昨年10月に次のような記事を書きました。
『ブラック・レイン』のロケ地の現在(いま)(追記・訂正あり)そこでご紹介した写真ですが、京橋では映画に登場したショットを撮影できず、あべの筋では、歩道の反対側の写真を撮ってしまったので、1月3日に大阪に行くことができたので、再撮影と大阪府庁の写真を撮ってきました。以下ご紹介します。以下、行った順でなく、映画の順で。
まずは大阪府庁です。大阪環状線の森ノ宮駅から、歩いて大阪府庁へ向かいます。最寄り駅は谷町四丁目駅などですが、正月で空気もきれいですから、ここは歩いていくことにします。大阪城公園周辺はかっこうのランニングコースなので、大勢の人がランニングしていました。
NHK大阪放送局と
大阪府警本部です。どちらも新しい建物ですね。NHKのほうは2001年落成ですから、そんなに新しいとも言えないか。
それでさらに歩くと、大阪府庁があります。
しかし残念ながら・・・
映画で警察車両が出てきた建物(西館)はすでに取り壊されていますね。
映画では、歩道橋から、建物から出てくる車両を撮影して、そのままパンして大阪城を望んだのですが、その撮影した歩道橋もすでにありません。
こちらのブログさんによると、2013年の時点では、すでに通行禁止になっていましたが、歩道橋自体は存在していたようですね。それで西館は2017年から解体が始まったようですので、するとその時期に撤去されたっていうことなんですかね?
私は、大阪府庁は保存が決まったので当然現在もあると思っていたのですが、西館は解体されたというのは勉強不足で知りませんでした。あらためて、やはり現場を見るものだなと痛感します。
おそらくこのあたりに、歩道橋があったはず。上のブログさんの写真などから推定しました。
さらに府庁の写真を撮ります。
正面から府庁の建物を撮ります。
帰りは、お堀を見ながら駅へ向かいます。
お次は、その機動隊の車両が手入れを行った京橋です。前記事では、中の撮影を行った京一会館の跡地をご紹介しましたが、今回は、建物に入ろうとするシーンです。これ、京一会館があったところとはやや離れているところで撮影されています。前回行った際は、そのあたりをよく理解していませんでした。
こんな感じです。奥に見えるのが、大阪環状線です。こちらの記事も参考になりますので、ご参照ください。
それでは最後に、そこでくすねた米ドル紙幣を焼いて、真贋を確認するシーンの撮影場所です。前回は、反対側に行ってしまいました。場所については、こちらのサイトさんから調べます。暗くて申し訳ありませんが、こちらのシーンですね。画像は、こちらの動画からキャプチャーしました。
>いま同作品を見ても屋台どころか、周囲にあった「そば店」や「金物店」などは存在せず一見「ほんまにこの場所?」と思ってしまう。しかし、阪堺電気軌道車両が横切り、アーケードもあることから「あべの筋」ということだけはわかる。
そこで、DVDをコマ送り再生すると、向かい側にボウリング場のピン、証券会社の看板。アーケードの柱や阪堺電気軌道の鉄柱、公衆電話などが映っていた。それを基に近所の人に聞き、古い地図を入手して画面に映っていた屋号などを照らし合わせた結果、この撮影場所を特定することができた。
撮影場所前は高級マンションに。再開発進み風景も一変
その場所を訪ねてみると、ヒントとなった「そば店」跡地はおしゃれな高級マンションとなり、1階部分には不動産会社が。金物店もおしゃれなレストランに変わっていた。また、電車車両をはさんだ向かいに映っていた団地らしき建物やボウリング場などは「あべのキューズモール」に。
その記事にある写真などもあわせて確認すると、どうもこのあたりの模様ですね。
なおこちらは、上の記事に対応した動画です。
<なにわ点描>映画「ブラック・レイン」ロケ地 あべの筋沿いにM・ダグラスらが THE PAGE大阪
また上の記事にある不動産屋というのがたぶんこちらです。
で、その上にある高級マンションというのがたぶんこちら。
それにしても、前記事で間違って紹介した反対側の歩道ほどではないにしても、同じことを書くと、
>「再開発」といえば言葉はいいですが、実につまらん光景です(苦笑)。
ということですかね。大阪の猥雑な空気、街の雰囲気が、どんどん浄化されています。そんなものを好きなのは、お前みたいな外の人間だけだかもしれませんが、けっきょく再開発なんてものは、たいていの場合面白くない街になる過程なのだということでしょう。
あといくつか行きたいところもありましたが、ここで時間切れになりました。それらはまた後日行きます。この日行った順は、阿倍野→府庁→京橋です。なお、この記事を書くにあたって、上に引用させていただいたサイトさんのほかに、特にこちらの2つのサイトさんに大変お世話になりましたので、前回同様今回も感謝を申し上げてこの記事を終えます。