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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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C・W・ニコルの死からC・W・モスを思い出し、マイケル・J・ポラードの死を知る

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C・W・ニコルが亡くなりましたね。記事の引用は省略しますが、4月3日に亡くなり、4月4日に報道されました。

私は彼の著書を読んだことはなく、これからも現状読む気も特にないので、別に彼の死に何らかの感慨とか何とかがあるわけではないのですが、ただ彼のWikipediaのこちらのくだり(注釈の番号は省略)

2016年6月6日に、公務でアファンの森を訪れた明仁天皇美智子皇后の散策の案内役をつとめた。翌月に天皇が生前退位の意向を示すと、ニコルは「天皇陛下にかけていただいた言葉は一言も忘れない。自然に包まれた両陛下はお幸せそうだった。退位されて体を休め、お好きなことができるのなら、私も日本人としてうれしい。愛し、尊敬していきたい」と述べている。

を読んで、「どうもなあ」と思いました。そういう天皇崇拝は、ちょっと時代錯誤じゃないですかね。彼としては、一種の戦術としての意味合いの発言という部分もあるのかもですが、個人的にはあまりいただけない発言です。

これも全くの余談ですが、私は、彼の死を知って彼のWikipediaを(たぶん)初めて読んで、彼の「C・W」が「Clive William」だということを初めて知りました(だから私は、過去彼のWikipediaを読んでいなかったと思うわけです。読んでいれば、たぶんそのことは知っている)。もっとも日本国籍取得後の彼の名前は、これもWikipediaによれば「ニコル シーダブリュー」だそうですから、まさに彼は、英語の名前を捨てたわけです。

C・W・ニコルなんかどうでもいいですが、彼の死が発表された4月4日に、私は「「C・W」というから、「そういえばC・W・モスってのもいたよなあ」と思い出しました。もっともこれは実在の人物ではなく、『俺たちに明日はない』に出てきた主人公らの仲間の役名です。映画では、強盗団の中で唯一無傷で助かった役でした。ただ彼は、映画のWikipediaから引用すると

>C・W・モスのキャラクターは、2人の実在の強盗団のメンバーを合わせたキャラクターである。

ということであり、架空のキャラクターです。下は、撮影時のショットですかね。

それでさっそくC・W・モスを演じたマイケル・J・ポラードのWikipediaを確認したのですが・・・。

あーら、ポラードが亡くなっていることを知りました。昨年11月20日にお亡くなりになったとのこと。ご当人1939年生まれですから80歳でのご逝去です。ご冥福をお祈りいたします。ほかの日本人にとっては全くそうではないでしょうが、私にとってはニコルよりポラードの死のほうがはるかにショックだし重大事です。

しかし・・・ですよ。私が調べた限り、Wikipediaには記されているのですが、ツイッターなどもふくめて彼の死について触れたものは見つけられないですね。俳優の死を報じるサイトなども、彼の死についは特に記事にはしていないようです。これは、今後見つけたらこの記事に追記しましょう。

英語版Wikipediaによると心臓疾患による死のようですね。彼の死を報じた記事をリンクしておきます。どうもドラッグやアルコールなどに苦しんだ時代もあったとのこと。

べつに説明する必要はないかもですが、1番上の写真の右はじの人物がポラードです。この写真は、わりと有名な写真かとおもいますが、前にもこのブログでご紹介しました。このような写真もあります。出典はこちら

ジーン・ハックマンの上着の着方からして、これは配置を変えた写真ではなく裏焼の写真のようですね。銃の構造も持ち方も、反対だし。

こちらはラスト近く、彼が仲間2人を見捨てて、建物から彼らを観ているシーンですかね。

それで彼が、上の5人の出演者の中で最初の物故者になったわけです。映画の設定では、ポラードが最年少というものだったのでしょうが、フェイ・ダナウェイは1941年生まれで、彼より年下です。1927年生まれのエステル・パーソンズもまだご存命です。この映画も1966年撮影の67年公開ですから、出演者も80歳を超える年齢という時代ですかね。

ポラードはこの映画の出演でアカデミー助演男優賞にノミネートされましたが、『暴力脱獄』でのジョージ・ケネディが受賞しました。この後ポラードがアカデミー賞にノミネートされることはありませんでした。下の写真は授賞式での彼です。YouTubeからのキャプチャーです。YouTubeもはりつけておきます。なおこの動画は、ケネディが亡くなった際にもご紹介しましたね。

George Kennedy winning Best Supporting Actor

ジョージ・ケネディが亡くなった

私も正直ポラードに関しては、ほぼこの映画の出演ばかりが強烈で、あとはほとんど記録の中でしか知りません。が、『ディック・トレイシー』に出演したのは、やっぱり制作・監督・主演のウォーレン・ビーティ(すみまへーん、年がわかっちゃいますが、どうしても「ベイティ」はだめなんで)の引きですかね。ビーティもなかなか味のあることをするものです。なお前出のパーソンズもこの映画に出演しています。同じくビーティの制作・監督・脚本・主演の『レッズ 』には、ジーン・ハックマンを登場させているくらいで、やはり『俺たちに明日はない』は、彼にとっても別格の作品なのでしょう。制作も担当しているわけだし、のちに彼が積極的に制作や監督に進出したのはこの映画での成功が理由でしょう。

こういうことを書くのも変ですが、私にとって『俺たちに明日はない』は、わが人生でもベストいくつかに入るすごい映画だし、ウォーレン・ビーティは、私にとって永遠のあこがれの存在です。そういうわけで、この映画についてのネタは今後も適宜こブログで書き続けますのでご了解ください。ラストにポラードの近影と思われる写真(どれも撮影年は不詳)をご紹介します。最初の写真は、ポラードのIMDbから、次の写真は、上でご紹介した彼の死を報じる記事より。

Michael J. Pollard (1939-2019)


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