またまたおいおいの事件ですね。
>捜査車両の運転日誌改ざん指示 日当不正請求で県警警部を処分
01月20日 18時38分
宮崎県警察本部の40代の男性警部が、捜査車両の運転日誌などにうその内容を書き込むよう部下に指示して、捜査で長距離移動などをした際に支給される日当を不正に受け取ろうとしたとして戒告の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、県警察本部 捜査第二課に所属する40代の男性警部です。
県警本部によりますと、男性警部は去年6月から7月にかけて、捜査車両の運転日誌などにうその内容を書き込むよう部下に指示して、合わせて4400円の日当を不正に受け取ろうとしたということです。
この日当は、重大な捜査で車で100キロ以上移動するなどした際、支給されますが、男性警部は部下3人に指示して、走行距離や乗車した人数を水増して書かせていたということです。
日当が支払われる前に不正は発覚しましたが、県警本部は20日付けで、この男性警部を戒告の懲戒処分としました。
これまでの調査に対して、男性警部は不正を認めているということです。
県警本部の久留米英樹首席監察官は「今回の事案を重く受け止め、職員に対する指導や業務管理を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。
首謀者の人物は、40代で警部、しかも本部勤務ですから、かなり優秀な人間ですよね。警視とかになって、署長レベルあるいはそれ以上になるのも夢ではない。そういう人間がねえ(苦笑&呆れ)。しかもですよ、捜査第二課って、
>捜査第二課知能犯と呼ばれる贈収賄、選挙違反、通貨偽造、詐欺、横領、背任、談合、政治資金規正法違反などを担当する。詐欺や背任等の経済犯罪を捜査第二課が担当し、悪質商法や金融商品取引法違反等の主に消費者を被害者とする経済犯罪は生活安全部生活経済課が担当しているが、暴力団等による組織犯罪に対しては組織犯罪対策課等が担当し、薬物や銃器等の取締りを行うほか、競売入札妨害や資金洗浄等の経済犯罪が暴力団等によって行われる場合、捜査を担当する。
というところですよ。詐欺を取り締まるその県警の担当の総元締めの警部が、そんなことしてどうする(苦笑)。なお上の引用での注釈は削除します。
まあこの警部に非常に好意的に物事を考えれば、課員が非常に多忙でみるにみかねたということがあったのかもしれませんが、それにしたってねです。ていうか、これでご当人はしょうがないとして、部下にも汚点をもたらしちゃったんですからね。お話にもなりません。
余談ではありますが、以前鹿児島県警の第二課が、ひどいでっち上げの選挙違反事件を捏造したことがありますが(志布志事件)、選挙違反事件というのは、いわゆる地元の利害によって強引な摘発をするということがあります。そういった側面もあるので、都道府県警の捜査第二課の課長というのは、警察庁採用の人物が就任するわけです。もちろんほかにもいろいろな要素はありますが、ともかくそういうことはある。そういう意味では、志布志事件について、強引な捜査へのストップがかけられなかった当時の特にキャリア組の幹部や検察官らの罪は(当然)重い。もちろん無茶な逮捕状発布や一向に保釈を許さなかった裁判官もご同様。
それにしても、もちろん道義的な問題からして論外ですが、そんな捜査を日々している優秀な人材が、こんな稚拙なちょろまかしをしていてはねえ(笑)。馬鹿にもほどがあります。記事にはありませんが、この人このまま今の仕事を続けるんですかね。さすがにそれはないでしょうが、どんなもんか。呆れ返るとはこのことです。