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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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面白い動画だ

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産経新聞の命綱(なにしろ背任めいたことまでして産経を援助しているのですから)フジテレビが面白い動画を報道していましたね。

 

昭恵夫人が涙 新映像入手
03/01 20:40

子どもたちの言葉に思わず涙。森友学園を訪れた際の新たな映像を入手した。

2014年4月、森友学園が運営する幼稚園で、園児たちが、「日本国、日本国のために活躍されている安倍晋三内閣総理大臣を、一生懸命支えていらっしゃる昭恵夫人、本当にありがとうございます。ぼくたち・わたしたちも頑張りますので、昭恵夫人も頑張ってください」と話すと、安倍昭恵夫人は「感動しちゃいました」と話していた。
子どもたちの言葉に、涙を見せる女性、安倍首相の妻・昭恵夫人。
FNNは、2014年4月、昭恵夫人が、渦中の森友学園が運営する幼稚園を訪問した時の映像を入手した。
その隣には、森友学園の籠池泰典理事長の姿もある。

籠池理事長「中国から、何? 言って」
園児「中国から鉄砲とかくるけど、ぜったい日本を守ろう」
籠池理事長「安倍総理大臣を応援してあげてくださいよ!」
園児「はい!」
昭恵夫人「ありがとう。おうちに帰って安倍総理大臣に伝えます。みんなを守りますように、みんながそう言っていたことを伝えます」
籠池理事長「うれしいですか?」
園児「はい!」

籠池理事長の話は、さらに。

籠池理事長「『日本を守ってください、お願いします』と、昭恵夫人にきちんと伝えてください」
園児「日本を守ってくださいね」
昭恵夫人「ちゃんと伝えます。ありがとう」

昭恵夫人は、満面の笑みを見せた。
そして、子どもたちと集合写真を撮っていた。

 これ、私が全文引用した産経新聞の2015年1月の記事で紹介されていましたね。

> 昭恵夫人は昨年4月、同園の視察と教職員研修のため訪れたとき、鼓笛隊の規律正しいふるまいに感動の声を上げた。さらに、籠池園長から「安倍首相ってどんな人ですか?」と問いかけられた園児らが「日本を守ってくれる人」と答える姿を見て、涙を浮かべ、言葉を詰まらせながらこう話したという。

 「ありがとう。(安倍首相に)ちゃんと伝えます」

私はこの文章を評して

>安倍の奥さんが、この答えを聞いて感激して涙を流したのなら(本当かどうかはいざ知らずですが)、たんにこの人が頭が悪い女性だというだけの話でしょう。世間一般であれば、「そこまで園児にやらせるのは良くない」くらいの反応では?

と書いています。正直この記事を読んだときは、感激して涙を流したということの信ぴょう性を疑ったのですが、とんでもないことでしたね。本当に涙を流しているようです。やっぱり彼女は、どうしようもない馬鹿ですね。だから安倍晋三なんかと結婚するのです。

それはそうと、上の産経の記事では、

>籠池理事長「中国から、何? 言って」
園児「中国から鉄砲とかくるけど、ぜったい日本を守ろう」

というところは除かれています。記者が「やばい」と考えて書かなかったのか、取材に対応した人が「やばい」と考えて伝えなかったのか。どちらにしてもこの記事の筆者である服部素子記者は、明らかにこの幼稚園を「やばい」と考えて記事を書いていますね。当たり前ですけど。

それにしてもですよ。私は2015年1月の記事で

>そもそも論として、いくら産経とはいえ、新聞が特定の私立幼稚園のパブ記事を書いていいのかというレベルで「どうもなあ」ではあります。

と書きました。産経も、現在ではさすがにこの幼稚園に好意的ではないみたいですので、それなら産経は、この記事を謝罪、撤回、あるいは検証記事を発表するべきじゃないですかね? しないでしょうけど。なにしろ産経は、かつて幸福の科学大学(仮称)のパブ記事まで掲載したくらいですから(こちらこちら)。ただその記事は、どうもネットではアップされなかったようです。

ただこの時の産経の記事、そしてそこから派生した私の記事を読むと、記事中引用したはてなブックマークをふくめて、森友学園、塚本幼稚園については、その問題点はあらかた出ていますね。当時はまだ土地取引の不祥事は本場以前だし、その計画は明らかでないわけですが、この幼稚園が相当にめちゃくちゃであることは明らかです。

それで、上のフジテレビの記事では(なぜか)その部分が紹介されていないのですが、園児がこのように語らされているのが興味深いですね。

安倍の奥さんの目の前で、「安倍晋三記念小学校」なんて園児が言っているじゃねえかよ!!!

実に馬鹿馬鹿しいですね。こんなことは初めからわかっていますがそれにしてもです。

どうでもいい話ですが、北朝鮮とかで子どもが金親子を賛美する動画とかを嫌がる人は、こういう動画も見ていて寒気がするほど不快なのでしょうねえ。たいていの人は多分そうでしょうが、でも安倍狂信者とかの中にはこのようなものを見て喜ぶ人もいるんですかね。だとしたら、そんな人間とはかかわりあいたくないですね。

この記事へのはてなブックマークをいくつか引用します。人気コメントベスト10をご紹介。

>murasakizarumurasakizaru 子供が気の毒過ぎて胸が痛む。近隣国へのヘイトを刷り込まれて、贈賄犯の道具にされて。小学校の認可などとんでもない、幼稚園も即廃園にしろ。

inumashinumash ほんの1ヶ月前までこの学園のことを称揚してた“自称愛国者”の連中が山ほどいたという事実は絶対に忘れてはいけませんし、未だに国会で「素晴らしい!」などと言う自民党議員がいる現状を看過してはいけません。

setlowsetlow 想像以上に北朝鮮。

wow64wow64 『中国から、何? 言って』AV男優みたいだな...

shigak19shigak19 あの産経が美談風に報道した時のですかhttp://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/west/news/150108/wst1501080001-n1.html  /教育基本法からの逸脱は勿論、ここまでくると子どもに対する人権侵害でしょ

hopperjphopperjp VIPの来園に備えて個人賞賛のセリフを練習させるというのは醜悪だと私は思うし、それを「子どもの心身の健全な育成」だと考えている人たちがいるというのはとても怖い。

jojojojoenjojojojoen 塚本幼稚園児の宣誓映像を見て、昔の報道番組で韓国の子供が日本に爆弾を落としてる絵を描いて学校で展示しているものとダブり、デジャブでも見ているようで愕然とした。憎しみを刷り込むのはやめた方がいいよ。

roller_skateroller_skate うわぁまたとんでもないのが出てきた…。 しかも最後にしっかり『安倍晋三記念小学校をよろしくお願いします』ってみんなで言ってるな…。

potekenpipotekenpi えぇ…感動して泣くの?子供が可哀想過ぎて泣くわ…。

estragonestragon 内閣総理大臣夫人の肩書きで名誉校長に就任し、「日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます」って主体的なコメントを公にしていたのだから、少なくとも教育内容については、知らぬ存ぜぬは通らないわな

bogus-simotukareさんの記事でもたくさん引用されています。引用されている度のブックマークも本当に貴重なご意見だと思います。ぜひお読みになってください。特にscopedog氏の

>元々隠す気もなかったからか、ボロボロ出て来るなぁ。ようやく国のトップが異常者であることに気づき始めたようで何より。

というのはまさにその通りだと思います。

またtokoroten999氏という方は、

>戦前戦前言うけど、戦前だって天皇以外の個人称揚を強制する例なんてほとんどないぞ。

とご指摘になっています。そうですよねえ。東条にしたってなんだって、こんな個人称揚していたんですかね? 

さてさて、bogus-simotukareさんも同じ記事でご紹介されているこの件もすごいですよねえ。いったい日本て、どういう治外法権、無法地帯なのか、絶句するにもほどがあるというものです。

安倍首相に“第二の森友学園”疑惑! 親友が経営、昭恵夫人が名誉園長の学校法人に特区指定、37億の土地がタダに

> 自民党の大物政治家である鴻池祥肇氏への口利き依頼が発覚した学校法人森友学園をめぐる国有地売却問題。国民の関心は安倍首相と政権幹部の関与の実態に集まっているが、じつはもうひとつ、森友学園と似た構図の疑惑が安倍首相にもちあがっている。

 昭恵夫人が名誉園長を務め、自分の親友が経営する学校法人のために規制緩和をして、結果、この学校法人が経営する大学に約17万平方メートル、開発費も含めると37億円におよぶ土地が無償譲渡される予定になっているというのだ。

 この学校法人というのは、岡山県に本拠を置く加計学園グループ。岡山理科大のほか、倉敷芸術科学大、千葉科学大など岡山県内外の5つの大学をはじめ、6つの専門学校、さらには高校、中学、幼稚園、保育園までを擁する一大教育グループだ。

 加計学園を率い、ここまでの規模にしたのは、二代目で現理事長の加計孝太郎氏だが、この加計氏は、安倍総理が若手議員の頃、一緒にアメリカ留学をした親友なのだという。たしかに首相動静を確認すると、昨年だけでも12月24日、10月2日、3月18日に加計氏と会食したとあり、7月22日にはゴルフを楽しんでいる。また、夏休み中の8月10日には安倍首相の別荘がある山梨県の居酒屋で秘書官を交えて食事をし、翌日にはやはりゴルフを一緒にプレー。よほどの仲であることが窺える。

 また、加計学園が運営する千葉科学大学が2014年に開学10周年を迎えた際の記念式典に安倍首相が来賓として出席。祝辞でこう述べている。

「どんな時も心の奥でつながっている友人、私と加計さんもまさに腹心の友だ」(千葉日報14年5月26日付)

 しかも、この加計学園には、森友学園同様、昭恵夫人も関わっていた。神戸市東灘区に加計学園が運営する「御影インターナショナルこども園」という認可外保育施設があるのだが、昭恵夫人はそこの「名誉園長」を務めているのである。

 

まさに森友学園を彷彿とさせるが、疑惑の本番はここからだ。舞台になったのは、愛媛県今治市の郊外にある今治新都市第2地区。この今治新都市というのは愛媛県と今治市、都市再生機構が用地整備を進めてきたニュータウンで、今治市は街づくりの一環として大学誘致を目玉にしていた。

 

そんななかで、名乗りを上げたのが安倍首相の「腹心の友」が経営する加計学園で、同法人が運営する岡山理科大に獣医学部を新設、そのキャンパスを今治新都市第二地区に置く計画を2007年1月に申請したという。

 

 だが、文科省は獣医師養成学部・学科の入学定員を獣医師の質の確保を理由に制限していた。そこで、今治市は獣医学部誘致のために入学定員の地域解除を求める構造改革特区を国に申請したのだが、あっさりはねつけられた。

 

 読売新聞2008年4月28日付(大阪版)の記事によると、日本獣医師会が「現状で充足されている以上、定員を堅持すべき」と今治市の大学誘致に反対、2008年3月には国も「獣医師の供給不足は起きていない」として申請を却下したという。同市はその後も構造改革特区を利用した獣医学部誘致を15回にわたって提案したが、ことごとく却下されている。つまり、今治市と加計学園にとって入学定員制限は大きな壁として立ちはだかっていたのだ。

 

 ところが、安倍首相が政権に返り咲くと、その状況は一転してしまう。2015年12月に安倍首相は国家戦略特区諮問会議において、今治市を全国10番目の特区にすることを決定。さらに2016年11月9日には、安倍首相が獣医学部の新設に向けて制度を見直すことを表明。「広域的に獣医師を養成する大学の存在しない地域に限り、獣医学部の設置を可能とするための関係制度の改正を、直ちに行う」としたのだ。これはどう見ても今治市と加計学園ありきの進め方だ。

 (以下略)

この件も非常に面白そうですね。上の大学が設立される予定の今治市の市長は日本会議に所属していますし、また岡山理科大学付属中学の歴史と公民の教科書は育鵬社です。呆れた連中です。いうまでもなく学校法人の規模が違うから、森友よりはるかにでかい話になるわけです。これも私なりに勉強して、また記事にできればと思います。bogus-simotukareさんに感謝をいたします。


アイルランド・英国紀行(2015年9月)(74)

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すみません。しばらくぶりにアイルランド紀行を再開します。オコンネル通りを外れます。トリニティ・カレッジの近辺を歩くことにします。

このような荘重な建物、私大好き。

このような店に入ってくつろぐのもよさそうです。

このような建物もいいですよね。

うーん、いい建物ですよねえ。

ダニエル・クレイグの写真の前にたたずむ美女というのもいいですね。ちなみに彼は、今回の旅行で私が訪れたチェスター出身です。ただし幼少期にリヴァプールに移り住んでいます。

新聞社の本社ですかね。タラ・ストリートといういかにもアイルランドらしい名前の通りにあります。

コンスタンツ・マルキエヴィッチの像です。Wikipediaの説明を借りれば

アイルランドシン・フェイン党およびフィアナ・フォイルの政治家、革命的な民族主義者、女性参政権論者および社会主義者である。連合王国議会庶民院(下院)議員に選ばれた最初の女性だったが登院せず、他のシン・フェイン党Teachta Dála(TD; 代議士)たちと最初のドイル・エアランを設立した。彼女はまたヨーロッパで最初の女性大臣(アイルランド共和国の労働大臣、1919年 - 1922年)であった。

とのこと。なかなかの人物というわけです。

こういう建物のも趣があっていいですよね。

あんまり人通りが多くないので、歩くのにも注意をします。

DARTのカードです。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(75)

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うーん、これもいい建物ですよねえ。午前7時から営業しているというのもすごいですね。

が、このような荒れた建物もあります。

(当然ながら)ケイトとは関係ありません。

税関が見えます。

このようなガードも、なかなか趣があります。

レンタルサイクルです。コカ・コーラゼロが広告になっていますね。

ピアース駅です。

アイルランド語(ゲール語)でも表記があります。

今日は乗車しませんが、ちょっと写真を撮ってみました。

Centra」は、アイルランドと北アイルランドに展開するコンビニチェーンです。

真ん中の上着を手にしている女性、美人だしスタイルがいいですね。すばらしいと思います。頭もよさそうです。

このような建物もいいと思います。

アイルランド国立美術館です。ここはヨハネス・フェルメール の『手紙を書く婦人と召使』がありますので、当然見学させていただく所存です。本日はもう閉館ですので、明日以降行くことにします。

うーん、明日が楽しみです。

(つづく)

思ったより早くその日が来た

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ここ最近将棋についての話題が割と多いですが(しかしそれがあまり良い話題でないのがうれしくないですが)、これは時代の変化を象徴するものかと思います。旧聞ですが記事を。

>森内がB級1組へ降級 A級22期

毎日新聞2017年2月26日 00時51分(最終更新 2月26日 05時50分)

 佐藤天彦(あまひこ)名人(29)への挑戦者を決める第75期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の最終9回戦4局が25日、東京・将棋会館で指された。稲葉陽(あきら)八段(28)と森内俊之九段(46)の対局は、千日手による差し直しの末、稲葉が勝った。降級争いをしていた佐藤康光九段(47)が勝ったため、名人8期で十八世名人の資格を持つ森内が、22期(名人在位を含む)保ってきたA級の座を初めて失った。

 第60期から第71期までは羽生善治王位(46)と名人位を分け合う存在だったが、第73期のA級で4勝5敗と、順位戦に参加して以来初めての負け越しを喫した。その後も不振が続き、前期は最終局で敗れると降級の可能性があった。今期も開幕から4連敗と不振だったが、年明けから不戦勝を含む2連勝で残留の可能性を高め、最終局に勝てば残留決定までこぎつけた。しかし、最終局で自身が敗れ、佐藤康が勝ったため降級が決まった。

 千日手指し直し局に敗れた森内は、終局直後に報道陣から降級を知らされ、「今期だけでなく、ここ2、3期、内容も結果もあまりよくなかったので、結果は仕方がないのかと。(B級1組では)また新たな気持ちでやっていきたい」と話した。【山村英樹】

3年前私はこのような記事を書きました。

時代の変化と、2020年前後以降の羽生善治らの動向が興味深い

上の引用記事に出てくる森内は羽生と同年齢、佐藤は1歳上です。記事にも年齢は書かれていますが、私はこの世代がA級順位戦でB級1組への降級が現実化するのは前の記事のタイトルにもあるように、2020年前後かなと予想していました。その記事で私は、中原誠の

>大山康晴先生も私も、50歳を過ぎるととたんに苦しくなりました。

という発言を引用したうえで、

>中原の談話にあるように、やはり「50歳」というのが大きな壁のようですね。それを乗り越えるのは、まさに中原、谷川レベルの棋士ですら非常に難しいというか大変だということです。そうなると、私が興味があるのが羽生善治の世代です。(中略)

ほかに、同じような年齢で抜群に強い棋士が何人かいる。彼らが、2020年ごろから先どれくらい活躍できるか(できないか)ものすごく興味があります。羽生らの世代は50歳前後の壁を破れるか破れないか、羽生は将棋史にのこる別格の実力者ですから、これはどうなるのかなかなか面白そうです。

と書きました。しかし17年で森内のような実力者が降級したのは、ちょっと意外というか早いなと思いました。同世代で、過日谷川浩司が不祥事の責任を取って辞任した新連盟会長に就任した佐藤も降級直前ですから、来年はかなり厳しいと思います。会長職を続けながら現役を続けるのは、谷川も語るように

>対局への影響は言い訳にならない。現役棋士として対局しながら運営にあたっていることで、応援してくれる方も多いと思う

というわけで、言い訳にはできないとはいえ苦しいことは確かです。

で、森内の談話が、3年前の谷川の談話とよく似ています。当時の谷川は、

>厳しい戦いが続いたので降級は仕方がない。残る対局でいい将棋を指して(B級1組での)来期につなげたい

と語っていて、結果は仕方ないと覚悟していたことがわかります。負けたのは非常に悔しくても、それが今の実力だと認めざるを得ないということでしょう。

そう考えると、50を過ぎて降級した谷川はやはりすごい棋士だし、いまだ複数(この記事執筆時点で3冠王)のタイトルを保持している羽生という人は、これをはるかに凌駕する特異な天才なのでしょう。将棋指しは程度の差はあれみな天才でしょうが、羽生の天才ぶりというのは格が違うのでしょう。

となると、45歳~50歳の間というのが大きな谷間なのかもですね。谷川は51歳、中原は52歳、米長邦雄は54歳でA級から落ちました。羽生はどうなるか、大山康晴のようになれるか。羽生以降の世代はどうか。私もそんなに将棋界の動向を追っているわけでもないのですが、これからも注目していきます。

ところで加藤一二三九段が引退ですね。彼についても後日記事を書きたいと思います。

いたよね、日本でも似ていないアスリート姉妹(バレーの木村姉妹)

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ちょっと前こんな記事を書きました。

突然気づいたが、テニスのウィリアムズ姉妹って、あんまり顔が似ていない

ヴィーナスとセリーナって顔も体格も似ていないなあと思って書いた記事ですが、忘れていました。日本にもきわめつけに似ていない姉妹アスリートがいたじゃないですか。

バレーの木村沙織木村美里姉妹です。なーんでこんなに似ていないのというくらい似ていないですよね。Wikipediaによると、沙織は185㎝、美里は161㎝とのこと。ウィリアムズ姉妹の身長10㎝差なんてかわいいものです。

木村姉妹の場合、美里は日本代表というわけには現段階いかないようですが(アジア大会で代表になっているのとのこと)、でも姉さんの存在が彼女をここまでにしたのは間違いのないところです。

それから木村沙織は現役引退とのことですね。お疲れさまでした。

ベーコンづくりにチャレンジする

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ネット仲間のshizukataさんの影響を受けたということもあるのかもですが、燻製をやってみようという気になりました。知人からチーズの燻製を定期的にいただいていまして、それがとてもおいしく、では私も作ってみようかという気になったというところもあります。

燻製というのも、今の時代本もあれば、雑誌(自宅にある「今日の料理」のバックナンバーにもつくり方を紹介する号がありました)、もちろんネットのレシピもいろいろあるので、自分の好み、かけられる手間ひまを考えて、自分の都合のいいやり方でつくればいいでしょう。

燻製というのは、温燻、熱燻、冷燻とありまして、私は完全な初心者ですので温燻からはじめることとします。それで初心者向きらしいベーコンづくりをしたいと考えます。

まず肉を入手します。豚肉のかたまりを買います。ベーコン向きの肉を頼みました。

浸ける液(ソミュール液)をつくり、それを肉に浸します。数日(私が参照したレシピでは8日間)置いておきます。適宜ひっくり返して、肉が液にしみわたるようにします。

仕上げ作業は休みに行うので、逆算して日曜日に作業ができるようにあわせて肉を浸け始めました。

同時に燻すボックスを買い求めます。いろいろなものがありますが、今回は段ボールにて燻すことにしました。最初はスーパーかホームセンターに行って、段ボールをもらう、もしくは購入しようかと思いましたが、Amazonでも燻製専用のものを売っていたので、ものぐさな私はそれを買うことにしました。私のようなものぐさでない方は、ご自分で作成してもいいでしょう。

ソト(SOTO) 燻家 スモークハウス

もっと本格的には、いろいろなものが売られているし、自分で作ってもいいのですが、今回は初心者なので横着をしました、って、別に横着でもないかもしれません。

網、つるす串(2本)、フック(4個)、銀皿がついてます。これがあれば、ともかく作ることができるわけです。あと1回分のスモークウッドもあります。

もちろんこんなのはいつ買ってもいいのですが、肉を浸けないと無用の長物になりかねないので、肉を浸ければ最初の1回は使用するでしょうから、安心して購入したというところです。すぐ自宅に届きました。

さて某土曜日の夜、塩気を抜くために流水につけます。しかしこれが今回の失敗だったのですが、やや塩が多すぎて(ソミュール液の塩分が強すぎたのです)、塩辛いわけです。仕方ないから、塩水に浸けました。浸透圧で逆に塩を抜くわけです。

一応塩抜きを中止します。試食した限りでは、やや塩辛いのが否定できませんでしたが、今回はここまでと妥協したわけです。

風通しのよい日陰に干します。本来なら屋外がいいに決まっていますが、諸事情あって今回は屋内で干します。たこ糸でしばってつるしましたが、うーん、たこ糸で肉を巻きつけてしばってつるすというのは難しいなと思いました。すぐほどけます。

約4時間干して、いよいよ本番です。

スモークウッドを買い、バーナーはないのでコンロで焼き、煙を出します。もっとも実際には、買ったスモークウッドでなく、ついてきたもので間に合いました。

推定3時間半燻しました。「推定」というのは、3時間目で確認したときはそれなりに煙が出ていたのですが、4時間目のときは消えていたからです。実際には、3時間を過ぎてまもなく煙は出なくなったような気がしますが、確認できないので間をとって「半」としたわけです。

あとはフタをあけて煙を飛ばします。翌朝確認します。

どうでしょうか。まあきれいな色かなと思います。

食べてみましたら・・・。すみませーん、ベーコンが卵に隠れてしまいました。

うーん、塩辛いのですが(ていいますか、これが問題のほとんどすべてなのですが)、肉のうまみとか歯ごたえ、食感、どれも申し分ないですね。そう考えると、自家製ベーコンはほとんど塩の漬け込みと塩抜きが勝負なのかなと思います。乾かしかたも煙の燻し方ももちろん重要ですが、塩がその前提で(文字通り)いい塩梅でないといけないのだなと思いました。

ただ初めてなことを考えるとまず満足いくところかなと思います。言い出せばきりはないですが、許容の範囲でおいしいと思います。逆に私の燻製はかなり改善の余地がありますから、これからもっとおいしいものが作れそうです。そういうわけで、また先週末作ってみましてその時のほうがうまく作れました。ソミュール液も塩の抜き方も乾燥の時間も仕方も燻し方もすべてが前回よりうまくいったように思います。

私はこんなもの、全くの初心者ですが、(私にとっては)なかなかのものを作れました。読者の皆様もよろしければぜひチャレンジしてみるとよろしいのではないでしょうか。最後に、この記事を書くきっかけとなったshizukataさんに感謝を申し上げます。

駐日米国大使に田植えをしてもらえる人間が「私人」のわけがない(ほかにいくつか)

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旧聞の記事ですが。

>安倍首相「妻を犯罪者扱い」=共産追及に不快感

 「妻をまるで犯罪者扱いするのは極めて不愉快だ」。学校法人「森友学園」への国有地払い下げ問題をめぐり、安倍晋三首相は1日の参院予算委員会で、「名誉校長」だった妻の昭恵さんと学園側の関係を追及する共産党の小池晃書記局長に、声を荒らげて不快感を表明した。

 小池氏は「以前から昭恵夫人は籠池泰典理事長を知っていたのか。首相自身はいつからの知り合いで何回会っているのか」などと追及。首相は「私は公人だが、妻は私人だ。(妻が)いつ知ったかは承知していない」と答弁した。
 小池氏は「すぐに分からないなら、あす、また質問するので、おうちに帰って(夫婦で)お話ししていただきたい。首相夫人だから明らかに公人だ」と引き下がらなかった。(2017/03/01-21:47)

御冗談を(笑)。安倍晋三の奥さんが私人のわけないでしょう。

安倍昭恵に5人ものスタッフが公費でついているなんて話はその最たるものですが、たまたま私が記事を書いていた件をご紹介しましょう。これなんか、安倍の奥さんが公人であることの恰好の証明です。

駐日米国大使がここまでするのはちょっと痛い気がする、あと自民党はたがが外れている(いまさらの話)

>2015.6.14 21:01更新

ケネディ大使がもんぺ姿に 「コメの文化学びたい」と田植え体験、黒木瞳さんも参加 山口・下関

 ケネディ駐日米大使は14日、安倍晋三首相の地元、山口県下関市を訪れ、安倍昭恵首相夫人や俳優の黒木瞳さんら約80人と田植えを体験した。

 田植えは、地域おこしの一環として昭恵夫人が支援者らと4年前から毎年実施している。安倍首相が今年4月に訪米した際に、夫人が大使を誘い実現した。

 大使はもんぺ姿で登場し「コメの文化を学びたい」とあいさつ。昭恵夫人から田植えの仕方を教わり、動きづらいのか途中で履いていた長靴を脱ぎ、慣れない手つきで苗を植えた。田植え機にも約30分間乗り、ハンドルを握りながら機械の仕組みを尋ねていた。

 稲は10月ごろに収穫。精米するほか、福島県会津若松市で日本酒にするなどして、東京都内にある夫人の店で販売する予定だ。

記事は産経のものですが、URLはすでに削除されています。

それで上の記事をご確認ください。つまり安倍の奥さんが自分が企画した(ブレーン、スタッフが実際には企画したのかもですが、それはこの際どうでもいい話)田植えのイベントに駐日米国大使を呼んで、来てくれたわけです。

こんなこと、私人ができるわけないじゃないですか(笑)。

キャロライン・ケネディだって、べつにこれ私的な活動じゃないでしょ。日米友好の一環としてか、あるいは安倍政権との好関係のアピールか、ともかく大使としての仕事でやっているわけじゃないですか。この時安倍晋三が日本の首相でなければ、いくら安倍昭恵が元首相夫人だったってキャロライン・ケネディが来るわけがないし、安倍昭恵の側だって呼ぼうとすら思わないでしょ。その程度の社会常識はあるでしょう。

いったいぜんたい、どこの私人が、こんなイベントで、駐日米国大使に田植えなんかしてもらえるんですかねえ。馬鹿も休み休み言えとはこのことです。だいたいinti-solさんもおっしゃっている通り

>そもそも、森友学園が安倍昭恵に名誉校長を依頼したのは何故か。誰がどう考えたって、「安倍晋三の妻」だからに決まっています。安倍晋三の妻ではない一個人の安倍昭恵に、誰が名誉校長を依頼するか(そもそも、名誉校長なんて称号は聞いたこともない、というのはひとまず措くとして、ですが)という問題です。
そもそも、妻は私人だというなら、首相外遊の際にどうして妻が首相に同行し、空港での送迎やら歓迎晩餐会などに一緒に出てくるのか。あれは公私混同ではないのか、妻の分の航空運賃は自費で払っているのか?

というだけの話じゃないですか。

こんな程度の馬鹿げた話にヒステリーを起こすなんて、なにをいまさらながら安倍というのもどうしようもないやつです。

ところで産経新聞がこんな記事を出していますね。

>2017.3.7 09:30

【風を読む】幼稚園の行き過ぎ指導で「教育勅語」が迷惑している 論説委員長・石井聡

論説委員長氏がわざわざご登場ですから、やはりこの件は非常に重大だと考えているということですかね。それにしても「迷惑」なんて、よういうわですよね(笑)。産経は、15年1月での記事では、

>「夫婦相和し、朋友相信じ、恭倹(きょうけん)己を持(じ)し、博愛衆に及ぼし、学を修め、業を習ひ…」。園庭に2~5歳の園児約150人の大きな声が響く。

 教育勅語(正式には「教育ニ関スル勅語」)は、明治23(1890)年に発布され、第2次世界大戦前の日本政府の教育方針の根幹となった文書。なぜいま、教育勅語なのか。

 「子供に学んでほしいことは何か、とつきつめたとき、その答えが明治天皇が国民に語りかけられた教育勅語にあったからです」と籠池泰典園長(61)の答えは明快だ。

 あどけない幼児が大きく口をあけ、難しい言葉を朗唱する姿を初めて見た人は一様に驚き、感動する。安倍首相の昭恵夫人もそのひとりだ。

>「教育関係者と接していたとき、教師と教え子の“なあなあ言葉”での会話を聞いたり、教師のジャージー姿を目にしたりするにつけ、違和感を覚えました。根底に幼児期の『徳育』の欠如があるのでは、と感じたんです。園の先生たちと話していて、改めてその思いが強くなったんです」

 そんなとき、平成7(1995)年1月、阪神大震災が起きた。

 「あのときの日本人の行動には、人としての矜持があった。この矜持を育むことこそ教育。それから当園の教育の根幹を12の徳目に置き、『教育勅語』や『五箇条の御誓文』の朗唱を始めたんです」

 12の徳目とは、親や先祖を大切に▽兄弟姉妹は仲良く▽夫婦はいつも仲睦まじく▽友達はお互いに信じ合い▽自分の言動をつつしみ▽広くすべての人に愛の手を差しのべ▽勉学に励み職業を身につけ▽知識を高め才能を伸ばし▽人格の向上につとめ▽広く世の人々や社会のためにつくし▽規則に従い社会の秩序を守り▽正しい勇気を持って世のため国のためにつくす--その基となっているのが「教育勅語」なのだという。

と全面肯定ですけどねえ(笑)。

> 園児らの様子を視察したこともある中山成彬元文部科学相が、ツイッターで発した感想が的確だった。

 「経営者自身が勅語の精神を理解していないようだ」

いや、中山は、拙記事でもご紹介しましたが、

>日教組の影と功罪

講演しているし、また私が

>推薦の言葉も引用してもいいのですが、むやみに記事が長くなるのでやめます。

として紹介を省略したくだりは、こちらから引用すると

>中山成彬先生 衆議院議員(元文部科学大臣) 
 「私も塚本幼稚園を訪問したときのことを鮮明に覚えています。園児の成長に合わせた、いろいろ画期的な取組に感銘をうけました。子供たちが暗唱した教育勅語やその他の名文は子供たちの成長につれ、人生の祈り節に子供たちの良き同伴者として励まし続けていくことでしょう。幼児の頃の頭の柔らかい時に、人生の道案内になるような漢詩、美しい詩歌等を覚えさせることは、とても良いことだと考えます。

なんですけどねえ(笑)。心にもないことを語る嘘つきか、形勢が悪いとみての逃げかはともかく、救いのない馬鹿でクズです(笑)。どうしようもないとはこのことです。

また隣の米長の講演の題目もひどいよねえ。「歴史と伝統、そして幸せの原点は家庭にあり」って、てめえ外に女作って夜な夜な遊び歩いていたじゃねえかよ!!!

もちろんこんな人間を東京都教育委員なんかにする連中の見識の問題ですが。乙武洋匡みたいに、女関係にだらしない人間を教育委員にする趣味でもあるんですかね、東京都って。報道される前はあまり女性関係を知られていなかった乙武はともかく、米長の女遊びなんて有名な話です。

いやー、毎日いろんなネタがありますね。拙ブログのアクセスは上がるし、これも悪いことではありません。inti-solさんの引用した記事と、bogus-simotukareさんの記事を参考・参照しました。感謝を申し上げます。

オンデマンドDVDを購入する

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映画などのソフトというのも、VHSではソフト化されたがDVD化はされていない、はじめからソフト化されていないなどいろいろありますが、やはりソフト化されれば購入したい、観たい、ということもあろうかと思います。

で、当然ながら、ソフト化するためにはすることによって製造元の採算が取れる必要があるわけで、個人的には「取れるんじゃない?」と思うコンテンツも、必ずしもソフト化されるとは限りません。

が、オンデマンドでしたら、割高にはなりますが、どうしてもほしい商品を入手できるので、それは考慮の価値があろうかと思います。で、過日、オンデマンドDVDデビューをしました。

私が購入したのがこちらです。

いちご白書」なんて、一般のソフト販売でじゅうぶん採算なんか取れるじゃないのーという気がしますが、されていないってことはやはり難しかったんでしょうね。VHSでは発売されていたんですがね。あるいは音楽の権利に難があったのかも。

ただオンデマンドDVDの場合、難点もあります。

キャンセルがきかない
特注ですからそれは仕方ありませんが、注文する場合は慎重にです。

ジャケットその他が安普請である
これも仕方ありませんが、まあそういうことです。

中身に関しても不十分なところがある
中身に関しても、字幕のON-OFFがきかないとか(英語字幕などもってのほか)、日本語版などは期待できない、などまさに映画を鑑賞するに際して最小限の内容という感があります。これも、最大限安い金額で提供するためだということでしょうが、それは覚悟のうえということでしょう。

ちなみに私は、紀伊国屋書店の某店で購入しまして、3,800円×1.08(消費税分)でした。4,104円です。安いとはいいませんが、そんなに高すぎて手がでないということもない、っていうところですかね。

読者の皆さまも、もしかしたら高い金を払ってでも買いたい映画ソフトというのがあるかもしれません。そしてそれが、オンデマンドDVDのメニューに入っているかもしれない。それならご考慮の価値はあるのではないでしょうか。


いらねえよ、刑事裁判の量刑に「市民感覚」なんか

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産経新聞の記事より。

>神戸女児殺害 減刑5例目「裁判員死刑」覆る…”市民感覚とのズレ”浮き彫りに

産経新聞 3/10(金) 15:15配信

 神戸市長田区の小1女児殺害事件で、大阪高裁は10日、1審裁判員裁判の死刑判決を覆し、被告に無期懲役を言い渡した。高裁が裁判員裁判の死刑を破棄するのは、前日の心斎橋通り魔事件に続き、5例目となる。「国民の常識を刑事裁判に反映させる」というのが裁判員裁判の主眼だったが、「究極の刑罰」の選択にあたって、市民感覚と職業裁判官の考え方が大きく違うことが浮き彫りになった。

 殺人事件の被害者が1人の場合、昭和58年に最高裁が示した「永山基準」に照らして、これまでも死刑が回避される傾向にあった。永山基準は、結果の重大性(特に被害者数)など9項目を総合的に考慮し、やむを得ない場合に死刑選択が許されるとした。

 今回を除いて、被害者が1人の事件で、裁判員裁判で死刑が言い渡されたのは過去3件。うち1件は被告側が控訴を取り下げて死刑が確定したが、他の2件はいずれも上級審で死刑が破棄されている。

 破棄1例目の東京・南青山の強盗殺人事件は「1審は前科を重視しすぎた」と指摘。2例目の千葉県松戸市の強盗殺人事件は、殺害の被害者が1人で犯行に計画性がないことを被告に有利な事情とした。

 この2件の上告は、いずれも最高裁が棄却。死刑の是非については、「永山基準」に基づいて検討が重ねられてきたことを考慮し「公平性の確保も踏まえて議論を深める必要がある」と指摘した。裁判員裁判でも先例を重視するよう求めたと解釈されている。

 神戸小1女児殺害事件の控訴審では、検察側と弁護側が同種事件の先例を提示して死刑の是非を争った。検察側は量刑判断のポイントとして、わいせつ目的であることや犯行が残虐である点を挙げ、「これらをあわせ持つ事例は他に例がない」と主張。一方、弁護側は、死刑選択で最も重視されるべきは被害者の数だとした上で、わいせつ目的や計画性がなかったことを強調していた。

>「国民の常識を刑事裁判に反映させる」というのが裁判員裁判の主眼だったが、「究極の刑罰」の選択にあたって、市民感覚と職業裁判官の考え方が大きく違うことが浮き彫りになった。

いらねえよ、刑事裁判の量刑に「市民感覚」なんか。市民感覚と職業裁判官の量刑についての考え方なら、日々勉強して判例の研究にも余念がない裁判官の判断のほうがよっぽど信頼できるし信用できます。市民感覚の常識が刑事裁判に関して正しいなんて、単なるドグマじゃないですか。そんなものがまかり通ったら、復讐裁判になって怖いことこの上ない。

さて上の記事でもあるように、2日続けて同じ大阪地裁で1審の死刑判決が減刑になったわけです。個人的な意見では、小1女児殺害事件では私は、死刑判決は厳しいと考えていまして、心斎橋の通り魔事件に関しては死刑も仕方ないかなと考えていましたが(私は死刑反対論者ですが、それはこの際関係ない話)、現段階1審無期懲役で高裁死刑という事件は、裁判員裁判導入後まだないようですので、つまりは裁判員裁判は量刑がかなり厳しいということがいえそうです。こちらの記事魚拓)ではつぎのような意見が紹介されています。

> 最高裁は1983年の決定で、「永山基準」と呼ばれる死刑の適用基準を示した。被害者1人の場合は死刑が回避される傾向にあるとされるが、事件の性格は千差万別で司法判断が分かれている。

 神戸女児殺害事件の神戸地裁判決は、最高裁決定が重視した殺害の計画性の有無にかかわらず、生命軽視の姿勢が著しい場合は死刑選択が十分許容されるとの判断を示した。検察関係者は「市民の目線を反映させるのが裁判員制度の趣旨ではなかったのか」と語る。

 一方、甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「裁判員裁判は遺族の処罰感情を重視し、厳罰化しやすい。国家が生命を奪う死刑は、先例との公平性の観点から特に慎重になるべきだ」と話した。

匿名だから議論したってしょうがないんですが、

>市民の目線を反映させるのが裁判員制度の趣旨ではなかったのか

なんてこと言われたって迷惑ですよ。市民の目線と刑事事件の量刑の妥当性なんて関係ないでしょう。自分の都合のいい時だけこんなものをありがたがっているんだからほんとデタラメな発言です。上の園田教授の発言のように、

>裁判員裁判は遺族の処罰感情を重視し、厳罰化しやすい。

ということです。名古屋の闇サイト事件での犠牲者遺族の妄言をありがたがって法科大学院で講演させり、新聞でそんな愚にもつかない話を垂れ流したりしていることに代表される無様で無残な光景が、このような裁判を後押ししているのです。本当に困ったものです。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(76)

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だんだん官庁街に近くなりました。

雰囲気も、商業地とは異なります。

こちらの人の像ですね。Wikipediaにも同じ像の写真があります。

警官が警備しています。ただしそんなに物々しい雰囲気ではありません。

Taoiseach 」とはアイルランドの首相のことです。「首相府」くらいの意味ですかね。アイルランドは、形式的な国家元首が大統領、実質的に一番えらい人が首相というパターンです。非王政のEU諸国の典型的な在り方です。例外はフランス。

こういうくすんだ茶色の建物というのも、ダブリンの街によく似合います。

なかなかいい雰囲気です。

英国にもこのチェーンはあります。

アイルランド銀行はアイルランドの中央銀行ではありません。アイルランド中央銀行・金融サービス機構がべつにあります。

 

公園に絵が飾ってありました。なかなかいいものです。

(つづく)

木村真豊中市議を全面に支持したい(例の国有地売却金額非公開決定取消訴訟の公判情報)

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またニュースを。

>財務局職員を背任容疑で告発へ 森友への国有地売却問題

朝日新聞デジタル 3/12(日) 17:32配信

 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、木村真・大阪府豊中市議ら市民有志が近く、売却を担当した財務省近畿財務局の職員を背任容疑で大阪地検に告発する。

 財務局は2010年、東隣の同規模の国有地を約14億2300万円で公園用地として豊中市に売却した。一方で森友学園には小学校用地として昨年6月、鑑定価格9億5600万円からごみ撤去費8億1900万円などを差し引いた1億3400万円で売った。

 木村市議らは、財務局が森友学園に不当に安く売って国庫に損害を与えたのは背任罪に当たるとして、22日に告発を予定しているという。木村市議は「いびつな契約が結ばれた経緯を、検察に明らかにしてもらいたい」と話した。

<森友学園問題>豊中市議ら財務局を告発へ 背任容疑で
毎日新聞 3/11(土) 20:38配信

 大阪市の学校法人「森友学園」が大阪府豊中市の国有地を格安で取得したとされる問題で、豊中市議らが11日、真相究明を求める集会を市内で開いた。売却交渉に当たった財務省近畿財務局の担当者を、今月中にも背任容疑で大阪地検に告発する方針を明らかにした。

 集会は、国有地の売却額を非開示とした近畿財務局の決定取り消しを求めて提訴した木村真市議らが主催し、約200人が参加した。木村市議は「学園による小学校の設置認可申請は10日に取り下げられたが、これで幕引きは許されない」と訴えた。集会で告発への参加を呼びかけた弁護士は「近畿財務局は国有財産を不当に安い値段で売却し、国に損害を与えた」と話した。【湯谷茂樹】

とりあえず金曜日に森友学園側が設置認可申請を取り下げたことで、小学校の認可は不可になりましたが、もちろんこれで幕引きを許すわけにはいきません。こんな治外法権・無法地帯を許すことはできない。私もずっとこれは背任行為だと考えていたので、こういうふざけたことはぜひ表に出していただきたいものです。そうすれば検察が不起訴にすれば、日本の検察がいかにクズかということがわかるし、ある程度面白い展開になれば、これは私としてもこんなうれしいことはないわけです。にたような案件で、今治市の歯科大学の件など、いろいろ興味深い話もある。それにしても今回は、木村市議が国に情報公開請求をして、それが不開示になったために裁判を起こしてそれが今回の騒動の大きな起爆剤になったわけです。朝日新聞他も動いていましたから、木村市議だけの力ではもちろんありませんが、しかし彼の姿勢には本当に頭が下がります。

それで木村市議のブログを読んでいたら、なかなか面白い話が出ていました。

「森友問題」国有地売却金額非公開決定の取り消しを求める行政訴訟で、国が全面的に争う構え

>(前略)

提訴の翌々日の10日には、国会議員の求めに応じて財務省は黒塗りなしの契約書を提供し、当初隠されていた金額や一部条文も、全て開示されました。

当初隠されていた部分が公開され、僕自身も国会議員を通じて黒塗りなしの契約書をすでに入手していますので、裁判を続ける意味は半ば失われました。ですが、「原告(木村)-被告(国)」あるいは「公開請求者(木村)-非公開と決定した者(近畿財務局長)」の関係で言えば、僕は国・近財から何の連絡も受けていませんし、契約書も届いていません。

したがって、こちらから訴訟を取り下げる必要はないし、そのつもりもありませんでした。

ですが、たぶん裁判所の判断で打ち切られるだろうな、とも思っていました。

ところが!

昨日、国から答弁書が届いたのですが、なんと、全面的に争ってきました!

「原告の請求を棄却する、との判決を求める」だそうです。「追って準備書面で主張する」とのことで、具体的に何をどう言ってくるのかは分かりません。「昨年9月時点での一部非公開の判断は正しかった」とでも言うしかないのでは、と思われます。

いずれにせよ、打ち切られるだろうな、と思っていた裁判が続くことはラッキーです。真相解明の場として使わせていただきます。

非公開の理由について、国は「森友側から強い要請があったため」と説明しているのに対し、森友の籠池理事長は、「国の側から『非公開にもできますよ』と言われたので、『じゃあ非公開で』と答えただけのこと」と話しており、食い違いがあります。そこをはっきりさせることもできるのでは、と期待しています。

籠池理事長と近畿財務局の担当者を、証人として申請するつもりです。

これはこれで、面白い話になってきました。

初公判は3月14日(火)の午前10時30分から、場所は大阪地裁の202号法廷、つまり大法廷(!)です。
当初、「10:20から806号法廷」とのことでしたが、大法廷に変更になりました。
「傍聴者が数人」ではカッコつかないので、ぜひ傍聴にお越しください!

本来なら当方ぜひこの裁判を傍聴したいのですが、遺憾ながらそれはできません。裁判後に報告集会みたいなものもあるはずですから、それはぜひ詳細に報告していただければと思います。木村市議も指摘しているように、本来なら打ち切ったほうが国としても苦しくないのでしょうが、国は受けて立つ(?)所存のようです。これはどうなるか、適当なところで逃げるかそれともどうするか、考えれば考えるほど興味深いものがあります。

この裁判ほかこれらの一連の件について、木村市議を全面支持することを申し上げて本日の記事を終えます。

学生の起こした不祥事に、大学が陳謝する必要はない

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同じような記事を複数回書いていますが、またまた毎度おなじみの光景です。

成績下がり相談予定=死亡の学生、信大が会見―石川の高1女子殺害

時事通信 3/13(月) 14:36配信

 石川県能登町の民家で高校1年池下未沙さん(16)が殺害された事件で、関与が疑われる男子学生(21)=交通事故で死亡=が通っていた信州大学(長野県松本市)が13日、記者会見した。

 学生が在籍する農学部の藤田智之学部長は「目立つ存在ではなく、学内でトラブルは把握していない」と説明。「1年生前期の成績は良かったが、後期の成績が若干悪く、4月に履修相談を行う予定だった」と明らかにした。成績が下がった理由は分からないという。

 会見では冒頭、学生支援などを担当する平野吉直理事が「大変痛ましい事件。学生が関与しているとすれば教育機関として被害者と家族にお悔やみ申し上げるとともに、責任を痛感している。世間をお騒がせし、大変申し訳ありません」と陳謝した。 

大学は、学生の起こした不祥事に責任はありませんよ。大学内で、昔あったような内ゲバでもあったとか、学生が集団でなんらかの不祥事を起こしたとか、学生や教職員が大学の金を横領や着服でもしたというのならまだ話は分からんでもないですが、この事件は、報道されたことが事実であるならば、学生が帰省した際に起きたものです。それは大学の管理外です。

Wikipediaの「信州大学」によると、信州大学は学生・院生合わせて11,000人弱が在籍しているとのこと。そのくらいの学生・院生がいれば、まともでない人間もいるし、殺人という大罪はさすがに多くないとしても、犯罪を犯す人間も一定数いることは仕方ないことです。大学と無関係に学生が起こした犯罪について、大学に責任はありません。

これが勤め人とかだったらまだ所属先の責任ということも問題になりえますが、大学というのは金を払って在籍しているところであり、大学以外の場所の行動まで大学は把握できないし、ましてや帰省中ではどうしようもないでしょう。日本的常識ではたしかにこのような場合陳謝は必要なのかもしれませんが、しかし再発防止なんてできるような性質のことではないし、なにもどうにもできません。

極端な話、1972年にイスラエルの空港で機関銃や手榴弾でテロ行為をした岡本公三のような人物の行動に、彼が在学していた鹿児島大学は責任を取れるのかです。とれっこないし、偽造旅券で動いていたような人間の行動は、日本政府だって責任はとれません。鹿児島大学も、放学の処分をすることくらいしかできることはないわけです。

やはり私たちは、チョムスキーの言葉を繰り返し唱える必要があると思います。

>私たちの目の前で起きたことを許すことについて、私は君を非難し、自分を非難し、その他残りの人間も非難する。

自衛隊による拉致被害者奪還という幼稚なデマを嬉々として流す巣食う会、産経新聞

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毎度おなじみの内容ですが、産経新聞にこんな内容の記事が出ました。

>2017.2.25 09:46
【北朝鮮拉致】
拉致被害者救出へ「自衛隊活用」の具体策検討 全国でシンポ開催

 北朝鮮による拉致被害者救出の具体策を詳細に検討した「自衛隊幻想 拉致問題から考える安全保障と憲法改正」(産経新聞出版)の著者で「予備役ブルーリボンの会」代表の荒木和博氏らが各地でシンポジウムを開き、「拉致は根本的に安全保障の最重要課題。自衛隊が拉致被害者を救出できる現実を知ってほしい」などと提言を行っている。

 同書は朝鮮半島有事を想定し救出へ自衛隊がどのような活動ができるかなどをシミュレーション。憲法や法制度の課題もあぶり出した。国防の根本へメスを入れる内容に「自分の国は自分たちで守らねば。今の法で日本は大切な人を守れない」(福岡県の30代女性)、「憲法改正しなければ拉致被害者は永久に帰還できない」(長野県の50代男性)などと、幅広い世代から反響が寄せられている。

 シンポは荒木氏と、共著者で同会幹事長の伊藤祐靖氏、幹事の荒谷卓氏らが参加。現場の実情を踏まえた豊富な資料や動画などで分かりやすく解説する。26日に名古屋市、4月15日に北海道旭川市、同29日には秋田市で開催。詳細は同会ホームページ(http://www.yobieki-br.jp/)。

>拉致被害者救出へ「自衛隊活用」の具体策検討

産経は前にこのような記事を発表しているんですけどねえ。

>2015.8.8 05:01

【主張】日朝外相会談 政府の「本気」が問われる

(前略)

安全保障関連法案をめぐる国会審議で、朝鮮半島有事の際の拉致被害者について問われた安倍晋三首相は、「米国が拉致被害者を救出することが可能な状況が生じた場合も想定しながら、被害者の情報を提供し、安全確保をお願いしている」と答弁した。

 悲しいかな、これが現実である。自衛隊は拉致被害者を救出することはできない。交渉による奪還を急ぐしかないのだ。

(後略)

この社説は、拙記事発表時点でまだ削除されていません。

てめえら、どんだけデタラメなんだよ!!!

といいつつ、まあそんなもんだろうなと考える私がいるわけですが。ただ昨年3月の時点で早くも産経はこのような記事を出しています。

【北朝鮮拉致】自衛隊は拉致被害者を救出できないのか? ドイツの事例を参考に元自衛官らが訴える「奪還シナリオ」の必要性

【直球&曲球】葛城奈海 自衛隊による拉致被害者救出を議論せよ

上のような社説を書いておいて半年強で平気でこのような記事を出す産経新聞というのもなかなか度胸のある新聞です。だいたい記事に出てくる「ドイツの事例」というのはアルバニアでの話ですが、それって監禁されている人質を救出する作戦ではないわけで、次元が全然違うんですが(笑&呆れ)。

これらの記事の批判として、次の記事を私は書いています。

産経新聞は、拉致被害者の自衛隊による救出はできないと書いていたじゃないか

それで今回の記事も、つまりは産経新聞出版の書籍を宣伝する記事なのですが、

>自衛隊が拉致被害者を救出できる現実を知ってほしい

ってどういうことなんですかね?

拉致被害者の所在をどうやって特定するのか、という根本的な問題からしてきわめて困難なのが目に見えていますが、inti-solさんの指摘を引用させていただけば、

>拉致被害者の居場所をどうやって特定し、そこにどうやって、どの程度の規模の特殊部隊員を送り込み、当然予想される北朝鮮側の反撃を排除して「救出」して、どうやって撤収するのか、どの程度の部隊規模と装備と計画なのか、「現実」というなら、是非具体的に提示していただきたいものです。

当然のことながら、すべての拉致被害者が今なお一箇所に集められて生活している、なんてことはあり得るはずもなく、北朝鮮のあちこちに分散して生活※しているはずです。仮にその居場所が突き止められたとしても(実際には、突き止められるわけがないけど)、それを同時に襲撃して救出することなど、いかに考えても不可能という以外の答えはありません。

※生きているなら、ですがね。政治的イデオロギーの左右にかかわらず、不当に拉致された親族が死んだと認めたくない、生きていると思いたい、という気持ちは分かります。だけど、客観的に判断して、もう生きいるはずがない。個人の心情として「まだ生きている」と思いたいのは理解できますが、それに基づいて政府が、明らかに生きてはいない人の「救出作戦」などという失敗確実の博打を行うことなど、あり得ないでしょう。

ということです。

それで私も、どのようにして拉致被害者を自衛隊によって救出するのかというのが非常に興味があったので(さすがに買う気はしなかったので)立ち読みしてみました。そうしたら、なぜか拉致被害者が清津にいるとか(そう報じられたからだそうですが、なぜ平壌や平安南道その他内陸、黄海側じゃないんですかね?)、北朝鮮が騒乱状態になっているとか、きわめて現実性の乏しいさまざまな都合のいい仮定を重ねている代物です。しかも全員の救出でなく、騒乱時に北朝鮮に入った多国籍軍がたまたま日本人らしき人を見つけて日本政府に連絡して、それで自衛隊が救出に向かうとかいう話でした。そんなことが本当にあったら、自衛隊なんか呼ぶまでもなく多国籍軍がその人を保護するでしょう(苦笑)。いずれにせよ、さすがに平時に自衛隊が北朝鮮に突入して、拉致被害者全員を救出するというようなチャレンジャーというか荒唐無稽な計画ではないようです。

でもさあ、そんな話現実性ないよね(笑)。だいたい「混乱時」なんて話をよく連中はしますけど、本当に混乱しているときは、とてもとても拉致被害者など発見・確認できないし、事実米軍もいつだって混乱しているイスラム国からの人質救出に失敗しています。いままで軍事的に人質を救出した作戦というと有名なのがたとえばエンテベ空港でのイスラエルの作戦ですが、これらの人質救出を成し遂げた作戦は、

人質の所在が分かっている(わからなければ作戦を遂行できません)

多くの場合敵地ではない(敵地であれば作戦成功の可能性は極小です。エンテベ空港は例外)

危急の状態である(だから危険な強硬作戦がありうるのです)

というような条件があります。イランの米国大使館人質事件救出作戦は、まさに敵地テヘランで遂行した作戦でしたから、無様な失敗に終わったわけです。それで北朝鮮拉致被害者は、人質の所在(生死も)不明、敵地、主に1970年代の拉致で現在危急の状態ではありません。このような悪条件では、とてもとても拉致被害者救出などできません。

だいたいエンテベ空港の事例だって、エンテベ空港の建設をイスラエルの建設会社が請け負っていたので図面があって、詳細な計画や準備を可能としたというきわめて強い幸運があったわけだし、イスラエルだっていつもこのような強硬措置で人質を救出しているわけではない。かの岡本公三氏(昨日の記事でも取り上げました)は、イスラエルの刑務所に長きにわたって収監されていましたが、捕虜交換で出獄、日本赤軍に合流することができたわけです。あのような作戦がそうそういつも成功するわけでは(当然)ない。

そもそも自衛隊員がよく読む朝雲新聞が、そのようなことはできない旨の記事を発表していたわけです。以前拙記事でもご紹介しましたが、inti-solさんの同じ記事から引用します。

>過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件は残念な結果となった。悔しい気持ちはわかるが、自衛隊が人質を救出できるようにすべきとの国会質問は現実味に欠けている。
人質救出は極めて困難な作戦だ。米軍は昨年、イスラム国に拘束されている二人のジャーナリストを救出するため、精鋭の特殊部隊「デルタフォース」を送り込んだが、居場所を突き止められずに失敗した。
作戦に際し、米軍はイスラム国の通信を傍受し、ハッキングもしていたに違いない。さらに地元の協力者を確保し、方言を含めて中東の言語を自在に操れる工作員も潜入させていたはずだ。もちろん人質を救出するためであれば、米軍の武力行使に制限はない。それでも失敗した。
国会質問を聞いていると、陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい。
これまで国会で審議してきた「邦人救出」は、海外で発生した災害や紛争の際に、現地政府の合意を得たうえで、在外邦人を自衛隊が駆け付けて避難させるという内容だ。今回のような人質事件での救出とは全く異なる。
政府は、二つの救出の違いを説明し、海外における邦人保護には自ずと限界があることを伝えなければならない。私たちは、日本旅券の表紙の裏に記され、外務大臣の印が押された言葉の意味を、いま一度考えてみる必要がある。(2015年2月12日付『朝雲』より)

荒木その他に、この「朝雲」の記事についてどう思うか聞いたらどうお答えいただけますかね。まともな回答が返ってくるとも思いませんが、なんとも無様で無残な光景です。

さらにinti-solさんが2015年の記事でご指摘になっていることを引用すれば、

>特殊部隊の奇襲による人質奪還を実現するためには何重もの高いハードルがあります。そのハードルがクリアできることなど、滅多にないのです。
最も重要なのは相手国政府の承認です。他国の領土で特殊部隊が作戦行動を行うのですから、相手国の承認がなければ侵略です。純軍事的に見ても、相手国の協力、せめて行動の自由の保障がなければ、そんな作戦が成功するはずもありません。相手国政府が、該当地域を実効支配しているか否かも問題です。政府の実効支配が及んでいなければ、政府の承認も空手形と同じですから。
当然、人質を取っている集団が、その国の政府、あるいは実効支配している勢力にとっても犯罪者集団と見られていなければ、行動の承認も協力も得られるわけがありません。
そして、人質がどこに身柄を拘束されているか、どこの建物のどこの部屋まで、ある程度正確に分かっている必要があります。相手が「特殊部隊が突入してきた」と悟ってから、人質に危害を加えられるまで、よくても数分、下手をすれば数秒の時間の猶予しかないので、人質の居場所に向かって瞬時になだれ込まなくてはならないからです。

ということです。だいたい人質救出を仮に成功させたところで、これもinti-solさんのお書きになっていることを引用すれば、

>純軍事的な面に限ってもそうですが、それに加えて、やった場合は国際政治上の後始末が極めて高くつくことになるでしょう。

今回の記事はinti-solさんの複数の記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(77)

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さらに街を歩きます。

モスグリーンのコートを着たかっこいい女性です。彼女のような方は、私の最高の被写体です。

ナショナル・コンサート・ホールです。81年にコンサートホールとして開かれたとのこと。

アレクサンドラ・スムは、モスクワ生まれのヴァイオリニストです。ちょうど先日12日日曜日、偶然ですが、鹿児島でコンサートをしたとのこと。ヴェロニカ・エーベルレは、ドイツのヴァイオリニストです。日本とも縁があります。アレクセイ・ヴォロディンはロシアのピアニストです。こちらも参照してください。

これもなかなか趣のある建物です。

こちらにポスターの人のWikipediaをはっておきます。アイルランドの国会議員です。

市電も走っています。

ではそろそろ夕食を食べようかという気分になってきました。

ネオンというアジア料理を出す店に行ってみます。

ソフトクリームも食べられたらしいのですが、けっきょく食べませんでした。たいへん盛況な店です。

こんな風にカジュアル系の店です。

店を出ます。

なんか50年代、60年代の米国のダイナーをイメージしているんですかね。こういうイラスト、私も好きです。

もう少し街を歩きます。

(つづく)

お断り:すみません、明日からシンガポールへ出かけます。

シンガポールは、私も何をいまさらですが初めて行くところですので、いろいろな発見もあろうかと思いますが、マレーシアとインドネシアにも入国したいと思いますので、たぶんシンガポールをゆっくり楽しむということはないと思います。様子見というところですが、もしかしたらこれからも足しげく通う国になるかもです。しばらく旅行の記事のみになることをご了解ください。

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(78)

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いちおう宿のほうへ歩くかと、適当に歩を進めます。

だんだんライトアップが始まる時間になってきました。

どうです、なかなかいい建物でしょう?

バス停にたむろる人たちです。

やっぱりこういう雰囲気のほうがいいですよね。

だんだんこういう時間になってきたということですかね。

お、きれいな女性がいるじゃないですか。

行方不明者のポスターがありました。ここで名前、顔写真を載せても協力にならないと思うので処理をかけますが、確認した限りでは現段階発見されていないようです。

日本料理のレストランもあります。

彼女もなかなかの美しさです。

上に同じ、って、お前白人に甘すぎるぞ、って言っている人必ずいるな。

やはり日本料理系の店があります。こういう金属製のプレートってのも、もはやコストの関係で今の日本にはあんまりないですよね。たばこも塩も、専売公社の専売品じゃないしね。

どっかの営業所からもらってきたんですかね。上の日本料理店と同系列の店のようですね。

スパーズで買い物したりして、テンプルバーに近づきます。

(つづく)


アイルランド・英国紀行(2015年9月)(79)

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テンプルバーは、ダブリンいちの歓楽街です。

宿もいくつもあります。

人気のあるパブは、大変な人だかりです。

自分で言うのもなんですが、なかなかきれいな写真でしょう。

夜の歓楽街だから、一応の注意は必要です。

なかなかポップなイラストです。

日本料理店もあります。

ようやく宿に戻ります。

宿につきます。本日はおやすみなさい。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(80)

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この写真は、まだ宿から帰ってきた夜です。

うーん、いかにもホステルという雰囲気ですかね。

こんな感じです。

寝ます。翌朝起きたら、頭を合わせて寝ている人は女性だった模様。確認はしませんでしたが。

ようやく翌朝、朝食をいただきます。

こんな感じです。50くらいのマレーシア人(中国系)の人と知り合いいろいろ話しました。長きにわたって旅をしているというので、たぶん金持ちなのでしょうが、旅をする際はこのような簡素な宿に泊まるわけです。近くにアジア人がもう1人いまして、彼とは話をしませんでしたが、たぶん日本人だったかな。

ブレンダン・ビーハンがいかにアイルランドで重要な人間かがよくわかりました。

宿をチェックアウトします。本日は、高くても個室で寝るつもり。

なかなかおしゃれでいいですね。

本日はこちらに泊まります。テンプルバー・ホテルです。

ロビーでちょい休みます。

左奥にいる女性に頼んでチェックインをし、荷物を預かってもらいました。

 

これはアイルランド銀行で、かつての自治議会です。1800年にアイルランドが英国に統合された時点で閉会します。

本来なら見学できるのですが、あいにく本日土曜につき見学不可です。この日は本当の快晴、ピーカンでした。

それでは、まず最初は、ここを見学しなければダブリンに来た意味がない場所の1つ、トリニティ・カレッジです。ジョナサン・スウィフトオスカー・ワイルドサミュエル・ベケットなど超大物の卒業生に事欠かない超名門大学です。

さあ、中に入ります。

(つづく)

アイルランド・英国紀行(2015年9月)(81)

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欧米の大学を散策した記憶もあまりありませんが、なかなかいいですね。

逆光の写真も悪くありません。

アイルランド語(ゲール語)のほうが英語の上にありますね。

トリニティ・カレッジに何しに来たかというと、やはり有名な図書館に行って、これまた有名な「ケルズの書」を拝見するためです。

図書館です。「ケルズの書」は遺憾ながら撮影禁止につき写真はありませんが、つまりは福音書の手写本です。

これも有名な図書館の中です。あれ、どっかで見たぞという方もいるでしょう。「スター・ウォーズ」のジェダイ図書館のモデルです。

1916年のイースター蜂起の際の新聞。

このような様々な人の胸像があります。これはシェイクスピア。

自分の記念写真も撮ります。

ニュートン。

ロック。

キケロ。彼って学者というより政治家のイメージのほうが強いですけどね。

スィフトです。まさにトリニティ・カレッジの誇り。今ではスウィフトもアイルランドの作家ということが日本でも知られるようになってきていますが、かつては彼はあくまで「英国の作家」でした。

バークですかね。

手前の旗、イタリアかアイルランドか? たぶんイタリアでしょうけど。

土産物屋に行きトリニティ・カレッジのカレンダーほかを買って外に出ます。私はだいたい1番に入ったので並ばないで済みましたが、もうこの列です。よかった、早く入って。

(つづく)

無事に帰ってきました

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なんとか今回も無事に帰れました。詳細はまた後日。

今年も恒例の、関西での花見をしてくる

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2016年度も終わりですが、ここ数年来必ず行っている4月最初の土日に行く関西の花見に今年も行きます。3月末日の金曜の遅くに出て、日曜の夜遅くに帰宅するということになろうかと思います。

京都と大阪で1ヶ所ずつ見ることになろうかと思いますが、奈良あたりに遠征するのもいいかもですね。和歌山は難しいでしょうが。それとも兵庫でも行ってみようかな?

それにしても今までいろいろなところで桜を見ましたが、今年はどこに行こうかなと思います。今までに行ったところのないところもよさそうです。これから考えます。

そういえば、昨年の12月、映画「ひと夏のファンタジア」の舞台になった奈良県五條市を、わずかな時間ですが訪れることができました。近いうちに、その関係の写真をご紹介します。

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