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Channel: ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
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王座戦第1局目の先手が藤井聡太だったので、これは藤井圧倒的有利かと思ったが、現状そうでもない?(今日の対局は、ものすごく注目)

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先日こんな記事を書きました。

今日(2023年8月31日)から、いよいよ藤井聡太の8冠のカウントダウンが始まる(将棋の王座戦が始まる)

日程を再掲すると、次のようなものです。

【第71期王座戦5番勝負日程】

◆第1局 8月31日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」

◆第2局 9月12日、神戸市「ホテルオークラ神戸」

◆第3局 9月27日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」

◆第4局 10月11日、京都市「ウェスティン都ホテル京都」

◆第5局 10月30日、甲府市「常磐ホテル」

私は、1局目が、藤井聡太の先手となったというのをネットのニュースで知ったとき、これは藤井の王座戦奪取は決まったようなものだなと思いました。彼は先手が抜群に強いから、今日は勝つだろう。すると、残り4戦で2勝を先にするのは、藤井にとってそんなに難しいことではおそらくない。

が・・・実際にはこうなったわけです。


八冠目指す藤井聡太竜王、王座戦第1局敗れる…永瀬拓矢王座「自信ないと思いながら指した」
2023/08/31 21:24

 将棋史上初の八冠制覇がかかる第71期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第1局が31日、神奈川県秦野市で行われ、永瀬拓矢王座(30)が藤井聡太竜王(21)(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖)に150手で先勝した。第2局は9月12日、神戸市で行われる。

 振り駒はと金3枚で藤井竜王の先手に。藤井竜王は最も得意とする角換わりの戦型を目指し、永瀬王座も堂々と受けて立った。永瀬王座が玉の位置を工夫したことで、お互いに序盤からじっくり時間を使う展開となり、昼食休憩明けから本格的な戦いに突入した。終盤は混戦模様となったが、最後に永瀬王座が抜け出して重要な1勝を挙げた。

 対局後、永瀬王座は「自信がないと思いながら指していた。まずは先勝できて良かった」とほっとした様子を見せた。藤井竜王は「早くも厳しい状況になってしまった。出来る限りいい状態で第2局に臨みたい」と話した。

(後略)

これは私にとって非常に意外でした。初戦の先手なら、藤井が勝つと思っていたので。が、先手で永瀬拓矢が勝った。これは、多少なりとも永瀬防衛の可能性が高くなったということです。こうなると本日の2局目がすごく面白そうですね。永瀬が勝ったら、ほんと藤井もかなり厳しくならないか。藤井が勝ったらそのままずばっといっちゃうのではないか。いや、もちろんわかりませんけど。でも永瀬としては、おそらく1戦目に勝ったから自分が有利になったとは思っていないはず。次に勝ってこそ、ある程度の有利さを感じるといったところでしょう。この2戦目、これはほんとものすごい将棋になりそうだなと思います。いや、永瀬が2連勝した後藤井が3連勝して王座位を奪取したとしても、それは全然意外ではありませんが。しかしそうなるとたぶん藤井にとっては、はじめて追い込まれたタイトル戦になる。これはまさに見ものです。この対局がある前は、「藤井が勝つんでしょ」と思っていましたが、この2戦目は、私のその見方が変わるかどうかの分岐点です。ものすごく楽しみです。


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