどうしようもないですよね。またNHKへの取材ってのも、これの確認はどうなんですかね。返答の実物を見せてもらわなかったのか、どういうアドレスで質問をし返答を受けたのか確認しなかったのか。しなかったんでしょうけど、あまりに幼稚なねつ造に心底からうんざります。

それで、ビジネスジャーナル側の謝罪です。魚拓も。

>2016.08.31

お詫びと訂正

 当サイトに掲載した8月25日付記事『NHK特集、「貧困の子」がネット上に高額購入品&札束の写真をアップ』における以下記述について、事実誤認であることが発覚しましたので、次のとおり訂正してお詫びします。

 まず、「取材の映像でも、少女の部屋はモノで溢れており、エアコンがないと言っているにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている」と報じましたが、実際には、女子高生の部屋にはエアコンはなく、取材の映像にエアコンらしきものがしっかり写っているという事実も確認できませんでした。
 当該記事は外部の契約記者が執筆したものであり、NHKに取材をして回答を入手したと記述しておりましたが、実際には回答を入手しておらず、当編集部も確認を怠った責任があります。

 当該記事では、「今回の疑惑に対しNHKに問い合わせのメールをしてみたところ、「NHKとしては、厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいという現状であることは間違いないと、担当者から報告を受けています。ですので、ネット等に関しましては、取材の範囲ではありません。但しご意見は担当者に伝えます」との回答を得た」と報じましたが、実際には、弊社はNHKに取材しておらず、回答は架空のものでした。

 弊社は、今回の記事において、何ら根拠なく、「NHKがまたやらせ問題で揺れている」「貧困は社会が抱える大きな問題だが、だからといって報道でそれを捏造してしまえばたちまち矮小化されてしまう」などと報じることで、読者に対し、あたかもNHKが「やらせ」「捏造」を行ったかのような印象を与えたことにつき、取材が十分ではありませんでした。NHKに対し、深くおわびいたします。

 また、今回の記事の掲載により、女子高校生やご家族、並びに読者の皆様に多大なるご迷惑をお掛けいたしました点についても深くおわびすると共に、他に同様の事案がないか調査し、厳正な処分を行うとともに再発防止に取り組みます。

■本件に関する当社の処分について
 当社は、報道に携わる者として今回の問題を真摯に受け止め、今般、代表取締役揖斐憲の役員報酬の減額(2016年9月より3カ月間にわたり50%の減額)を含め、就業規則に基づき、編集長及び担当編集員に対し、厳正なる減給処分を実施致しました。もちろん、関係者の処分をもって今回の問題が解決されるわけではございません。記事によりご迷惑をお掛けいたしましたNHK、報道対象者の方やご家族にあらためて深くおわび申し上げるともに、引き続き、誠意を尽くして対応してまいります。また、再発防止に努め、読者の皆さまの信頼回復にまい進する所存です。
2016年9月2日
株式会社サイゾー

ちなみに実際の記事は、次のようなもののようですね。引用はこちらより。

>2016/08/25(木) 07:03:36.04 ID:CAP_USER9

NHKがまたやらせ問題で揺れている。 

先日放送されたニュース番組の「子どもの貧困」をテーマにした特集のなかで取材を受けた女子高生が、本人のものと思われるツイッター(現在このアカウントは削除)上で 
「イエス!!!散財!!!!!」などという書き込みとともにマンガ作品のグッズなどの高額商品の購入写真を多数アップしていることが発覚。 
番組視聴者からは「パソコンやエアコンを買うお金もないと言っていた貧困家庭なのに、こんなものを買う余裕はあるのか?」と報道内容に多くの疑問の声が寄せられている。 

さらにはツイッター上に彼女の同級生と名乗る女性から、彼女の日頃の素行の悪さを暴露するものやNHKのやらせを示唆する内容のリークが行われ、 
そのあまりの内容にインターネット上では「こうした嘘が貧困をさらに貶める」「こんなことをするからNHKの受信料を払いたくない」と怒りの声で溢れており、 
出演した女子高生の住所まで特定する、いわゆる「祭り」状態になっている。 

そうしたこともあってか、特定された女子高生の自宅まで押しかける人々が後を絶たないようで、 
今度はツイッターで姉を名乗る女性から「妹は何も嘘をついてません。高価な物は私が全部買いました。 
家に行くのは本当にやめてください」との書き込みがなされた。 

しかしこのツイートが火に油を注ぐことになる。「エアコンじたい家に設置されていません。 
1台も」との発言に対し、放送された映像ではエアコンが映っていたことを問いただされると、「電気代節約のためにつけませんでした」と苦しい言い訳で発言を修正し、 
「夏場で室温は高いはずの部屋で窓を締め切って撮影していたのは、エアコンを使っていたからではないか」とNHKのやらせ疑惑を補強することになってしまう。 
さらには過去にアップされた画像に数百万円単位の1万円札を手に持ったものが見つかり、 
援助できる近親者がいるにもかかわらずなぜ貧困に陥っているのかと、疑惑は収束するどころかいっそう深まる一方である。 

今回の疑惑に対しNHKに問い合わせのメールをしてみたところ、 

「NHKとしては、厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいという現状であることは間違いないと、担当者から報告を受けています。 

ですので、ネット等に関しましては、取材の範囲ではありません。但しご意見は担当者に伝えます」 

との回答を得た。 

確かに報道した内容にいくつもの嘘が見つかったからといって女子高生の家庭が貧困ではないとの証明にはならないが、 
貧困が事実だとしてもツイッターでの女子高生の生活ぶりからすると社会の問題ではなく、浪費癖という個人の問題のように感じられる。 

取材の映像でも、少女の部屋はモノで溢れており、エアコンがないと言っているにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている。 
それでもNHKは貧困家庭として疑問を持つことは本当になかったのか。なかったとしたら取材力の低さに問題はないのか。 

貧困は社会が抱える大きな問題だが、だからといって報道でそれを捏造してしまえばたちまちに矮小化されてしまう。 
NHKは一連の疑惑にどう対応していくのか、今後の動向を注視したい。    記事自体は、きわめてもっともげですけどね(笑)。しかし上の記事中にもあるように、女子高校生自身がかなりひどい目にあっているわけで、NHKみたいな巨大組織でもない一個人を、ねつ造までしてめちゃくちゃな非難をするって、いったいぜんたいどういうことなんですかね。あきれ返るにもほどがあります。それに片山さつきまでまた便乗しているしねえ(呆れ)。この間の参議院選挙でも、けっこう上で当選したしね。全体では5位、自民党では3位の39万票以上の票を得ています。   なお上の女子高校生の散財(?)については、上に引用した水島氏の記事とinti-solさんの記事をお読みになってください。   貧困女子高生騒動   例によって非常に参考になります。さすがinti-solさんです。   さてさて、ビジネスジャーナルの記事は論外の極致ですが、こちらについてはどうですかね。   >当社は、報道に携わる者として今回の問題を真摯に受け止め、今般、代表取締役揖斐憲の役員報酬の減額(2016年9月より3カ月間にわたり50%の減額)を含め、就業規則に基づき、編集長及び担当編集員に対し、厳正なる減給処分を実施致しました。   当然といえば当然ですが、しかしこういう当然なこととまったく無縁の新聞社がありますよねえ(笑)。そう、我らが日本に存在する産経新聞という新聞です。   上の記事で、   >NHKの報道を捏造と書きながら、実際に捏造を行っていたのはビジネスジャーナルだったという事実に「廃刊レヴェルの不祥事」「他業界なら即刻営業停止レベル」など厳しい声が相次いでいる。
特に同じメディアに関わる人間からは「『ネットメディアってこの程度なんでしょ』と思われるそうで本当に心外」「取材してないのに取材したと主張した記者って誰よ。非常に迷惑」などメディア全体の信用を貶めると非難が集まっている。   とあります。それはそうだと私は思いますが、そういうことを言い出したら、産経なんか何回廃刊になっているかわかったもんじゃないでしょう(笑)。   以前私は次のような記事を書きました。 産経新聞よりは、こちらのほうがよっぽどまともな対応だと思う

この記事で取り上げたのは、中国の南京事件の祈念館についてのデマ記事、自衛隊への東京都の複数の特別区へのデマ記事、辻元清美へのデマ記事です。この3つの記事について考えてみると、中国の記事については先方に取材した形跡が記事からは見えません。記事ではいろいろなことを書いていますが、なんら具体的な内容のない記事です。あるいは取材をしたのに記事に反映しなかったのかもです。産経は、中国側から抗議があっても、反論も謝罪・訂正もしないで逃げてしまいました。ひどいものです。自治体の記事では、記事で批判された11の特別区すべてが即刻厳重抗議、産経も即刻お詫びを入れる始末です。自治体側は、産経の取材への対応が、記事に反映されていないと抗議しています。つまりは取材はしたが、デタラメを書いたということです。辻元のデマ記事については、辻元側が

>また同社記者は辻元清美に対していっさいの事実確認をしておりません。

主張しています。なおこのくだりは、辻元のHPからはすでに削除されています。記事中にある引用も、書名すら出してなく、引用もデタラメです。記事では、

>カメラマンの宮嶋茂樹氏の著書によると、辻元氏は平成4年にピースボートの仲間を率いてカンボジアでの自衛隊活動を視察し、復興活動でへとへとになっている自衛官にこんな言葉をぶつけたという。

 「あんた!そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょう」

とありますが、実際の本では

>・・・引き続き、駐車場で、ピース・ボートのメンバーの対話集会が開かれた。なんだか、その内容はオフレコとのことで、辻元さんはピリピリしていたが、結局この時のピース・ボートの方々の質問は産経新聞が書いてしまったので、私も記念に書いておこう。
 「従軍慰安婦を派遣するというウワサがあるが」
 どうして私のひそかな計画が露顕してしまったのであろう。
 「隊内でコンドームを配っているとか。(相手の隊員を指差して)あなたのポケットにもあるんでしょう」
 いつもコンドームを持ち歩く軍隊も珍しいと思う。(以下略。「ああ、堂々の自衛隊187頁)

とあるだけです。クズにもほどのあるねつ造です。名誉棄損裁判では、1審で辻元勝訴、産経側は控訴すらせず確定しています。

でですよ、こういう言語同断なデマ記事を書いたクズ連中は、別に懲戒処分になったなんてことも伝わっていないし、また出世すらしているわけです。こんな言論治外法権、言論無法地帯があるでしょうか。それで、このような意図的なデマ記事でないものでは、産経はしっかり処分も下しているわけです。

産経も、このような件ではちゃんと記者や上層部を処分する(笑)  >産経新聞:「フィギュア盗用」で処分

毎日新聞 2015年03月17日 21時26分(最終更新 03月18日 09時28分)

 産経新聞社は17日、インターネットサイト「産経ニュース」に今年1月に掲載したイタリアのフィギュアスケート選手に関する記事について、「盗用と指摘されても仕方のない不適切な引用だった」として、執筆した東京本社運動部記者を減給処分、管理、編集責任を負う小林毅執行役員東京本社編集局長ら編集局幹部3人をけん責処分とした。

問題の記事は1月27日に掲載された。同社によると、イタリアのスポーツサイトが報じたとして引用した部分が、このサイトを翻訳して個人ブログに掲載していた筆者から「翻訳を盗用された」と指摘されていた。【川口裕之】

記事の盗用とねつ造では、ねつ造のほうが悪質だと私は考えますが、産経はそうは考えていないということですね。それで、上にあげた3つのデマ記事は、正直産経のデマ記事の中では氷山の一角ですからね。学ラン事件など、その種のネタはいろいろあります。もし本当に、ビジネスジャーナルの不祥事を

>「廃刊レヴェルの不祥事」「他業界なら即刻営業停止レベル」

とするなら、産経なんか何回廃刊になっているかわかったもんじゃないでしょう。記事を書いたクズ連中はおろか、管理責任を問われる上司も、懲戒処分などされはしないわけです。産経がデマを認めていないらしい南京の記事はともかく、自治体と辻元の記事は、常識として懲戒解雇処分でしょう。それがそうならないのが産経というところです。

私の勝手な考えでは、たぶんこれは、産経がすでに商売の論理で発行しているのですらないということも大きな要因なのでしょうね。大赤字をたれながしていても、フジテレビが(背任めいた)支援をしているから、打ち出の小づちみたいなものなのでしょうね。そう考えると、フジの産経支援も非常に罪深いというものです。困ったものです。

今日の記事は、inti-solさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

LCCは病み付きになる(9月8日更新)

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例年桜の花見を関西方面でしていまして、今年も行きました。それは青春18きっぷなどを利用したのですが、4月のなかばにもまた関西に行く用事ができました。すると青春18はすでに期間を過ぎていますので、次なる手段を必要とします。新幹線などは高いので、高速バスか格安航空会社(LCC)を利用することになりそうです。それでピーチからバーゲンのメールが来ましたので、とりあえず帰りの関空→成田の便のみ予約しました。

それでその価格が、6,080円でした。これは、基本の価格に、空港使用料、座席指定料(肥満体なので、通路側でないときついのです)、コンビニ支払の手数料などを合わせた価格です。成田空港から拙宅までと目的地から関空までの交通費を考えても、身体にかかる負担なども少ないし、非常に割がいいと考えるわけです。

私が買った航空券は、朝とかの悪い時間で安いというのではなくて、11時台に離陸する便ですから、そう考えても悪くないと思います。ちなみに新幹線で東京→新大阪まで行くと、自由席ですら割引なしの通常価格で13,620円です。そう考えるとだいぶ安い。都内から成田空港までの移動費用を考慮しても高くないでしょう。

あいにくこの時はこのフライトに乗ることがありませんでしたが、9月にまたピーチに乗ることになり、4月29日に関空→成田を予約しました。この際は、コンビニ支払い時の手数料をふくめた価格が4,690円でした。安いでしょう。

昨年ダブリンからロンドンのガトウィック空港までエアリンガスで移動しました。エアリンガスはアイルランドのナショナルフラッグですが、現在LCCとして運行されています。このとき私が払った金額が、諸費用込みで24.99ユーロでした。8月のなかばで、乗る1ヶ月半前の購入ですが、これなら気楽に往復できるというものです。障壁は、金額の問題でなく時間や行く気になるかどうかという問題でしょう。

成田⇔香港は、現在バニラ・エアの安いフライトの通常価格で8,840円です。諸費用を入れると成田出発便が10,380円、香港出発便が11,250円で、計21,630円です。プロモーション価格ですと、競争は激しいですが、これより安くなります。いまの時代、国際線もふくめて飛行機に乗ることもだいぶ気楽にできます。

ピーチ航空ですと、たとえば2016年11月10日(木)に成田→福岡行きの便が4,790円11日が5,390円、12日が6,890円です。12日福岡→成田の便が4,790円、13日(日)は高くて10,190円ですが、14日(月)は5,990円で乗れます(9月3日調査の価格)。ほかに席指定代その他はかかりますが、非常に安いですよね。私のような貧乏人には、こんないいことはありません。

仕事で、他人が金を出してくれるのならフルサービスのキャリアを使ってもいいですが、自己都合で自分の金で飛行機に乗るのなら、安いフライトに限ります。ましてや私のように、年がら年中そこらじゅうをほっつき歩いている人間には、安いほうがありがたいにもほどがあるというものです。

新幹線を使えば大阪まで行くのも多額の金がかかりますが、青春18きっぷや高速バス、LCCを使えばそんなに目が飛び出るほどの金がかかるわけでもありません。

それで昨日私は、自分のメールに来たピーチのこんなメールに狂喜しました(引用は、ピーチのHPより)。

>2016年11月1日(火)、2日(水)、関西空港と羽田空港から、ついに中国・上海線が就航します。

今回の発売を記念して、9月3日(土)~9月4日(日)の2日間、上海線限定のセールを実施します!
ぜひこの機会をお見逃しなく♪

日々進化し続ける街・上海へお仕事や観光で利用するのはもちろんのこと、上海からは東洋のヴェネツィアとして知られる蘇州や、世界遺産の西湖がある杭州へもアクセスが可能。お寺や博物館、庭園や雑技団等、見どころはいっぱい☆
もちろん、”超”本場の中華料理も楽しめます。

東京からも大阪からも、上海へ行くならお得で便利なPeachで♪

上海就航!発売記念SALE

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2016年9月3日0:00~9月4日23:59

【搭乗期間】
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東京(羽田)-上海(浦東)2016年11月2日~2017年1月29日まで

さぁ、今すぐ予約♪

それで2990円のフライトを予約すると、実際に払う金は、

になります。非常に安いでしょう。これはもちろんプロモーション価格ですが、しかしこの金額で海外に行けるのなら、安いにもほどがあるというものです。だいたいまともに切符を買ったなら、上にも書いたように、新幹線ののぞみで、東京と新大阪を片道で、しかも自由席だって、13,620円(乗車券8,750円 特別料金4,870円)かかります。比較の対象にもなりません。

というわけで、これからも国外国内問わずいろいろと旅行関係の記事を書きますので乞うご期待。

安東・ソウル紀行(2016年7月)(6)

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こういった見事なかやぶき屋根を見ることができます。なかなかこういうものも、材料を集めるのが大変だと思います。

家と車がかなり対照的なコントラストです。

このように多くの家が改装をしていました。古い家を保存するのもなかなか大変です。

家族連れもいます。彼女は、さっきの家で太鼓をたたいていた女の子かも。

セミが鳴きます。ミンミンゼミらしき鳴き声もありますが、あんまり知らない鳴き声も聞こえます。

韓国のセミの鳴き声(1)

韓国のセミの鳴き声(2)

このあたりは日本とちょっと似ているような…。

なかなか立派です。

花が鮮やかです。

なかなかいい花でしょう。年齢のせいか、以前と比べると花に興味が強くなっている私。

手前のポップなイラストは、あまりこの場所にそぐわないな。

こういう小道を歩くのもいいものです。

 一応主だった建物は見たので、帰ります。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(7)

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松林を歩きます。

ブランコがありましたが、一瞬西部劇の映画なんかに出てくる公開絞首刑の施設か何かを思い出してしまいました。

なかなか立派な松です。

渡し舟が走っています。時間があれば乗ってもいいですが、今日は無理です。

記念撮影用かどうかは不明ですが、韓服を着ている男性がいました。

女性のグループもいます。

見終わったので帰ります。

安東駅に向かいます。

バス料金は、Tマネーでも払えます。私もそうしました。

このような女性たちの雰囲気を見ると、やはり韓国はソウルと地方の格差があるかなと感じます。日本では、それほどのことは感じません。

バスを降ります。犬と遊んでいる人がいました。

まあ遊んでいるというか、ペット関係の仕事をしている人だったようですが。私以外にも撮っている人がいました。

安東駅でソウル行きの切符を買おうとしましたが、あいにく満席でした。週末ですと、こういうこともあります。立っていればいいのですが、そこまでする気はしません。

昨日食べた店でまた焼き肉を食べます。

昨日とまったく同じメニューです。

肉の処理の仕方がすごい。

タクシーでバスターミナルへ行きます。

14:45分発で、16,500ウォンです。

水などを仕入れてバス乗り場へ行きます。

このバスに乗ります。

(つづく)


競馬の騎手も、競馬業界を離れれば、中卒だから生きていくのも大変だ

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当ブログのネタ元の一つに、TBSの番組である「バース・デイ」というのがあります。それで、その番組の9月3日放送分で地方競馬である名古屋競馬の騎手をつとめ、1度引退のあと8月から復活した(騎手免許再取得は7月)女性騎手宮下瞳という人を特集していました。番組HPから引用しますと、

>名古屋競馬場所属宮下瞳。通算626勝は女性として群を抜く成績、国内最強を誇ったが、2011年34歳で引退。惜しまれながら競馬界を去った。しかし引退から5年が過ぎ、39歳になった2016年、現役に復帰。日本の競馬界で、1度引退した女性騎手が現役復帰を果たしたのは史上初。いったい何が宮下を突き動かしたのか?一旦は主婦となり、家事と育児に幸せを感じていたはずの彼女が、なぜ命の危険と隣り合わせの騎手という仕事に戻ると決めたのか?1人の女性の知られざる心の真実を追った。

現役復帰をする前、宮下は4歳と1歳になる2人の子どもを持ち毎日育児に追われる日々を過ごしていた。9歳年上の夫・信行さんも名古屋競馬の騎手。先輩・後輩という間柄から交際に発展し、宮下が現役だった2005年に結婚した。長男を妊娠し引退して以降は、競馬場の社宅で夫を支えながら子育ての日々。しかし、専業主婦ではいられなかった。家計のためにアルバイトをしなければならない。それが現実だった。地方競馬の騎手の収入は、決して恵まれたものではない。名古屋競馬では、賞金15万円前後というレースも珍しくなく、騎手の取り分はそのうち5%、1着になっても手元に入るのは1万円以下がほとんど。

(後略)

HPではそこまでは書かれていませんが、番組の中で彼女は、次のように語っていました。なお彼女の夫は9歳年上とのことですから、年齢は50ちょっと前くらいです。確認すると1968年11月28日生まれです(こちらより)。

 (大要)

(自分の夫は)そんなに騎乗も多くないし、勝つのも多くない。(一般)サラリーマンより収入は少ない。300万円くらいの収入でないか。

テレビでは、「収入」とは言っていませんでしたが(スーパーで補っていました)、たぶん手取り(所得)ではないでしょうから、収入なんでしょうね。ここから税金や社会保険料その他が引かれるわけですから、1人ものなら大丈夫ですが、4人家族で、しかも子どもが幼いのでは大変ですね。今後収入が上がっていくのならいいですが、たぶん下がる公算が大きい。そうなると、やっぱり奥さんも働かなければいけません。専業主婦なんかやってられない。

しかしここで大きな問題が生じます。彼女は、学歴としては中卒になります。基本的に高卒で騎手になるのは、年齢制限は大丈夫ですが、現実問題として困難です。中央競馬は競馬学校、地方競馬は、地方競馬教養センターに入所します。募集要項によると、15歳以上20歳以下ですが、騎手の特性上高卒以上ですと訓練についていくのが大変なので、だいたい中学卒業後に入所します。それで競馬学校も同じですが、課程を修了しても高卒の扱いにはなりませんから、身分としては中卒になります。競馬という世界だけならそれで構いませんが、それ以外ですとこれが問題になります。

以前「空きっ腹と乗馬靴 競馬学校の青春」という本を読みました。そこで著者(以前拙ブログでもとりあげた阿部珠樹氏)が大要「騎手たちは、引退後も競馬業界で食っていける」という趣旨のことを実例を挙げて説明していまして、、その時は「はあそうかいな」と思っただけなのですが、これは当たり前な話です。騎手をやめて、じゃ後は勝手にしろでは、中卒で騎手以外職業経験がなければ、本当に冗談でなく生きていくのですらいろいろ困難になりかねません。そうなれば、騎手をやめても調教師とまでは言わずとも競馬業界でそれなりに食っていける体制を作らなければ、怖くて騎手にはなれません。

それで宮下がどういうアルバイトをしたのかは具体的には番組内で説明はありませんでしたが(ほかでは書いてあるのかもですが、今回はそこまで調べることはしません)、こういっては何ですが、事務の仕事とかは難しいでしょうから、店員とか工場とかそういうたぐいの仕事なのでしょうね、きっと。おそらくそんなに割の合う仕事ではない。そう考えると、騎手に復活するのは大変合理的な選択ですね。それが彼女にとっては一番割がいいのだから。割のいい仕事をするのは非常にいいことです。

ただ彼女は構造的な理由で高校進学がかなわなかったわけですが、やはり高校を卒業しないと人生いろいろなところで苦労はするなと思います。前に、スノーボードの今井メロの話を書いたことがあります。

学校とか勉強とかを軽視すると、ろくなことがない

その記事で引用したWikipediaの記述(当時。現在編集・削除されているかは未確認)にこのようなところがありました。、

>幼少時にモーグル選手としても全日本に参戦し、12歳で史上最年少プロスノーボーダーに認定される。大阪市立加賀屋中学校卒業後、スノーボードに専念するため高校には進学せず、冬は主に長野県で練習してきた。

高校くらいは出ていれば、彼女ももう少しまともな人生が歩めたといってもいいんじゃないんですかね。宮下瞳に限らず騎手などはそもそも高卒では困難ですが、この辺りは真剣に考える必要はあろうかと思います。競馬業界を去った元騎手その他の人たちは、それなりの苦労はしているでしょう。そう考えると、上の記事のタイトルのように、学校とか勉強とかを軽視するのはやはりよくないなと思います。学校、学歴、学問、知識、教養、勉強、そういったこと(学業)を甘く見ていると、後で損をします。学問を笑うものは、学問に泣くです。

それはともかく、宮下瞳さんの今後の健闘を祈って、本日の記事を終えます。 

けっきょく甲子園の「感動」というのは、組み体操の「感動」と同じようなものだと思う

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昨年、大阪府八尾市の中学校で、組み体操で事故が起き、複数の生徒がけがをしたというニュースがありました。その時の模様の動画をまた貼り付けます。

大中ピラミッド(大阪府八尾市立の中学校における組体操事故)

素人目に見ても、とても体育祭の行事の一環として、全男子生徒を参加させて行う代物には思えませんが、やっぱり失敗して、生徒がけがをしたわけです。しかもこんなことがこの中学では毎年続いているわけです。で、当時引用した記事を再引しますと、次のような発言があります。

> では、これだけリスクの高い人間ピラミッドをなぜ学校側はやり続けるのか。内田さんは「体育祭で大きなピラミッドを披露すると、見にきた保護者は拍手喝采、賞賛しますよね。そうなると、教員もやめられなくなるんです。ピラミッドが作り出す『感動』が負の面を見えなくしているんです。保護者と教員がピラミッドの巨大化を推進してきたと言っても過言ではありません」と話し、この状況を「感動の呪縛」と呼んだ。

まったくの趣味の問題、価値観の問題ですが、私は組み体操なんか見てもまったく感動はしません。ていいますか、仮に感動したところで、生徒にけがなどがあってはどうしようもないでしょう。ましてやこの中学は、

>2015.10.5 12:37更新
組み体操「ピラミッド」など、3年間で8人骨折 大阪・八尾市立中

 9月の体育大会で組み体操の「10段ピラミッド」が崩れて中学1年の男子生徒が骨折、生徒5人が軽傷を負う事故があった大阪府八尾市の市立大正中で、9月の大会前の練習や、平成26年と25年の大会本番や直前の練習でも、ピラミッドや別の組み体操が崩れるなどして、生徒7人が骨折していたことが5日、同校への取材で分かった。

 同校によると26年9月、四つんばいの姿勢で積み重なってつくる10段ピラミッドと、演技者が肩の上に立って4段の塔をつくる「4段タワー」の演目中、当時3年の生徒2人が右足首や足の指の骨を折った。大会前の練習中にも生徒2人が足や手の指を骨折する事故があった。25年は大会前の組み体操の練習中に2人が骨折。今年9月の体育大会前の練習では組み体操の練習中にバック転をした生徒が指の骨を折った。

(後略)

なのですから、お話にもならんにもほどがあります。それで校長氏は

>今後の実施について検討する

とまで言ったのですから、その他人事ぶりもひどいというものです。前の年に4人もの生徒が骨折をしていて、それで今年もやる(そしてまたまた骨折者が出る)って、どういうチャレンジャーなんでしょうか。馬鹿や非常識やクズにもほどがあるというものです。こういう惨憺たる有様を見て私は、

「感動」とは安全に優先するものではないと思う(そもそも「組み体操」で「感動」なんか私はしない)(1)

という題名の記事を書いたのです。上の引用は、今回は上の記事よりしました。安全の確保どころが危険なことばかりしてそれで感動を求めるなんて、どこまでふざけているのかです。そして教員がこんなことを書いているのには心底から驚きました。引用は、拙記事より。

>「55人規模の大きなピラミッドにおいて、最も大きな負担のかかる子どもたちは、外からはその姿を見ることはできません。それでも、その子どもたちは、たとえ膝に小石が食い込んでも、歯を食いしばりピラミッドの完成を願っています。そんな彼、彼女らを信頼しているからこそ、最後の一人は、勇気を出してピラミッドの頂上で両手を広げることができるのです。

 もちろん最初からそんな信頼関係が存在しているわけではありません。何度も失敗を重ねながら、何度も練習を積んでいくからこそ、その信頼が生まれていくのです。保護者たちも、子どもたちのその努力を知っているからこそ、感動してくれるのです。そして、私たち教員も、その過程を知っているからこそ、ピラミッドが完成したとき目に涙を浮かべるのです」(『子どもも観客も感動する! 「組体操」絶対成功の指導BOOK』より)

こういうことを堂々とかける神経の人間に、私は根本的に強い不信感を感じざるを得ないのですが、そもそも論として、組み体操のおかげで子ども信頼関係が成立したり感動するなんていう事実はあるんですかね? そういう子どもも皆無じゃないかもですが、本当は嫌だと考えている子どもも多いんじゃないんですかね。保護者だって、みんながみんな「感動」(?)しているわけでもないでしょうに。

で、夏の高校野球も、私は同じようなものだと思います。全員参加を余儀なくされる組み体操と、一応任意参加である野球部ではまた話が違いますが、でも本質的にはそんなに変わりはないでしょう。

夏の暑さの過酷な季節に、しかも真昼の炎天下で試合をし、そして日本の中でも暑さが過酷な関西で行う(北海道でやるという考えはなさそうです)。球数制限や日程緩和も、最大限嫌がる。それで、いまだ高校球児は、時代錯誤な丸刈りをしている。

おまけに高校野球というのは完全なトーナメントで、一発勝負です。ラグビーなどもそうですが、日本は基本的にトーナメント大好きですが、野球は不確実性の多いスポーツなので、強いチームが勝つということが読めない部分がある。これも高校野球人気の理由の一つでしょう。

全国高等学校野球選手権大会が始まった1915年はいざ知らず、それから100年以上たった2016年でも、こういったへんてこな部分は維持されています。さすがに日程緩和は若干進みましたが、たとえば夏は季節的にそぐわないから、ナイターにするか甲子園に固執するのをやめて他球場で並行開催するとかNHKの全試合中継はこだわらないことにするとか秋の土日祝日にリーグ戦で開催してもいいのではないかとか、いろいろ改善も可能なはずですが、そんな意見は相手にもされません。それでは「感動」が薄れるということなんでしょうね。高校球児の置かれる環境は、過酷であるに限るとか。

地面に子どもを四つん這いにさせて子どもを上に上がらせて、骨折やその他のリスク―そこには半身不随とか死亡もふくまれます―の危険を覚悟しても、感動を追い求める、それが組み体操です。そして同じようなものを全国規模で行いその感動をを現実化する甲子園というのは感動大好き人間にとっては、格好のコンテンツなのでしょうね。だから新聞が主催し、NHKも喜々として中継する。で、一般の人間も好きなわけです。他人の家の子どもに熱狂するのでなく、選手の親が喜んでいるのだから(組み体操はともかく、親が本当に嫌だったら高校野球は高校生はしないでしょう)、これまたどうしようもない。私は野球に興味がないので、高校野球なんかに感動はしませんが、そんな私の個人的な意見はともかく、たとえばプレー中に選手が熱中症になって死んじゃうなんてことが、甲子園の大会はともかく、地方予選のレベルでは起きかねないんじゃないんですかね。倒れている生徒は年間何人もいます。でも、組み体操ですら中止を躊躇するんですから、高校野球は何らかの見直しも難しいかという気はします。それもどうかです。

そうこう考えると、つまりは組み体操と同様、甲子園の高校野球なんてものは、世にいう「感動ポルノ」なんでしょうね。純粋に野球の技量を競うのなら、夏休みの期間でなければ開催不可というのなら、北海道ですればいいでしょう。数か所の球場を借りて、全試合生の全国放送なんかにこだわらなければいいのです。でも甲子園でなければいけないんだろ? こういうのを感動ポルノと言わずして何と言いましょうか。どうしようもないとはこのことです。まったく愚にもつかないにもほどのある無様で無残な光景です。

藤田祐幸氏の死を悼む

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だいぶ旧聞ですが、記事を。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00000005-mai-peo(リンク切れ)

><訃報>藤田祐幸さん73歳=元慶応大助教授
毎日新聞 7月20日(水)7時0分配信

 藤田祐幸さん73歳(ふじた・ゆうこう=元慶応大助教授、物理学専攻)18日午後9時45分、多臓器不全のため死去。葬儀は20日午後1時、長崎県西海市大瀬戸町雪浦下郷1217の真光寺。自宅は同市大瀬戸町雪浦上郷691の6。喪主は妻弘子(ひろこ)さん。

 反原発運動を一貫して支援。1990年4月には日本の市民運動の先陣を切ってチェルノブイリ原発事故後の現地調査に入った。2007年に慶応大を早期退職後は西海市に移住し、自給的農業など自然と共生する暮らしを実践し、反原発の講演を続けていた。

最終更新:7月20日(水)7時0分

藤田祐幸氏には、実は私は、学生時代ちょっと世話になっていました。彼が主催(かどうか詳しく知りませんが)したイベントを手伝ったりしたものです。それで1度酒席を共にしたことがありますが、当時日本大学だったかの「助手共闘」(?)での武勇伝(匕首を突き付けられた)とかを話していただいたものです。それで日大を追い出されて、慶応に拾われた(共産党系の教員が手薄だったからとか言っていました。事実かどうかは知りません)という話ですが、そうすると、Wikipediaにある

>1972年、東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。1972年より慶応義塾大学法学部教員

という経歴はどうなんかなです。あるいは、助手と博士課程が並行だったのかもです。

それで、いつだったか記憶にないのですが、私が大学を卒業したあとの話ですが、神田神保町にあるカレー屋ボンディでカレーを食べていたら、藤田氏が私の隣に座っていました。これまた何たる偶然と驚き、声を掛けました。さすがに私のことは覚えていませんでしたが、それでもいろいろ話ができたのは、こうなってしまうと私にとっても良い思い出です。

ちょうどその日に、何かのイベントがあるとかで、よかったら参加しませんかとまで声をかけてもらったのですが、あいにくその日は関西に行かなければいけなかったので、「残念ながら・・・」と申し上げるしかありませんでした。まあ先方も、私が本当に行くとは期待してはいなかったでしょうが、それが彼と会い話す最後の機会になったと考えると、無理していけばよかったかなと、あまり現実性のないことを思います。

いずれにせよ尊敬する学者が亡くなりました。藤田先生、さようなら。安らかにお眠りください。

 

 

 

 

安東・ソウル紀行(2016年7月)(8)

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バスは、3列タイプのゆったりしたものです。韓国のバスは、3列の場合、進行方向左側が2列(友人やカップルが座ります)、右側が1列になっています。日本の3列のバスは、だいたい列がすべて独立しているはずで、このあたりは国民性の違いかもですね。台湾のバスも、韓国と同じタイプでした。

時間をだいぶすっ飛ばして、ソウルの東ソウル総合バスターミナルにつきます。日曜の午後出発ですので、だいぶ時間がかかりました。

エホバの証人の人たちだった模様。エホバの証人の女性は、スカートをはかなければいかんということになっています。が、それなりに短めなのは、韓国らしいといっていいんですかね。

地下鉄2号線に乗ります。江辺駅です。

地下鉄2号線に乗っていた美女です。向こうにいるのは彼氏(夫?)なので、注意します。

乙支路4街駅で降ります。ガイドブックに載っていた麺の店に行きます。

店は韓国の安食堂の趣です。この写真を見れば、たぶん韓国に詳しい人ならハングルを見なくても、あ、これ韓国の食堂だとピンとくるでしょう。

おいしくいただきます。

お、今時見ない公衆電話(?)です。

それでよせばいいものを、広蔵市場へ行き、またユッケをいただきます。日本ではなかなか食えないので、韓国に行った時が貴重なわけです。ちなみに都内でユッケが食える店はこちらなど。

ホテルへ向かいます。こういうイラストは、やはり日本とは違うなと思います。

わが定宿メトロホテルです。もはや私は、このホテルとは一生縁が切れないと覚悟しています。

夜のソウルを散策します。

明洞ですが、歩くのは後でです。

南大門市場へ行きます。

いつも食べる店が閉鎖されていたので、今日は向かいの店で食べます。

キムチチャーハンです。

ホテルに戻りますが、その前に明洞を散策しないとね。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(9)

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明洞の街を散策します。

これは人気がありました。というわけで、私も写真を撮ります。

手前のジーンズの女性、いかにも韓国美女です。たぶん整形しているのかな。

漢字が書いたあるのでたぶん中国人向けなのでしょうが、ハラルの表示があるのが興味深いですね。韓国も、スカーフを巻いている女性が増えました。日本も同じですが、台湾もすごかったです。これは、後日記事でお知らせします。

おいしいんですかね。

このような侮れない美女がいますから、ソウルは私の好きな街です。

私も帽子好きなので、帽子には注目します。

 

 これ、個人的に好きな写真。

 

韓国の女性は、正座をしないからかどうか、きれいな脚をしています。たしか浅野ゆう子の母親も、そうやって娘の脚をきれいにしたはず。

 私の心の癒し場だった、メトロホテル近くのザ・コーヒービーン&ティーリーフが完全に違う店になりました。私のソウル滞在のオアシスだったのにねえ。残念です。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(10)

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翌朝、有名な新羅ホテルの昼食をいただきます。安東に行ったことといい、今回の旅は、昨年11月にできなかったことをする旅ですかね。そう考えると、クレイジーホースのショーも、パリに遠征して見なければね。

食べ過ぎですが、料金も高い。ネットでクーポン券を用意して、いくらかの割引を受けました。

豪華なロビーです。このホテルは、1回だけ泊まったことがあります。

タクシーを頼んで帰ります。一般タクシーでいいのですが、やはり来るタクシーは模範タクシーでした。

ホテルをチェックアウトします。

写真の、ピンクのバッグを持っている女性の後ろにいるスカーフを被った女性に注目。こういう女性が増えているわけです。

けっこうしっかり手をつないでいます。

自撮り棒を持っている人もちらほら。

このようなシャッターチャンスは逃せません。

地下鉄に乗ります。やはりソウルの女の子の脚はきれいです。明洞駅です。

物売りの人がいました。最近あんまり見かけなくなったのですが、今回は何回か見かけました。

地下鉄を乗り換えて梨泰院に行きます。最近わりと人気とか。駅前にあるハミルトンホテルも、1回くらい泊まらないとな。

前に何回かシャツを作ったハミルトンシャツへ行きます。私が最後にこの店でシャツを作ったのが、こちらの記事の時だったようですから、もう6年作っていません。

店では、若い女性スタッフが相手をしてくれました。布切れを選び、また採寸をしてもらいます。前にも利用をしたと話をしたら、ではあなたの名前はと聞かれたので、「Bill McCrearyです」といいましたが、一応パスポートを見せました。データベースでチェックして、あなたの住所と電話番号は変わっていないかと確認されて、変わっていないと答えました。4着作ります。だいたい10日後くらいに自宅に到着しました。

どうでもいい話ですが、ここまで堂々と手をつないでいる人も珍しいかも。だいたい腕を組む、という人たちが多いですね。

落書きは消したほうがいいんじゃないのという気はします。「割れ窓理論」が正しいかどうかは怪しいという話もありますが。

米軍基地の存在のような歴史的経緯もあり、昔からわりあい白人の多い街ではあります。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(11)

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地下鉄にいた美女を。隣のグレーのカバンは私のものです。最近旅はいつもこのカバンです。

地下鉄に乗って、3号線に乗ります。

狎鴎亭の駅に降ります。カモメは、いちおう狎鴎亭のシンボル。昼食をいただき、同時に美女を観察しようというわけです。

この女性がわざと顔を隠したかどうかは不明。

ちょうど昼休みの時間のせいもあり、オフィスワーカーが昼食に出かけている雰囲気でした。

 

彼女らは学生ですかね。きれいな女の子たちです。

以前行ったことのある冷麺屋に行きます。この店に行ったのは6年ぶりですかね。

店の外観ほか、特に変化はないですね。

ザ・コーヒービーン・アンド・ティーリーフで少し休みます。

駅に戻ると、移動肉屋(?)がありました。

うーん、うまい絵です。私は絵が下手なので、うまい絵を描く人はそれだけで尊敬しちゃいます。上の写真の右の絵の「太平天下」ってのが興味深いですね。

手をつなぐ女性に徹底的にこだわる私。

旅はまだまだ終わりではありません。

(つづく)


ただいまミャンマーから帰る途中

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ただいまミャンマーから帰る途中です。この記事が更新される時間は、私は飛行機の上です。無事でしたら明日の記事を発表します。

 

無事帰国しました

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昨日朝、無事帰国できました。今回のミャンマー旅行は、今年2回目、トータルでは7回目です。2011年、2012年、2013年、2013年2回目、2014年はなくて、2015年、2016年です。

ずいぶん長く通っていて、それで顔見知りもできてきました。いずれはミャンマーで余生を過ごすつもりですが、それまでにいろいろこの国についても研究しなければいけないし、また人間関係も作っていかなければなりません。それも大変ですが、ミャンマーといったって実のところヤンゴンしか行ったことがないのですが、これからもヤンゴンの移り変わりを私なりにレポートしますので、読者諸兄はいろいろ楽しみにしくください。

安東・ソウル紀行(2016年7月)(12)

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それで今度は、新沙駅へ向かいます。駅近くのカロスキルは、美女が多いので、私のような美女好きには外せない通りのわけです。こちらの記事も参照してください。あとこちらにも、数枚写真があります。

このようなスカートの短さがすごい。

左の女性、なかなか大胆なポーズです。

韓国の女性で脚に自信のある人は、このように思い切って短いスカートやパンツをはきます。

この2人も脚きれいですねー。

別に私の好みではありませんが、異様に胸の大きい女性です。

男女カップルの写真は、一応撮影には気を付けます。

黒いパンツ所女性、すごいすらりとしています。左側のでかいカメラを持った男性は、本格的なカメラマン?

いかにも自分のスタイルに自信がありそうな女性です。

右の女性もすげ・・・。脚もきれいだし、スカートも短いし、ほっそりしています。

2人ともなかなかいいでしょ。

女性同士もそうですが、男女間でも、手をつないでいるカップルは多いですね。

左側のじょせいのような服装は、韓国の若い女性にはあまり見られませんね。こういうだぼっとしたパンツは好かれません。

この女性もスカートが短い。

スカートの短さに感心。

駅に戻る途中にいた女性です。この女性も典型的な韓国美女です。

駅にでかく整形の広告があるのが、韓国らしいしソウルらしいし新沙らしいというべきでしょう。このモデルの女性も、すごい整形美女ですよね。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(13)

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それで3号線に乗って、今度は韓屋を見学しようと、安国駅で降ります。北村韓屋村へ行くのです。これだけソウルに何回も行っているにもかかわらず、本格的に行くのは今回が初めて。余談ですが、写真の2人、どちらもスカート短いですね。

てくてく歩きます。

ここが入口あたりですかね。簡単に見学します。

 で、また歩きます。坂があって、暑い夏のさなか、ひいひいです。

チマチョゴリを着た美女がいました。なんだと思ったら、観光客がチマチョゴリを着ていた模様です。

ね、こんな感じです。京都に、中国人や韓国人その他が着物を着て歩くみたいなものですかね。

ガイドブックの破線に沿って歩きます。

こんなウォールアート(?)もあります。

学生のグループらしき連中がたくさん歩いています。

こういったアートも見逃せません。

なんか日本の観光地の参道を思い出します。

このようにチマチョゴリを着ている女性がいるわけです。

このキャラクター、明洞にもいたな

時間もそんなにないので、脱線しないでガイドブックの破線通り歩きます。

こういうところで休むのもいいかもですね。今日は忙しいので無理です。

ね、なかなかいい雰囲気でしょ。

奥にある煙突、ソウルではともかく、地方都市では割と見かけるタイプという気がします。

さらに歩きます。

(つづく)

安東・ソウル紀行(2016年7月)(14)

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7月で暑いので、私もだいぶ参ってきました。

私と同じような旅行者が目立つエリアです。

こういうところではいい写真が撮れます。

てくてく歩きます。

旅行者のヘルパーです。

なかなかいい建物でしょう。

このようにチマチョゴリを着ている女性たちがいるわけです。

やっぱりいいですねえ、こういう建物や通りは。

ツアーの集団がいました。韓国人でなく中国人だった模様(確信はありません)。

このような花には注目してしまいます。

はるかかなたに、鐘路タワーが見えます。以前は私は、この建物の近くをよく歩いたのですが、もうずいぶん長く近づいていないな。

それで次の散策路を歩くこととします。

白人女性が、このような扇をいじっている姿というのもなかなかいいなと思います。

韓国人か中国人その他かは不祥です。いずれにせよ脚はきれい。

(つづく)

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