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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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個人的には、2020年は、最終的にスケジュール管理を、手帳からスマートフォンのアプリ(リマインダーとカレンダー)に移行した年となった

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そんなに一生懸命活用しているわけでもありませんが、私も一応手帳は買っています。毎年買っているのが、高橋の手帳ちくま文庫の文庫手帳です。

私は例年No.67を使っています。

で、こういうのが「悪い」というわけではありませんが(そもそもいい悪いを論じられるほど使ってもいないし)、今年はほぼIPhoneの標準アプリであるリマインダーとカレンダーで間に合っちゃいました。手帳はなくても大丈夫ですが、iPhoneのリマインダーとカレンダーがないと、私は非常に困ります(苦笑)。

しばらくしていませんでしたが、ネットオークションの締め切りをリマインダーでセットして、忘れないようにする、仕事の当番や予定をセットする、行きたかったイベントをセットする、行きたいレストランをセットする、もちろん旅行、電車、飛行機、船、バスほかの予定、そしてこれは私にとってスケジュールの王様、映画の予定など、あ、もちろんAmazonでの現金支払い期限のセットなども。

カレンダーも、当番の時間、予定、映画の予定他をいろいろ書きこみます。書き込むと非常に便利です。

で、もう私は、この2つのアプリがないと、生きていけないですね。私も特にリマインダーは、使える機能の一部のみ使っています。もう少し勉強して、もっともっと機能を理解できるようになりたいですね。最近いろいろアップデートが重ねられているので、リマインダーも以前と比べてずっと使い勝手がよくなっています。私もうっかりな人間ですから、これを活用していくことにより、締め切りや約束ほかがだいぶ以前と比べても管理しやすくなりました。

私もひところアプリ中毒(アプリ依存症?)だったことがあり、その時はやたらいろんなものをインストールしましたが、やはり使うものはそんなに多くありません。Safariやカメラ、音楽、LINEなどのきわめて基本的なアプリは別格ですが、リマインダーとカレンダーは、仕事と趣味、家庭生活、どれにもきわめて便利です。手帳よりはるかにハンディだし使いやすい。編集ほかが思いのまま。とてもいいですね。

それで来年の分は、たぶん私は手帳を買います。しかし再来年の分は、買うかどうかという気がします。今年買う2021年の手帳が、私にとっての最後のものになるのかなあ。自弁で買うものについてはです。

それにしてもスマートフォンというのが、恐るべき情報ステーションになっちゃいましたね。写真、好きな音楽、予定ほか、まさにその人にとってのすさまじいまでの情報集積の場になった。いい悪いはともかく、そうなりました。沢木耕太郎が、先日の日本経済新聞によせた文章で、雑誌などバスで読んでいる人はもういないということを書いていましたが、そういう時代ですね。雑誌や新聞が、情報集めや娯楽の道具だったのが、まさに情報集めと集積、娯楽の道具として、スマートフォンがまさにそれらのすべてを代行するだけの存在となってしまったわけです。これまたすごいことだと思います。人間の生活というものを、実に多方面かつ根本的に変えた、あるいは影響を及ぼしました。

ここで突然死んだ父親のことを思い出しました。父(2013年死去)は、インターネットのたぐいはいじらずにこの世を去りましたが、今の時代でしたらそういうわけにもいかないでしょう。父はどのようにネットとかかわったか、あるいはかかわらない状況を保っているか、いろいろ考えさせられます。

父の時代は、とうぜん手帳というのが仕事をする人間にとっての必需品でしたが、もはやそんなことも言っていられません。高橋などの手帳メーカーも、どういう形でこの苦境と向き合っていくのか。私は顧客でしかありませんが、作っている側からすれば死活問題です。私のような離れようとしている消費者をどうやって考え直させ、すでに買わない消費者をどう呼び戻すか。大変ですが、そうしていくしか道はありません。


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