ホテルまでの道で、B&Bが固まっているエリアがあります。ガイドブックにも注記されているくらいです。ゴールウェイでは宿が決まっていますので、特に宿を確認する必要もありませんが、それでもいろいろ参考になることも多いはずなので見ていきます。「VACANCIES」とあれば、空き室ありということです。ずいぶん以前にロンドンのヴィクトリア駅周辺を歩いた際、やはりこの看板に注目した記憶あり。
なおアイルランドのB&Bというのは本家本元の英国より充実しているという話もあります。ずいぶん以前の1997年には、こんな本まで出版されたくらいです。いま読んでみると(本自体はすでに読んでいました)、ネットが普及する以前の時代だったようで、HPやメルアドなども紹介されていないのが残念なところ。廃業、あるいはネットで確認できないところもありましたが、今なお営業しているところもありました。
道路のの両側に、B&Bが固まっています。
ラグビー関係の旗がある理由は不明。ただ近くにラグビーグラウンドがあります。あとでご紹介します。
このあたりのB&Bは、だいたいこんな感じの建物です。ハイシーズンでなければ、観光案内所などで予約してもいいでしょうし、自分で中を見せてもらって代金を確認したうえで泊まってもよさそうです。ネットで予約するというのも、事情がいま一つ詳らかでない街では、やや場所などで支障をきたすことがありますって、実はこの時のゴールウェイでの宿は、少し遠すぎました(笑)。まあ散歩にはいい、くらいの考えでいるしかないのですかね。
この時は気づきませんでしたが、左側はラグビーのスタジアムでした。
十字路に来て、案内所でもらった地図もそのあたりがよくわからなかったので、まっすぐか右(東)へ曲がるのかよくわからなかったのですが、最初ちょっとまっすぐ行った後どうも違うらしいということになり、右に曲がります。大きなショッピングモール(センターだったかな)がありましたが、「TO LET」の看板があるあたり、完全に経営がうまくいっているわけでもないのかもです。どうでもいい話ですが、この「TO LET」の看板をみて、なーんで英国(ここはアイルランドですけど)ってお手洗いの表示がこんなにたくさんあるのと勘違いする日本人もいるとかいないとかという話を聞いたことがあります。これは空き家、空き部屋、空きスペースあり、くらいの意味です。こちらに、そのネタがありました。
そこからさらにてくてく歩くと、ようやく我が宿を見つけました。
おや、ラグビー選手らしき(体格からして、サッカーではなさそうだということはわかります)写真がありますね。
なるほど、地元のラグビーチームのスポンサーさんであるわけですね。「コナハト」は、ゴールウェイを本拠地としています。
だだっ広い敷地に低層の建物がいくつもあるという構造のホテルです。
ここでチェックインだけして、荷物を預かってもらいます。
それで、私がしてしまったつまらん会話。
McCreary「数か月前、チャールズ皇太子とジェリー・アダムズ(IRAの政治部門ともされたシン・フェイン党のトップ)が面談したじゃないですか、ゴールウェイで」
ホテルの女性「はい、そうですね」
McCreary「双方ともども憎しみ合っていると思ったので、あれはすごい驚きました」
ホテルの女性「ええ、そうですよね」
このようなところで政治の話はするなというのは世の鉄則ですが、アダムズの場合すでにアイルランドの国会議員でもあるので、まあいいかなと思ったわけです。やっぱりよくなかったかな。
下に引用した記事にもありますように、チャールズ皇太子は、身内のマウントバッテン卿をIRAによって暗殺されていますし、アダムズだってたくさんの同志、尊敬する先人その他を、最終的には英国王室の下にある英軍、英国政府等によって殺害されているわけです。本当に双方が先方を好きなわけもありませんが、そこは双方我慢というものなのでしょう。ついでに写真と動画もはりつけておきます。
>チャールズ皇太子、北アイルランド反英指導者と握手 英王族初
2015年05月20日 07:10 発信地:ゴールウェー/アイルランド
【5月20日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles、66)は19日、アイルランドを訪問し、英王族として初めてシン・フェイン党(Sinn Fein)のジェリー・アダムズ(Gerry Adams)党首(66)と面会し、握手を交わした。
同党は英国の北アイルランド(Northen Ireland)のカトリック過激派で、現在は活動していないアイルランド共和軍(Irish Republican Army、IRA)の政治組織。チャールズ皇太子の大叔父マウントバッテン卿(Earl Mountbatten)は1979年、IRAに暗殺されている。
チャールズ皇太子は同日から2日間の日程でアイルランドを訪問。同国西部のゴールウェー(Galway)のアイルランド国立大学(National University of Ireland)を訪れ、大学構内でアダムズ党首と会った。
両者は公の場で握手し、その後アダムズ党首の求めに応じる形で15分間の非公開の会談を行った。会談後に同党首は、30年に及び約3500人の犠牲者を出した流血の北アイルランド紛争について両者が「遺憾の意」を表したと述べた。
アダムズ氏は「(和解)プロセス全体を前進させる必要性、そして癒やしの必要性についてについて話し合った」と明かすとともに、この会談について「間違いなく彼(皇太子)にとっては大きなことであり、またわれわれにとっても大きなことだった」と語った。
IRAは1979年、チャールズ皇太子が敬愛していた大叔父でゴッドファーザー(教父)、また相談相手でもあったマウントバッテン卿を暗殺。アダムズ党首は、当時自身がIRAの指導的地位にいたとする見方については一貫して否定している。
チャールズ皇太子は今回のアイルランド訪問中に、マウントバッテン卿の暗殺場所も訪問することになっている。(c)AFP/Paul FAITH with Conor BARRINS in Dublin
チャールズ皇太子、北アイルランド反英指導者と握手 英王族初 Britain's Prince Charles meets Sinn Fein leader Gerry Adams
また街の中心部へ戻ります。天気が怪しくなっています。
ホテルの道路を挟んだ正面にある「スパー」で買い物をします。この時の旅では、アイルランドのさまざまなところでここには世話になりました。店をでたあたりから雨が降ってきました。まったくアイルランドの天気というのは油断がなりません。
「Lakeview School」とはなかなかいいですね。HPを見てみますと、養護学校のようです。
で、これがその湖なんですかね。学校から見たらなかなかいい眺めなのかもですが、道路から見た限りではいまいちな気がします。
1つの看板は、上がアイルランド語(ゲール語)、下が英語です。私は今回の旅で、アイルランド語らしき言語を話されている場に遭遇しませんでしたが、アイルランドでは、アイルランド語のほうが英語より格の高い言語ということになっているようですね。
このような緑の芝を見ると、アイルランドだなという気がします。
バリケードがありました。
私の泊まるホテルがスポンサーのラグビーチームのグラウンドです。観客席は、7,500人、増やして9,500人とのこと。
しかしこのペースで旅行記を書き続けたら、いったいいつ終わるか見当もつきません。だからといって短くする気もありませんので(このブログの旅行記は、自分の記録用というのが最大の役目です)、というわけで、かなり長くこの旅行記は続くと思いますから、読者の皆さまにおかれましてはそのあたりご了解を願います。原則週末と祝日、あと私が旅行とかに出かけて更新不可の時は旅行記の記事になります。しかしちょいちょい行く近場の旅の記事で更新が中断することもありますから、あるいは2017年までこの旅行記は続くかもですね。
(つづく)