いまどきチェルシーというと、イングランドプレミアリーグのサッカークラブ(ロンドンがホーム)を思い出す人が多数でしょうが、長きにわたって日本では、明治製菓が販売する菓子でした。で、これがついに終売になるということですね。記事を。
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明治「チェルシー」の販売終了 半世紀の歴史に幕
2024年3月4日 11:13 (2024年3月4日 11:34更新)
明治が販売を終了するチェルシーのバタースカッチ味
明治は4日、キャンディー「チェルシー」の販売を3月で終了すると明らかにした。同社広報は「市場環境や顧客ニーズの変化に伴う販売規模の低迷により収益性が悪化し、販売を終了せざるを得ない状況にあるため」としている。
チェルシーは1971年にバタースカッチとヨーグルトスカッチの味で発売した。その後、コーヒーやミルクチョコレートなどのフレーバーを展開した。2002年度に売上高はピークとなる約25億円に達したものの、22年度は約5億円に低迷していた。11年を最後に新製品は発売されていなかった。
チェルシーは英国スコットランドに伝わるスカッチキャンディーを参考に開発された。当時の日本では珍しかった、練り合わせた原料をそのまま型に流し込んで作る「流し込み」という製法を採用した。
2年くらい前だったかにたまたま「チェルシー」でネットを検索したら、あれ、これまだ売っていたのとかなり失礼なことを考えてしまいました。2002年が売上高がいちばん高かったそうですが、残念ながらオワコンだったのでしょう。なお上の写真も同じ記事より。
ところでスコットランド系の菓子なのに、なんでロンドンの地名がついているんだよと考えましたが、Wikipediaによると、
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約3000個のネーミング案の中から選定された。最終候補に残った2案のうちもう1つはキングス・ロードであった。
とのことで(注釈の番号は削除。以下同じ)、どっちにしたってロンドンです。チェルシーの通りの名前です。
さてこのお菓子は、たぶん歌とCMの印象が強いと思われます。Wikipediaにも、
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発売開始当初から外国人の少女がテレビ・コマーシャルにてチェルシーの唄をBGMに「あなたにも、チェルシー、あげたい」というフレーズを述べ、人気を博した。
とあるくらいです。歌は、オリジナルはシモンズが担当し、ほかにも南沙織やサーカス、CHEMISTRYなどさまざまな大物が歌っています。アグネス・チャンまで歌っているくらい。では、CMの動画をご紹介。
【明治】 チェルシーCM集 新旧CM総集編 【全15種】
いかがでしょうか。記憶がよみがえった方もおられるのでは。
これは単なる偶然かもですが、チェルシーが発売された1971年に、トレイシー・ハイドが主演した『小さな恋のメロディ』が公開され、製作国の英国ではヒットしませんでしたが、日本では絶大な人気をえました。あるいはですが、当時の日本に、英国らしさや英国文化を受け入れる素地ができてきたのかもしれません。相乗効果があった可能性もあります。トレイシーとCM出演の女の子では、やや年齢は違いますが。トレイシーは1959年生まれで、映画撮影時〈1970年)11歳でした。それで、下をご覧ください。
これは誰が歌ってるんでしょうか?
ここに出てる女の子は沢渡朔の「少女アリス」で有名な子です。レッド・ツェッペリンの「聖なる館」の子でもあります。
明治 チェルシーCM。[キッチン](1975?)サマンサ・ゲイツ(Samantha Gates) pic.twitter.com/g6fzMQtBkS
アルバムジャケットのご紹介は、やや問題がある可能性があるので省略しますが、レッド・ツェッペリンの第5作アルバムである『聖なる館』に、モデルだったサマンサ・ゲイツとその弟が被写体となっていたということです。IMDbによると、サマンサは1965年生まれだそうで(誕生日は、記載なし)同じ年に、
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モデルを務めたサマンサ・ゲイツは、日本の写真家、沢渡朔による写真集『少女アリス』のモデルにもなっており、その後、同じくツェッペリンのアルバム『プレゼンス』でも起用されている。弟のステファン・ゲイツ(現在はイギリスの料理番組の司会者として活躍)も後にピンク・フロイドの『対』に登場している。
とあります。もう1枚のアルバムの方は、差しさわりがないと思うので紹介しちゃいます。
◼️ The blonde girl on the back cover is Samantha Gates - who also appeared on ‘Houses of the Holy’ with her brother, as one of the children climbing the Giant's Causeway... pic.twitter.com/yYyMn0Mak7
— Planet Rock (@PlanetRockRadio) April 1, 2022右の女の子がそうですかね。彼女の近影と思われる写真を。なお彼女は、こちらによると、
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南アフリカのケープタウンで夫と娘と共に暮らしている。
とあります(2012年現在の情報)。
いつごろの撮影かは不詳です。乞うご容赦。下は、
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Samantha Gates, Child model, pictured at home in Kilburn, London, Friday 6th August 1971
というキャプションがあるので、6歳もしくは5歳時の写真だと思われます。出典はこちら。